ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

フラ印のマウイチップス・カイソルト味を食べる

行きたければ自信を持って行きなさい(ハワイのことわざ。自分が望むなら実現のために前に進め)

 

 

マウイチップス・カイソルト

今回はフラ印のカイソルトである。個人的に日本屈指の美味さを誇るポテチだと思ってる。コンビニやスーパーには必ずしも置いてあるわけではないが、成城石井には高確率で置いてある。成城石井にある事実が示すとおり、価格帯はカルビー湖池屋のそれよりはお高め。しかし、それだけの価格を支払う価値ありの絶品ポテチだ。頑張った自分へのご褒美、折れそうな心への励まし、大事な仕事の前の気合入れ、様々な人生の重大局面を乗り切るためのエネルギーをこのポテチは私に与えてくれる。あらゆるポテチが偉大だが、このポテチはその中でもとりわけ高価、いや高貴にして偉大なポテチなのである。

 

商品情報|株式会社ソシオ工房

 

日本のポテチらしくアミノ酸系の調味料が含まれているが、それでも添加物は少なめでシンプルな味付けだ。

堅あげ仕様で、油を適度に吸い込んだ厚めのポテチには旨味が閉じ込められている。バリバリ噛み砕く食べ応えがある。ひとつひとつポテチを口に放り込み、ザクザクバリバリ音を立てて噛み砕く。堅あげポテチはカルビーにもあるが、フラ印はより硬質な感じだ。

 

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150グラムという多めの量もいい。勢いよく頬張ってもこの幸せはすぐには終わらないという安心感。ちょっと足りないくらいが丁度よいという考えもあろうが、時には飽きるくらいの幸せに満たされたいというときだってある。150グラムは溢れるほどの幸せを担保してくれる十分な量といえる。

 

株式会社ソシオ工房

この絶品ポテチを製造するのは株式会社ソシオ工房。

 

株式会社ソシオ工房

 

ただし、フラ印ブランドを創立したのはアメリカン・ポテトチップという会社で、その会社が解散、ブランドをソシオ工房が買い取ったというわけだ。

 

日本のポテチ界の巨頭といえばカルビー湖池屋の名が挙がるだろう。ポテチの発祥は米国ニューヨーク州サラトガのホテルとも言われるし、さらに遡れるという説もあるが、日本にポテチを持ち込んだのが実はそのアメリカン・ポテトチップの創業者濱田音四郎氏である。

 

終戦後、ハワイから帰国し、故郷で数年過ごした後、上京しました。当時の食糧事情のひどさに、驚き、ハワイにいる時に作り方を覚えたポテトチップスを製造・販売する会社の設立に努力しました。その際、銀行に何度も融資の相談に行き、「君の健康な体を担保にお金を貸す」という今では、考えられないスタートを切りました。アメリカン・ポテトチップスを設立した昭和20年代当初は、アメリカ軍のキャンプに納品していました。当時の日本人にとっては、ポテトチップスのどこがおいしいのかと見向きもされませんでした。氏がビアホールにアメリカの友人と一緒に行き、最高のおつまみであることを一生懸命説明してまわり、口コミで評判になりました。また高級ホテルのメニューに採用、スーパーマーケットとの取引が成功と事業が少しずつ軌道に乗り始めました。昭和30年代は高度成長経済と食の欧米化の波にも乗り、ポテトチップスもスナックとして多くの日本人に知られるようになりました。忘れてはならないこととして、ポテトチップスの製法を多くの方に教え、その方々がポテトチップスを販売することで広く普及しました*1

 

 

カイソルトのカイはハワイ語で「海」。日本語の音読みと同じなのは単なる偶然か? 

 

日経新聞のポテチランキングにポテチ戦国時代を想う

私自身とても大好きなポテチだが、先日日経新聞で大人のポテチランキングという悩殺的な特集が組まれており、その中で第6位に輝いていた。そうであろう、そうであろうと思わず頷いてしまった。

 

ランキングにはこだわりポテチが並ぶが、それにしても今の日本はさながらポテチ戦国時代の様相を呈している。大手は毎週のように新作を投じてくるし、日本各地にこだわりポテチを作るメーカーが存在する。今さら感があって敢えてなのかもしれないが、かの有名な菊水堂は日経新聞のランキングから漏れている。じゃがいも感が際立ち油っぽさも感じさせない菊水堂のポテチは相当な逸品だと思うが、それでもランキングに入らないとすれば、日本のポテチ戦国時代はかなりクレージーな次元に突入していると言わざるをえない。

