ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

カルビー堅あげポテトの枝豆にんにく味を食べる

 

ずいぶんとニッチな味にしたものである。枝豆にんにくって。春が旬なのかな、と思ってネットで検索したら、枝豆の旬は6〜8月の夏だという。ビールのおつまみという印象の強い枝豆だが、実際ビールが一番美味しい夏が旬なわけで、なるほどどうりでビールとの相性がいいわけだ。

和食や健康食ブームの波に乗って、最近では海外でもよく見かける。アメリカのスーパーで売っているし、和食レストランであればほぼ確実に枝豆がメニューにある。ラーメン店にだってある。美味しくて食べやすい、そのうえ健康にいいとは、なんてパーフェクトな食べ物なんだ、枝豆って。

 

と、枝豆のパーフェクトさは認めつつ、ポテチとのフレーバーとしてはどうなんだろうか。そもそも枝豆にんにくってあまり聞いたことがない。最近の居酒屋では定番なのだろうか。枝豆+にんにくなんだから不味くなるはずはないし、それどころかめっちゃビールが進みそうだ。そうなんだけどね。そのポテンシャルは認めるんだけど、ずいぶんとニッチなフレーバーに挑戦したんだなぁ、と思う。なんか地味に聞こえるし。はたして消費者にアピールする組み合わせなのか?

 

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食べてみると、ああ、なるほどー、という味がする。封を開けた段階でほのかに枝豆の香りが漂う。にんにく風味が先にはくるもののそれほど強くはない。豆の素朴な味がする。にんにく枝豆を食べたことはないが、きっとこんな味なんだろう、と想像することができる、そんな仕上がりになっている。よくこんなニッチな味を開発したものだ。感心。でも、えだ豆にんにく味って知っているから再現度がわかるが、知らずに目隠しされたら味を当てられる自信はないなぁ。

 

さて、カルビーはどんな組み合わせでえだ豆にんにくを再現したのだろうか。原材料名を見てみよう。

 

じゃがいも、パーム油、米油、きな粉(大豆)、食塩、コーンスターチ、ガーリックパウダー、にんにく調味料、たん白加水分解液、粉末しょうゆ、ごま油、発酵調味料、えだ豆パウダー、調味料(アミノ酸等)、香料、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンC)

 

きな粉が入っているのか。えだ豆パウダーは入っているだろうとは思っていたが、きな粉とは恐れ入った。油はパーム油と米油の併用か。カルビーのポテチで米油はあまり見かけない。使っているのは知っていたが、パッケージで米油が載っているのを実際に見たことはなかった。米油のほうが口当たりが軽くなるが、米油の使用は味の再現のためか。それとも調達上の理由だろうか。

 

米油がポテチの仕上がりに与えた影響はわからなかったが、味は確かにえだ豆にんにくだった。再現度は高い。しかし、中毒度はいまひとつかな。

 

食べ終わって改めて思うのは、なぜこのフレーバーに挑戦しようと思ったのか。最近のフレーバー開発サイクルはとても速い。コンビニやスーパーに行けば次から次へと新たなフレーバーが投入されて、棚を埋め尽くしている。

恩恵を享受しておいてこんなこと言うのもよくないけれど、こんなに次から次へと新たな味を生み出さないとならんのだろうか。昔はこんなに次から次へと新フレーバーは投入されていなかったよな。過剰サービスにも思えるが、背景をたどればメーカー側が仕掛けている、というよりは消費者や小売の側からの要求なのかもしれない。コンビニって自分ん家の冷蔵庫のように日常的に使うから、いつもいつも同じ商品しか棚にないとお客さんに飽きられてしまうのかもしれないし、良くも悪くも日本人って努力やこだわりが好きだから、少しでも何かしらカイゼンしたり変えていかないと気が済まない人種なのかもしれないし、なんかもっと違う要因があるのかもしれないし。

 

枝豆にんにく味ももちろん美味しいんだけど、ここまでニッチなフレーバーを開発せにゃならんものなのか。これは本当に世に問いたい味だったのか。それとも加速する新フレーバー投入サイクルの中、むりやりひねり出されたフレーバーなのか。カルビーの開発陣はどのような経路をたどってこのフレーバーを開発しようという思いに至ったのか。話を聞いてみたい。ポテチぽりぽり食べながら、ふとそんなことを考えてしまうのであった。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。 

 

ちなみにポテチ入門書を書いたので、ご関心のある方は是非。

表紙とかもっとこだわるべきだったのでしょうが、ポテチについて最も体系的に整理された本だと自負しています(Kindle Unlimitedならタダです)。

 

 

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湖池屋のポテトの素顔を食べる

ちょっと前のことになるが、湖池屋の「ポテトの素顔」を食べた。事もあろうに塩味さえついていない、Nakedタイプのポテチ。

ある漫画がポテチをジャガイモ、油、粉が織りなす総合芸術と評したが、であるなら、ポテトの素顔はその一角を占める粉を使わない、ポテチの存在意義さえ否定しかねない異端児だ。キリストは父、子、精霊の三位一体だが、ポテチの粉に相当するのはこのうちのどれだろう?精霊が最も非日常的な存在だろうから、精霊に相当するのは、やっぱり粉か。

精霊=粉、粉=精霊とすると、ポテチから粉を剥奪するということは、キリストから精霊を抜いて父と子だけの二位一体にしてしまうに匹敵する暴挙なのである。

 

↑ある漫画とはこれ。 

 

 

二位一体ポテチに私は懐疑的である。

 

だって、粉があるからポテチなんじゃないか。添加物が健康至上主義者たちによって法難のごとき迫害を受けていることは無論知っているし、ポテチloveの私とて粉の食い過ぎはよくないとは思う。が、ポテチから粉を抜いたら一体何が残るのか。いや、ジャガイモは残る。油も残る。でもやっぱ物足りなくありませんか?

 

と、ひとしきり不満をぶちまけてみたものの、これはどうやら私の誤解もあるようで、実のところ湖池屋さんは健康をうたい文句にしていない。

 

近年、様々な分野において顧客ニーズの多様化が進行していると言われておりますが、ポテトチップスにおいても「自分好みの塩加減にしたい」、「アレンジをしてみたい」などのセルフカスタマイズに対するご要望をいただくようになりました。

1962年の「湖池屋ポテトチップス のり塩」発売以来、日本産じゃがいも100%にこだわり、55年間以上に亘ってポテトチップスを作り続けてきましたが、このようなお客様のニーズの変化の兆しを捉え、ポテトチップスの老舗として何ができるのかを検討した結果、原材料:じゃがいも・植物油のみのポテトチップスを数量限定で商品化することにしました。じゃがいもを植物油で揚げ、あえて味付けせずにじゃがいもだけで作るポテトチップスが完成しました。何も隠すところのない、ありのままの素顔のポテトチップスの味わいをぜひ、この機会にお試しください。

 

koikeya.co.jp

 

そう、湖池屋さんは、「ポテトチップスにおいても「自分好みの塩加減にしたい」、「アレンジをしてみたい」などのセルフカスタマイズに対するご要望をいただくようになりました」として、その要望に応えるために「ポテトの素顔」を作ったというのだ。そんなにセルフカスタマイズの要望があるとは知らなかったが、べつに健康至上主義者の軍門に降ったわけではなかった。一安心である。

  

さて、散々ぶつくさ言ってきたが、いざ開封し、いざ食べてみると、案外ありなんじゃない?!というお味。

 

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あれ、意外に美味いかも、というか、ジャガイモと油だけでもけっこう美味しくなるのね、という発見というか。

袋を開けたときも唯一ジャガイモの香りだけがする。ポテチというより、スライスされた揚げジャガイモと形容したほうがいいかもしれない。事実ポテチはスライスされたジャガイモを揚げたものなんだから、そう思って当然なのだが、ポテチという名詞が与えられている以上、スライス揚げジャガイモwith粉は、ポテチという名称の食べ物であって、断じて単なるthinly sliced and fried potatoesではない。

他方で、ポテトの素顔はそうしたハイカラさはなくて、子供のおやつなり晩御飯の一品としてジャガイモをスライスして揚げてみました、とも言うべき、なんというか家庭の手作りおやつ的な素朴さなのだ。

 

普通の湖池屋ポテチよりもしっかり揚げられている気がする。少し焦げみのある香ばしさが強いのだ。だからより一層家庭的な素朴さを感じるのだろう。自宅で手作りで作ってみたら、ちょっと焦げちゃった、てへっ、みたいな。揚げ方は他の湖池屋ポテチと同じかのかもしれないが、味がついていないぶん、はっきりと香ばしさを感じられる。Nakedポテチもまんざら悪くないじゃんか。