 

 

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ポテチとて少子高齢化による市場縮小は人ごとではないハズ。まして健康志向の興隆という激しい逆風が吹いている。にもかかわらず日経新聞曰くポテチブームというのだから、フシギといえばフシギ。国産アピールや添加物フリーはそんな逆風の中を生き残る生産者の工夫だろうか。健康でなければ不健康なポテチを満足に食べることもできないという逆説的関係にあるわけで、その意味でほどほどであれば健康志向はむしろ歓迎すべきともいえる。今のところ私の健康診断の数値は良好であるので、今後も健康に気をつけながらポテチを食べるという楽しさを享受し続けたい。

 

食べたいと思ったら自信を持って食べる、そんな自分であり続けたい。

 

ごちそうさま。次は何を食べようか。

 

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パッケージを新たにした湖池屋ののり塩を食べる

生来、人間の能力に大差はない。その後の精進によって大きな違いが生まれる孔子) 

 

 

湖池屋ポテチのパッケージに「日本産じゃがいも100%」の文字が

今日の日本のポテチの代表格、その一つにのり塩を挙げることに反対する読者諸賢はいないだろう。

そして、その日本オリジナルのフレーバーを生み出したのが湖池屋であることはすでによく知られている。

 

koikeya.co.jp

 

そんな湖池屋ののり塩ポテチのパッケージに最近「日本産じゃがいも」の文字が打ち出されているのをご存知だろうか?

 

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湖池屋の国産アピール戦略

もともと輸入じゃがいもを使っていたわけではない(実際前のパッケージでも「国内産じゃがいも」って書いてあったし)。ポテチに使用されるのは糖分が少なく加工しても焦げにくい「トヨシロ」や「スノーデン」といった品種であって、それらのほとんどは国内で調達される。輸入はあくまで「不作時の調整用」である。輸入ものは不良率が高く、輸送費を含めるとコスト高になるとのこと。したがって、加工適正を考慮しても日本産に優位性があるそうだ*1

 

となれば、べつに今さら日本産をアピールしなくてもいいじゃん、というもっともな問いが浮上する。

 

が、どうやら「日本産」をアピールするにはちゃんとわけがあるようで、上記の日本農業新聞の記事によると「国産原料をこだわり製法で仕上げた高価格商品に活路を求める」方針の表れとのこと。確かに湖池屋はプライドポテトシリーズを投入することが示すとおり、最近はこだわり高級路線にシフトしているように思える。

「国産」ではなく「日本産」としているのもオリンピックで日本選手を応援してしまうようなちょっとした日本びいきを喚起する。「国産」と同じ意味なのに「日本産」としたほうがより「日本!!」って圧を感じるから不思議だ。ちなみに裏面の原材料名に記載されている馬鈴薯も、以前は単に「遺伝子組換えではない」としか表示されていなかったのが、新パッケージでは「日本:遺伝子組換えではない」と微妙に変えられている。なんとも芸が細かい。

 

少子高齢化による日本市場の縮小が叫ばれるようになって長い年月が経過するが、ポテチ業界にとっても市場縮小は人ごとではなかろう。この先もポテチ業界でやっていくには、単価を上げるか海外市場に打って出るか、この二つくらいしか選択肢がない。

ただ、前者の単価引き上げは容易ではない。だいたい湖池屋カルビーも山芳もポテチの値段は同程度である。特に湖池屋カルビーうすしお、のり塩、コンソメの基本味はかぶっている。よほどの湖池屋ファン、カルビーファンでもない限り、カルビーうすしおじゃなきゃダメ!、湖池屋ののり塩じゃないとユルせない!なんて青筋立てて声高に叫ぶ人はおらず、たいていの人にとって両メーカーの商品は代替可能なのだと思う。

 

となれば、湖池屋だけ単価を引き上げるとカルビーやその他のメーカーにお客さんが流れてしまう。それを避けるためには、湖池屋の商品が他社とは違うものであり、代替できないと思ってもらわなければならない。湖池屋がこだわり路線を追求するのはそういった考えに基づくのではなかろうか。

今のところこだわり高級化路線はカルビーよりも湖池屋が先行しているように見えるが、この差が今後さらに拡大するのか、カルビーがさらなる妙手を編み出して逆転を図るのか、ポテチ業界からまだまだ目が離せない。

 

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味の感想

で、肝心の湖池屋ののり塩の味の感想は、過去記事を参照していただけるとうれしい。

 