 

でも、まぁ、一袋全部食べ切る頃には少し飽きるかな。食べ切りにするなら一袋30〜40グラムで十分だ。それも無理はなかろう。湖池屋さんのうたい文句のとおりなら、ポテトの素顔はセルフカスタマイズを想定した商品であり、であれば、単品で完食することは想定されていないのだから。

単品で完食するとなれば、飛行機で供されるおやつでもいいんじゃないだろうか。飛行機に乗るとあられとかプレッツェルをもらえる。油で揚げると酸化問題が発生するし、ポテチは健康面から敬遠する人もいるけど、単純に味や食べ応え感なら機内おやつに向いていると思った。でも、これはポテチloveの私だからこその感想かな。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

ちなみにポテチ入門書を書いたので、ご関心のある方は是非。

表紙とかもっとこだわるべきだったのでしょうが、ポテチについて最も体系的に整理された本だと自負しています(Kindle Unlimitedならタダです)。

 

 

 

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もちやのポテトチップを食べる

ナチュラルローソンで「もちやのポテトチップ」を見つけた。

 

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白地に赤い円、すなわち日の丸を背景に「もちやのポテトチップ オイシイ塩アジ」と白抜き文字で書かれている。シンプルなパッケージがおしゃれ。無印良品的なシンプルな美。ポテチのパッケージってわりにカラフルだからかえって目立つ。それも狙ってこのデザインにしたのかな?

 赤い円の下に「JAPANESE POTATO CHIP」とある。日本を代表しようだなんてなかなか剛胆ではないか。チップ(ス)、CHIP(S)と複数形しないのはなぜかわからないが、それはそれで逆に日本っぽいといえなくもない。

 

しかし、何より「もちや」のポテチとはこれいかに。

コメチップスならわからんでもないが、原材料は、じゃがいも、植物油脂、うるち米(米国産)、岩塩とある。破砕してじゃがいもと混ぜて揚げるのだろうか。

おもしろそう。これは買わずにはいられない。フラ印のカイソルト味がすでに入れられた買い物かごにもちやのポテトチップが投入された。

 

開封すると、分厚めのチップスがお出まし。堅あげポテチのようでもあるが、どちらかといえば中華料理や居酒屋で出てくるえびせんといったほうがしっくりくるか。通常のポテチとは一線を画する見た目である。

 

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そんでもって食べてみると、これがなかなか美味しいのだ。

これいいじゃん。

食感はやはりえびせんに近い。

 

堅あげポテチほどの硬度はない。えびせんよりは硬いんだけど、どちらにより近いか、といえばえびせんに近い。でも、じゃがいもが入っているからだろうか、えびせんよりもだいぶ食べ応えがある。じゃがいもwithコメ、これは腹にたまらないわけはない。アメリカだとポテチは主食的に料理に添えられていることもあるが、もちやのポテチのほうがその役割をしっかり果たしそうだ。

塩味がきりっと効いている。しょっぱいと感じる人もいるだろうし、自分も後で喉が乾くかもしれないとは思ったが、この切れ味のいい塩の塩梅は好きだ。

40グラムという内容量もいい。ちょっとつまみたい、でも通常のコンビニサイズ(85グラム)のポテチを食べるほどではない、というときは特に。いや、コンビニサイズを買ったって一度に全部食べなければいい話なんだが、やっぱり美味しくてついつい手が伸びちゃって、あっという間に完食って感じになっちゃうから、だったら40グラム食べきりサイズのほうが私のような食べ過ぎちゃう系の大人にはちょうどいい。

 

このポテチを作ったのは、「株式会社三真」さんと「株式会社もちや」さん。

三真ウェブサイトのトップページがかわいい。いろんな種類の柿の種がならんでて。トップページが示す通り、米菓の製造販売を生業とする会社。ウェブサイトをみると、「しっとりハムカツせんべい」とか「牛スジカレー」とか、興味をそそるラインナップが揃う。遊び心ある会社なのかしらん。さながら米菓界の山芳か。オンラインショップで買えるのがうれしい。私はポテチだけが好きなのではない。あらゆるお菓子が好きである。甘いのもしょっぱいのも、和風も洋風も。だから、早速注文した。ハムカツせんべいってどんな味なんだ?もちやのポテチよりもさらに予想できない味。