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ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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*1:「ポテチショックー原料調達手広く」『日本農業新聞』2017年10月2日

クアラルンプール国際空港のスタバでサワークリームオニオン味のポテチを食べる

もしも、あなたがたくさん持っていたら富を与えなさい。あまり持っていなかったら、心を与えなさい(アラブの格言)

 

 

マレーシアのクアラルンプール国際空港のスタバでサワークリームオニオン味のポテチを食べる 

さて、今回はマレーシアのクアラルンプール国際空港のスタバでサワークリームオニオン味のポテチを食べた。

 

クアラルンプール国際空港といえば最近ミサイルや核実験を繰り返している某国の正男氏が殺された場所であり、それはネット民たちを中心に我が国の老若男女の多くに正男ロスに引き起こしたわけだが、全くそんな事件があったことが嘘のように相変わらず緩いセキュリティが健在なのであった。もっともセキュリティが緩いのは私が日本人であることも一因ではあろう。

 

ポテチ自体はいたって普通のサワークリームオニオン味ながら、味の濃さはわりに控えめで上品な味わいだ。

 

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原産国はマレーシア。サワークリームオニオン味で有名なプリングルスもマレーシアで生産されているから、近年はマレーシアがポテチ生産の一大拠点なのだろうか?そう言われてみれば、東南アジアでよく見かけるミスターポテトもマレーシアの会社である。

 

北海道が日本最大のじゃがいも生産地であることが示すとおり、じゃがいもは寒冷地でよく育つ野菜であるから、マレーシアでたくさんのじゃがいもが生産されているわけではなかろうが*1、マレー系の人々はよく間食をするので、お菓子はポテンシャルのある業界なのやもしれん。

 

で、再びポテチの味なわけだが、マレーシアはコーヒーや紅茶が日本人の口からするとやたらに甘かったり、辛めの料理があったりと、わりに味が濃いめなので、その味付けに疲れてきた頃にはあっさりめのサワークリームオニオンがむしろありがたい。

 

ハラール認証ポテチ

マレーシアはイスラム教徒が多数を占める国。そのためポテチにも公的イスラム開発局(JAKIM)のハラール認証マークが添付されている。 

 

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今振り返ってみると、芋備えポテチもハラール認証を受けたポテチなのであった。認証の発行主体は米国のIslamic Food and Nutrition Council of America。

ハラールと一口にいっても少しずつ基準が違うらしい。インバウンド消費の拡大に伴い日本でも有象無象のハラール認証機関が設立されているが、日本の認証機関の認証がマレーシアのJAKIMの認証と同等とは限らない。日本は非イスラム国で、しかも政教分離を掲げているから、農水省が主導して規格を統一するようなことはないだろう。したがって、業界団体でも出来ないかぎり、ハラール認証機関の群雄割拠はなくならないのである。

 

ハラール認証を得るためには豚肉や酒類の使用を避けなければならない。これらの原材料を使えないことでポテチの味的にどういった影響が出るのだろうか。マレーシア産ハラール認証スタバのポテチはちゃんと美味しかったが、ハラールを満たしつつ、かつ美味しいものを作るため、われわれの知らないところで日々努力してくれている徳ある方々がいるのだろう。

 

 日本のスタバでポテチを食べた記事はこちら。

mtautumn.hateblo.jp

 

プリングルスサワークリームオニオンポテチの記事はこちら。

mtautumn.hateblo.jp

 

芋備えポテチの記事はこちら。 

mtautumn.hateblo.jp

  

ごちそうさまでした。さて、次は何味を食べようか。

  

 

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*1:実際、国連食糧農業機関(FAO)の統計を見てもさつまいも(sweet potato)は生産されているが、じゃがいもは生産されていないようである。http://www.fao.org/faostat/en/#data/QC

山芳のわさビーフ、男気わさビーフ、ビーフジャーキー味を食べる

老いては子に従え(ことわざ) 

 

 

山芳のわさビーフ、男気わさビーフ、ビーフジャーキー味を食べる

今回は山芳のわさび&ビーフシリーズである。

 

わさビーフ | 商品一覧 | 山芳製菓株式会社

 

男気わさビーフ | 商品一覧 | 山芳製菓株式会社

 

ビーフジャーキー味 わさビーフ仕立て | 商品一覧 | 山芳製菓株式会社

 