 

www.mochikoubou.jp

 

 

他方、もちやはコメ関連の食料品の製造販売で、もともとはその名の通りお餅の製造販売だったのだが、時代に合わせていろんなものを作るようになったようだ。こちらは実直さが伝わる堅いウェブサイトのつくり。近い業界でもいろんなタイプの会社があって、それがおもしろい。

 

www.mottie.co.jp

 

もちやのポテトチップは美味しかった。

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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カルビーの堅あげポテト梅味を食べる

今日の東京は寒い。雪が降った昨日ほどじゃないにせよ、寒い。明日は小雪がちらつくかもしれないと天気予報が言う。先日アメリカに出張に行ったがそこでも雪に降られた。数年前に海外出張に行った時は平年以上の気温でコートが不要になるくらいの暖かさだったのに、最近は寒波に見舞われることが多い。雨男ならぬ雪男になったようだ。昨年夏の異常な暑さはさすがに勘弁願いたいが、基本的に寒いよりは暑いほうが好きである。早く暖かくなってほしい。

 

とはいえ、暦の上ではもう春。河津桜はもう咲き始めたというが、2月は梅の季節だ。梅の季節といえば、そう、梅味のポテチだ。

 

今回食べたのはカルビーの堅あげポテト「梅味」。紀州産梅100%使用。なお、農林水産省近畿農政局によると2017年の日本梅収穫量の62%は和歌山で取れたもの*1

 

 

http://www.maff.go.jp/kinki/toukei/toukeikikaku/yotei/attach/pdf/2017-35.pdf

 

 

南高梅」で有名な和歌山だけにさすがに生産量。私は長い間、南高梅は「なんこうばい」と読むのかと思っていたが、正式には「なんこううめ」と読む。この誤用、私だけではないだろう。実際、「なんこうばい」と呼ばれることもしばしばで、私のMacBookでは「なんこうばい」とタイプしてもちゃんと(?)「南高梅」と変換される。

 

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梅味のポテチは美味しくて、好きなフレーバーの一つだが、この堅あげポテト梅味も例に漏れず美味しい。しょっぱさと油を酸味が中和させる。堅あげポテトは分厚くて食べ応えがいいのだが、梅の酸味が重厚さに爽やかさをプラスさせている。

かつおぶしパウダーとかつおぶしエキスパウダーがいい味を出している。酸味ポテチの美味しさは日本人に限らず世界中の人々が認識するところで、「ソルト&ビネガー」は海外ポテチの定番フレーバーだが、酸味+旨味というのは日本のポテチならではだと思う。この梅味というか、かつお梅味が好きなんだよね。

 

かつお梅考えた人、ほんと天才だと思う。

 

ポテチをすっかり食べ終え、このブログを書いていて、かつお梅という単語をタイプしたら脳内にかつお梅が再生されて、口の中に唾液が滲み出てくる。「ソルト&ビネガー」ではこうはいかない。かつお梅、ないし梅干し、だからこそ体が反応するのだ。一度梅干しを食べたら、外国人でもこの反応が発生するのだろうか。

 

(堅あげポテト梅味の原材料は↓のとおり)

じゃがいも

植物油

コーンスターチ

梅肉パウダー

食塩

砂糖

還元水あめ

かつおぶしパウダー

酵母エキスパウダー

香味油

かつおぶしエキスパウダー

調味料(アミノ酸等)

酸味料

香料

甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物)

ベニコウジ色素

酸化防止剤(ビタミンC)

 

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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mtautumn.hateblo.jp

 

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北海道フェアでかみさんが買ってくれた農協ポテチ「ふらのっち」のコンソメ味を食べる

近所のスーパーで北海道フェアをやっていた。そこでかみさんがポテチを買ってきてくれた。なんと愛しき妻であることよ。

 

かみさんが買ってきたのは農協チップス「ふらのっち」。

 

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はじめて見るポテチである。 

 

販売者は株式会社モントワール。製造元はふらの農業協同組合。世の中にはたくさんのポテチがあって自分が食したことがあるのはそのごく一部。そうは言ってもJAのポテチって見たことなかったなぁ。はじめは販売元だと思っていた。ポテチってジャガイモをスライスして油で揚げるだけのとっても単純なお菓子なんだけど、製造メーカーは意外に少ない。原料のジャガイモは生産時期が限られているから、通年生産するには貯蔵施設を持たなければならないし、管理が悪ければ腐ってしまって使い物にならない。糖度が高いジャガイモは美味しいけれど焦げやすい。自宅でも作れる単純なお菓子だけど、商品として安定したクオリティのものを作ろうとすると話はそう単純でなくなるのだ。

 

だから製造メーカーは意外に少ない。カルビー湖池屋、山芳、菊水堂、松浦食品、フクハク、深川油脂工業、ヤマザキビスケットあたりが主要メーカー。シェアでいえば、カルビー湖池屋で90%を超える。それでも日本各地に魅力的なご当地ポテチがあふれるのは、それらのポテチメーカーがOEMで委託製造をしているからだ。

そんなわけで、はじめはOEMだと思ったふらのっちだが、製造所は「ふらの農業協同組合」と書いてある。すごいなぁ、農協がポテチをちゃんと作っているんだなあ。

 

かみさんが買ってくれたのはコンソメ味。塩、のり塩に並ぶポテチフレーバー三巨頭の一角。

 

原材料はこんなところ。

 

ばれいしょ、植物油、砂糖、香辛料、肉エキスパウダー、たんぱく加水分解物、食塩、オリゴ糖、香味油、調味料(アミノ酸等)、酸味料、パプリカ色素、甘味料、香料、香辛料抽出物。

 

開封するとコンソメの芳しい香りが解き放たれる。

味は濃いめだ。ローカルなポテチだと味が薄いこともあるが、これはなかなか濃いめ。惜しみないパウダー量。ローカルなマイナーポテチだと侮っていたが、贅沢なパウダー使用ではないか。美味しい。これは心して食べなければ。

居住まいを正して食べ進める。厚みがあるポテチである。カルビー湖池屋を比べると湖池屋のほうが厚い。その湖池屋よりも厚い。湖池屋の「じゃがいも心地」よりは薄い。でも、一般的なポテチとすれば厚めなほう。この厚みが贅沢感に一役買っている。

味もしっかりしているし、厚みと歯応えもよし。クオリティが高いポテチだ。

 

koikeya.co.jp

 

 

さて、ネットをサーフィンしていると、ふらのっちを取材したおもしろい記事を見つけた。

 

www.hokkaidolikers.com

 

記事によると、ふらのっちは湖池屋とのコラボで誕生したそうで、ポテチが少し厚めなのは湖池屋の薫陶によるものか。でも、湖池屋よりもさらに厚みはある。厚いほうがジャガイモ食べた感があるからこの厚みにしたのかな。

 

「ふらのッち」の誕生は、2010年。富良野のじゃがいものおいしさをうまく表現できて、気軽に味わってもらえる加工品はないだろうか。そう考えた同JAが、南富良野町に工場を建設。大手スナックメーカー「湖池屋」と業務提携し、夢のコラボで商品化が実現しました。

 

「じゃがいものおいしさをうまく表現できて、気軽に味わってもらえる加工品はないだろうか」というコメントが何ともいいではないか。ポテチを含むスナック菓子って不健康とか、だらしない人が食べてる(カウチポテト)的な、っていうマイナスイメージがつきまとうんだけど、一番気軽に食べられるジャガイモ製品なんですよね。うまく使えば地域の食材のPRや産業振興に役立つわけ。

もちろん食べ過ぎはよくない。最大手のカルビーだって食べ過ぎはあかんと説いて回っているのだ。

 

www.calbee.co.jp

 

 政府の規制改革推進会議(前身の諸会議を含めて)ではJAの改革が盛んに促されているし、たしかに改革が必要な部分もあるとは思うが、こういう熱意をもってポテチ作りに取り組むJAがあるということを知ると、JAもまだまだ農家の所得拡大・地域振興に果たす役割はあるんだな、と応援したくなる。

 

www8.cao.go.jp

 

そう思うのは兎にも角にもふらのっちが美味しいからだ。こういう商品どんどん作って欲しいなー。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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↑ベランダに来たヒヨドリを見つめる
 

ちなみにポテチ入門書を書いたので、ご関心のある方は是非。

表紙とかもっとこだわるべきだったのでしょうが、ポテチについて最も体系的に整理された本だと自負しています(Kindle Unlimitedならタダです)。

 

 

 