わさビーフは山芳を最も代表するポテチ。発売は1987年で、今年はちょうど30周年にあたる。それに伴い味もパッケージもリニューアルされたようである。新たなパッケージは第12代目。

 

www.8044.jp

 

ちなみに私が今回食べたのは我が家に備蓄してあったわさビーフのため、味もパッケージも旧バージョンである。完食して後悔するのは、せっかく備蓄わさビーフがあるのだから、新バージョンと比べてみたらよかったなーということ。

 

冷戦の終結と世代の推定とわさっちの名前 

わさビーフのパッケージに描かれているウシの名前は「わさっち」。そんなにかわいい名前だったっけ?と思ったのだが、どおりで2015年に「わしゃビーフ」から改名されていたのだった。わしゃビーフのほうが山芳の破天荒ぶりがわかってよかったような気が個人的にはしている。わさっちなんて可愛げがある名前が似合うような商品ラインナップではないでしょう??

まぁ、これも長年続いた長寿アニメの声優さんが変わり、オールドファンが新しい声優さんに慣れないのと同じ、ある種の懐古主義なのだろうな。いずれ気がつかないうちに自分もわさっちの名前を当たり前のように発するときがくるのだろう。

 

私はアラフォー、大学では国際法や国際政治学を専攻していた。第二次世界大戦後の国際政治における重要な出来事といえば、まずもって「冷戦」であり、私も冷戦中にこの世に生を受けているのだが、それでも小学生のときにベルリンの壁が崩壊して冷戦が終わり、そしてしばらくしてソ連が滅んでいるから、冷戦の記憶はさほどない。1991年の湾岸戦争が初めてのリアルな(といってもテレビ画面を通じて見た)戦争だったわけで、大学生で国際政治を勉強すると、教授から「そっかー、冷戦あまり知らないんだー、若いなー」なんて言われたりしたものである。

 

その冷戦終結も30年近く前になり、冷戦後も1995年の阪神大震災オウム真理教サリン事件、2001年の同時多発テロ、2008年のリーマンショックとそれに伴う世界的な不況、中国(やBRICS諸国)の台頭、2011年の東日本大震災イスラム国と世界的なテロの頻発、ポピュリズムの席巻といった様々な重大な出来事が世界および日本で発生した。最近の新入社員は冷戦はおろか、阪神大震災サリン事件、同時多発テロの記憶さえほとんどないはず。さらに時代が進めば「えっ、BRICSってなんすか?」、「東日本大震災は歴史の教科書で習いました」なんてことになるのだろう。

 

どの重大事件を最も記憶しているか、それでおよその世代がわかるというもの。やがて、わさビーフのパッケージのウシを「わしゃビーフ」と呼ぶか「わさっち」と呼ぶかで世代の推定されてしまうときがくるはずだ。気軽に「わしゃビーフ」なんて呼んでしまっては、世の中からおじさん認定され、迫害の日々がはじまるのである。

 

わさっちのマンガ

山芳のウェブサイトではわさっちのマンガが公開されている。かなりかわいいキャラクターである。あえて繰り返すが、おじさん世代には山芳のイメージとこのかわいいキャラクターはなかなかマッチしない。

 

www.8044.jp

 

山芳のわさビーフ、男気わさビーフ、ビーフジャーキー味を食べる

さて、以下は今回食べた山芳わさび&ビーフ三人衆の比較表である。

 

わさビーフ 男気わさビーフ ビーフジャーキー味 わさび仕立て
馬鈴薯 馬鈴薯 馬鈴薯
植物油脂 植物油脂 植物油脂
ラニュー糖 肉エキスパウダー ラニュー糖
蛋白加水分解 ぶどう糖 粉末醤油
粉末醤油 食塩 蛋白加水分解
ビーフパウダー デキストリン 食塩
食塩 蛋白加水分解 デキストリン
粉末ソース 野菜エキスパウダー 酵母エキスパウダー
酵母エキスパウダー わさび 乳糖
ガーリック ブラックペッパー わさびパウダー(長野県産100%使用)
レッドペッパー 調味料(アミノ酸等) ビーフパウダー
オニオン 香辛料抽出物 調味料(アミノ酸等)
オリゴ糖 甘味料(ステビアスクラロース 香料
ぶどう糖 香料 香辛料抽出物
デキストリン   くん液
わさびパウダー(長野県産わさび100%しよう)   甘味料(ステビアカンゾウ
調味料(アミノ酸等)   酸味料
香料    
甘味料(ステビアスクラロース    
カラメル色素    
酸味料    
香辛料抽出物    