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プリングルズのマレーシア産サワークリームオニオン味とアメリカ産サワークリームオニオン味を食べる

  

デパートにてマレーシア産とアメリカ産の両方を発見 

3、4年前からプリングルズの質が落ちた、すなわち不味くなったんじゃないか、という噂が界隈の一部を賑わしている。私も味が落ちたような、落ちたとまでは言わずとも、なんか変わったなーとは思っていた。

 

で、その理由は、プリングルズを開発したP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)が食品事業から撤退し、ケロッグが商標権を取得したこと(2012年)、およびケロッグが2015年にマレーシアに新工場を設立し、アジア向けの大きさとフレーバーで生産を開始したことにあるのはほぼ間違いない。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

mtautumn.hateblo.jp

 

ただ、こういうのって想い出補正があるから、食べ比べたら実はそんなに変わらないんじゃないか、という思いも心のどこかにあった。結局のところ噂の真偽は食べ比べてみなければわからないのである。

 

その食べ比べが今日(1月20日)実現した。外出先のデパートのお菓子売り場を覗いたら、なんとマレーシア産とアメリカ産の両方が置いてあったのである。しかも同じ棚に。成城石井とかに行けばアメリカ産サワークリーム味を労せず見つけることはできただろうが、そこは生来のなまけものゆえ、なんか一遍に買えないとイヤっていうか、要するにめんどくさくてそこまでしていなかった。なまけものであっても同じコーナーで数センチ移動するだけで済むならさすがに手を伸ばす。デパートのファインプレーによりサワークリームオニオン味の東西対決がついに実現したのである。

 

プリングルズ東西比較

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↑内容量はマレーシア産が110グラム、アメリカ産が158グラム。だからアメリカ産のほうがだいぶでかい。 

 

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 ↑面積はアメリカ産のほうが大きい。

 

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↑厚みはマレーシア産のほうが厚い。この厚みが実は問題だと思う。

 

↓成分・原材料比較(いずれもパッケージに基づく。アメリカ産はジャガイモってなっているけど、ポテトフレークとするほうが正しいだろう)

項目 アメリ マレーシア
単位(グラム) 100 100
タンパク質(グラム) 3.6 5.8
脂質(グラム) 32.1 27.3
炭水化物(グラム) 53.6 62.4
食塩相当量(グラム) 1.6 0.7〜2.8
原材料名 ジャガイモ ポテトフレーク
  植物油脂 植物油
  とうもろこし粉  
  小麦でん粉 小麦でん粉
  マルトデキストリン マルトデキストリン
  米粉  
  食塩 食塩
  ホエイ ホエイパウダー
  ぶどう糖 ぶどう糖
  オニオンパウダー オニオンパウダー
  脱脂乳 脱脂粉乳
  サワークリーム サワークリームパウダー
  発酵脱脂乳 発酵脱脂乳
  バターミルク  
  乳等を主要原料とする食品  
  転化糖  
  酵母エキス/調味料(アミノ酸等) 酵母エキス
  香料  
  クエン酸  
  乳酸  
  カゼインNa  
  リンゴ酸  

 

やはりアメリカ産のほうが美味かった

結論から言おう。アメリカ産のほうが美味い。

そして当然と言うべきか、アメリカ産のほうが「そうそう、これこれ、プリングルズってこういう感じだった」というプリングルズ感がある。

 

同じプリングルズにもかかわらず、想像以上にけっこう違う出来上がりである。

 

まずもってポテチの面積と厚みが違う。

マレーシア産のほうが面積が小さいことは比較するまでもなくわかっていたが、厚さも違う。マレーシア産のほうが厚い。厚みの違いが食感の違いを生んでいて、それもけっこうな違いなのである。アメリカ産のほうが薄くてパリッとくだける感じ。この歯ごたえない感じがプリングルズらしさ。厚いとチップスターっぽくなってしまって、それはそれでいいんだけど、プリングルズではない!となってしまうのだ。だったらチップスターにするよってなっちゃう。

 

そういえば、マレーシアの代表的ポテチであるMAMEE社のMister Potatoも少し厚めだったような。マレーシア人は少し厚めのポテチが好きなのかしらん。それかOEMで同じ会社が作っていたりして。

 

www.mister-potato.com

 

そんでもって味もアメリカ産のほうがいい。

 

フレーバーの粉感は、想い出通りアメリカ産のほうが強い。この粉感がわれわれがプリングルズ、特にサワークリームオニオン味に求めていたことだ。

 

これこそ正しいプリングルズの姿なり。

 

ただ意外だったのは、じゃあ、アメリカ産のほうが味が濃いのかって言われると、そうでもないのだ。むしろマレーシア産のほうが濃く感じる(もちろん粉の付き方が違うから単純な比較は難しいのだが)。

噛みしめてみても、マレーシア産のほうがいつまでもフレーバーが残る気がする。アメリカ産のほうがすうっとフレーバーが消えていく。味はマレーシア産のほうが長持ち。粉のつき方にもよるが、マレーシア産のあとにアメリカ産を食べると、アメリカ産のほうがだいぶあっさりとしている。粉の付き感もマレーシア産のほうがムラがないように思えた。

 

ポテチ一枚一枚の質の安定度はマレーシア産のほうがいいくらいかも。

 

だけど、それが美味しさに昇華できていない。個人的にはマレーシア産のほうが動物くさいというか、ちょっとした後味の悪さを感じる。単独で食べたときは気づかなかったんだけど、食べ比べると気になった。

 

アメリカ産のほうが粉感があって美味しいっていうのは想い出通り。でも、アメリカ産のほうがあっさりしてたのは意外だったな。そこは想い出補正だった。それに厚さがけっこう大事。厚いとわれわれが求めているプリングルズ感が失われてしまうのだ。

サワークリームオニオン味って粉が付いていれば付いているほど、そしてフレーバーが濃ければ濃いほど美味しく感じるのかと思っていたけど、アメリカ産プリングルズは想い出よりはあっさりしていた。ただ濃いだけではなかった。もちろんアメリカ産だってフレーバーは変化するだろうから、数年前とは違っている可能性はあるのだけれど。

 

まあ、そんなあれこれ考えなくてもいいか。自分の中ではアメリカ産のほうが美味しいっていう結論がはっきり出たのだから。我アメリカ産プリングルズサワークリームオニオン味が美味いと思う、故にアメリカ産プリングルズサワークリームオニオン味を選ぶ我在り。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

ちなみにポテチ入門書を書いたので、ご関心のある方は是非。

表紙とかもっとこだわるべきだったのでしょうが、ポテチについて最も体系的に整理された本だと自負しています(Kindle Unlimitedならタダです)。

 

 

 

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↑ネコもアメリカ産へ向かう(塩分あるから食べさせないけど)

 

 

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フラ印のうすしお味を食べる

みんな大好き、私も大好き、フラ印のポテトチップス。フラダンサーがハワイの風と美味しさを届けてくれる。 生まれてはじめてフラ印を見たときは舶来品だと思ってた。

実際は日本のポテチ。今ではカルビー傘下のソシオ工房が製造しているが、もともとは我が国ポテチ元祖、濱田音四郎氏が興したアメリカンポテトチップ株式会社の製品だ。第2次大戦後、進駐軍の米兵から勧められたのがポテチ作り。進駐軍相手につくったポテチはバカ売れし、彼らが去ったのちはホテルやデパート等への地道な営業活動を続けやがてポテチが日本に浸透する。濱田氏はポテチの製造特許を取らず、ポテチ作りを習いに来る人にも対価をとらず製造方法を教えた、といういかにも昭和な義侠心あふれる人物であった。

 

濱田氏は、和歌山で網元をしていた父親の元で生まれ育つ。長じて船の乗組員となる。秩父丸というアメリカ行きの客船に船員として選ばれたが、中継地のハワイで現地に住む和歌山からの移住者との会話に花が咲き、気づけば出航時間が過ぎていて濱田氏はハワイに置いてけぼりとなった。次の船が1ヶ月後に来たものの、すでに代わりの船員が雇われていたこと、太平洋戦争前夜で日本の生活は苦しいためハワイに残った方がいいと説得されたことで、濱田氏はハワイに残った。しかし、すぐに真珠湾攻撃によって太平洋戦争が勃発、日本人である濱田氏は日系人強制収容所に入られ、戦後になってようやく日本に帰国できた。

終戦直後の日本はとても貧しく濱田氏は栄養失調に悩まされたが、米国進駐軍が日本に到着すると通訳としてハワイ在住の日系二世が来日、その中には濱田氏の友人もいた。友人に誘われ東京に行き、進駐軍の米兵と交流を持つようになる。彼らから勧められたのがポテチの販売だった。