 

じゃがいもを「じゃがいも」とせず「馬鈴薯」とするのが山芳流。 男気わさビーフだけわさびが100%長野県産となっていない。粉末になっているから生産地の違いによって味に違いがでるかよくわからないが、男気わさビーフだけ長野県産としなかった理由があるのか。男気のツーンと感を出すには、他の場所で生産されたわさびのほうがよかったのかもしれない。

 

この三種類だとやはり王道のわさビーフのバランスのよさが際立つ。男気わさビーフは本気でツーンとくる。特にパウダーが濃密にふりかかっているやつを食べると、悶絶し、そして涙が出てきた。そうだ、これは山芳のポテチだった。彼らは遊び心を知っているが、同時にそこで手加減するような優しさは持ち合わせていないのである。

 

ビーフジャーキー味はしっかりとビーフジャーキー感が再現されているが、わさび味もちゃんと存在感を示しており、単にビーフジャーキーの味を再現するだけでなく、山芳の矜持も垣間みえる。

 

わさビーフは、わさびとビーフの旨味のバランスがいい。わさびの辛味が鼻を抜け、ビーフの旨味がそれを追う。

  

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 ↑9月4日に発売30年を記念してパッケージがリニューアル。添付の写真は備蓄してあったわさビーフのため旧パッケージ

 

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↑厚切りビーフジャーキーのおいしさUP!と書いてあるが、厚切りか薄切りかはポテチとして進化したいま、もはや関係ないのでは??

 

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ごちそうさまでした。今度は何を食べようか。

 

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カルビーのポテチしょうゆ味四種を食べる

曲ニ誤リアリ 周郎、顧ミル (吉川英治三国志(五)』講談社、1989年、100頁)

 

 

三国志(5)(吉川英治歴史時代文庫 37)

三国志(5)(吉川英治歴史時代文庫 37)

 

 

 

カルビーのポテチしょうゆ味四種を比較する 

さて、今回はカルビーの醬油味ポテチ四つの食べ比べである。四つとはすなわち、

 

  • 関西だししょうゆ
  • 九州しょうゆ
  • 山わさび醤油味
  • 北海道バターしょうゆ 

 

 

 

山わさび醤油味と北海道バターしょうゆ味を残りふたつと並列して比べるのは比較対象としてふさわしくないのでは?という読者諸賢の指摘もあり得そうだが、 ここは両方ともしょうゆ味を名乗っているということでお許し願いたい。

バター醤油とわさび醤油は間違いようがないものの、九州しょうゆと関西だししょうゆくらいになると、味の差はやや小さくなってくる。カルビーはどうやってこの差を生み出しているのだろうか?

 

まずは原材料をもとに比較してみよう。

 

関西だししょうゆ 九州しょうゆ 山わさび醤油味 北海道バターしょうゆ
じゃがいも じゃがいも じゃがいも じゃがいも
植物油 植物油 植物油 植物油
粉末しょうゆ 粉末しょうゆ 粉末しょうゆ 粉末しょうゆ
食塩 砂糖 食塩 ぶどう糖
砂糖 デキストリン コーンスターチ 食塩
デキストリン 食塩 山わさびパウダー 脱脂粉乳
かつおエキスパウダー チキンエキスパウダー 還元水あめ バターパウダー(北海道バター100%使用)
ほたてエキスパウダー こんぶエキスパウダー たんぱく加水分解 マルチトール
みりんパウダー ねぎエキスパウダー 酵母エキスパウダー 乳糖
麦芽糖 唐辛子パウダー こんぶエキスパウダー でん粉
こんぶエキスパウダー 調味料(アミノ酸等) 調味料(アミノ酸等) 粉末酒
こんぶパウダー 香料 香辛料抽出物 調味料(アミノ酸等)
粉末酢 カラメル色素 香料 香料
酵母エキスパウダー 甘味料(ステビア、甘草) 酸味料 カラメル色素
調味料(アミノ酸等) 酸味料 甘味料(ステビア 酸味料
香料     苦味料
甘味料(ステビア      
着色料(カラメル、アントシアニン      
酸味料      

 