日本にはポテチがなかったため、濱田氏はハワイの友人からポテトチップス製造の機械を送ってもらい、市ヶ谷でポテチづくりを開始する。ポテチは進駐軍に大変人気で、5、6年は製造が間に合わないほどだったという。ただ、米軍が撤退すると新たな市場の開拓を迫られ、濱田氏は試食用のサンプルを持ってホテルのビアガーデンなどに盛んに売り込んだ。はじめは断れてばかりだったが、何回もチャレンジするうちにやがて取引してもらえるようになり、徐々にホテルやデパート、スーパーなどと取引が広がっていった。「これだけはやりとげてみせる」という濱田氏の意志の強さに感服するばかりである。

濱田氏のすごさは、ポテチの製造方法の特許を取得しなかったこと、そして製造方法を教えて欲しいという希望者に対価を取らずに製造方法を進んで教えたことにある。濱田氏がハワイに置き去りにされたことは前述のとおり。その秩父丸は戦争中に米国の魚雷攻撃を受けて沈没、乗員乗客は全員命を落とす。その意味で濱田氏は強運の持ち主といえるわけだが、彼はその経験から人間はまじめに生きるべきで、相手を不幸にするような生き方をしてはならないと考えるようになり、社会奉仕の心を忘れないように生きようと決めたのであった(拙著「ポテチの日本伝来〜濱田音四郎氏の功績〜」『ポテチ入門〜ポテトチップスを愛する人に捧げる書〜』

 

現在のポテチ市場は、カルビーのシェアが圧倒的、それに湖池屋と山芳が続く。1960年台後半まで遡ると、アメリカンポテトチップは、4パーセントのシェアがあった。それにしても、湖池屋以外は名前を今は聞かない。ポテチ市場も時代とともに大きく移り変わる。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。

 

図表:1969年のポテチ市場マーケットシェア(%)

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出所:拙著「ポテチの市場動向」『ポテチ入門〜ポテトチップスを愛する人に捧げる書〜』、元データは、富士経済『’70 食品マーケティング要覧 No.1 スナック食品市場の展望』1969年、142頁。

 

 

 さて、ポテチを食べよう。

 

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原材料は、こんなところ。原材料はカルビーうすしお味と同じ。フラ印のうすしお味はもともとこの配合なのか、それともカルビーの子会社だから?パッケージは発売当初から変わっていないそうだけど。

 

ジャガイモ

植物油

食塩

こんぶエキスパウダー

デキストリン

調味料(アミノ酸等)

 

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あっさりとした塩味の中にこんぶエキスパウダーの旨味がほんのり香る。カルビー湖池屋うすしお味に比べるとほんのわずか味付けが薄めのような気がする。だからだろう、170グラムの大容量サイズがあっという間に減っていく。読書しながら、映画見ながら、ゲームしながらぱくぱくつまんでいると、えっ、もう終わり?くらいぱくぱくいけちゃう。ぱりっとした食感といい、まさにうすしお味の王道中の王道。

 

フラ印の中で何が一番好き?と聞かれたら、ブルーのパッケージの「カイソルト」で、両者並べるとカイソルトに手が伸びることが多いのだが、なかなかどうして、ベーシックなうすしお味だって美味しい。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

ハワイアンサワークリームもうまいが、カイソルトやうすしお味のほうがいいかな。フラ印を食べるなら。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

 

170グラムと大容量サイズだし、よくあるスーパーには置かれていなくてディスカウントされていないことも多いから、一袋の値段は高いのだが、グラム単価だとコンビニの大手ポテチで大差ない。というかむしろ安いくらい。自分が買った成城石井だと税込で約280円。グラムあたり約1.65円。対して、コンビニポテチが85グラムで約150円。グラムあたり1.77円。

成城石井など、得てしてこだわりスーパーで見かけることが多いからか、実のところ値段的に大差ないのにフラ印はちょっと特別感がある。これはブランド化戦略として意図的にやっているのか、それとも生産力に限界があるか、単に広くマーケットに流通させられないだけなのか。その意図を私は知らないが、結果としてブランド力強化につながっているように思う。

うすしお味をペロリとたいらげ、フラ印の美味しさを改めて確信したのであった。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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