四つとも入っている原材料を赤、三つに入っているものを青で色分けしてみた。じゃがいも、植物油、粉末しょうゆ、食塩、アミノ酸のような当然の原材料を除くと、 全てに入っていてやや意外なのは酸味料だろうか。こんぶエキスパウダーがバターしょうゆを除く和風なしょうゆ味のポテチすべてに入っている。関西だししょうゆに至っては、こんぶエキスパウダーに加えてこんぶパウダーまで入っている。一体何が違うというのか?こんぶエキスパウダーのほうが旨味が凝縮されていそうな響きだが、だとすればこんぶパウダーはこんぶエキスパウダーの旨味の渦の飲み込まれ、その存在は誰にも気づかれない虚空の彼方に消え飛んでしまいそうである。この劣勢の中、こんぶパウダーはどこに自分の存在意義を見出し、密かにその自分の与えられた使命を果たしているのだろうか。ありのままの自分がもてはやされる昨今、こんぶパウダーは自分の居場所をしっかり見つけられたのだろうか?

 

さて、こんぶパウダーの居場所はともかく、話をしょうゆ味の比較に戻そう。

九州のしょうゆは一般的に甘みが強く濃厚な濃口しょうゆが多いと言われている。したがって、砂糖が原材料名の上位に位置しているのはよくわかるが、チキンエキスパウダーやねぎエキスパウダーなんてのも含まれる。九州しょうゆの独特の甘みや濃厚さを出すための原材料と推測されるが、この二つが含まれていないとどのような変化、というかどこらへんに物足りなさを感じるのだろうか。非常に興味あるところだ。

 

海産物系の味に必ずといっていいほど入ってるほたてエキスパウダー。今回の関西だししょうゆでもこいつがいい味を出している。

 

バターしょうゆ味の苦味料なんていう珍しい原材料もある。ぶどう糖や乳糖で甘さを加えつつ、最後に苦味を追加するなんて、なんとも手の込んだ芸当だ。

 

カルビーのポテチしょうゆ味四種を食べる

原材料を一通り眺めてみたところで、いざ実食である。

 

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九州しょうゆからは甘さを感じる。何となく焼きとうもろこしを食べたような感じ。自分がバカ舌の可能性も捨てきれないが、九州しょうゆポテチの甘さがとうもろこしの甘さを連想させたのかもしれない。

 

関西だししょうゆは当たり前だが出汁の味。前述のとおり、ホタテエキスパウダーが海感を演出する。

 

九州しょうゆと関西だししょうゆに醤油らしさを感じる一方、食べ比べたせいか、バターしょうゆと山わさび醤油は、バターと山葵が際立つぶん、やや醤油らしさを感じにくいか。 

 

ところで、北海道産バター100パーセントを謳う北海道バターしょうゆだが、日本のバター生産量の約9割が北海道産だから、わざわざ断らなくても自ずと北海道産になるんじゃないかという素朴なギモンがある。

これまでは輸入バターを使ってきた可能性もあるが、バターは独立行政法人農畜産業振興機構(ALIC)の輸入独占となっており関税は高い。価格的にも調達量的にも輸入バターの比較優位はなさそうだから、これまでも北海道産バターだったんじゃないかなーってちょっと思ったりもする。

 

まぁ、バターしょうゆは鉄板の美味しさがあるから別にいいんだけどね。 

 

ごちそうさま。次はどのポテチを食べようか。

 

ちなみに冒頭の「曲ニ誤リアリ 周郎、顧ミル」とこの記事のどこに関係があるかと言えば、周郎=三国志の呉の名将周瑜(しゅうゆ)に関するエピソードであり、周瑜(しゅうゆ)と「しょうゆ」が響きが似ているというだけのことである。

 

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Mikesell'sのOld FashionedのOriginalを食べる

狐疑逡巡(ことわざ、なかなか決心がつかず、ぐずぐずしているという意味)

 

 

今回はMikesell'sのOld fashionedのOriginal

今回はMikesell'sのOld FashionedのOriginalである。

 

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日本ではそれほど見かけないブランドであるが、先日ジャカルタに出張する機会があり、当地の高級スーパーで購入したものである。ならば、インドネシアの地場のポテチを食べるべきだ、という批判を紳士淑女の皆さまから受けそうで、実際私もそれに激しく同意するのだが、けっこうな数のポテチが棚に陳列されていて、結局どれを選んでいいかわからなくなってしまったのである。

 

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↑一面にポテチ

いざという時に頼りにならない本性を露呈してしまった感があるが、それはさておきジャカルタは街並みだけ見れば完全に先進国。高級スーパーともなれば日本の高級スーパーとも遜色ないレベルであり、アメリカのこだわりポテチも当たり前のように棚に鎮座する。昨今のジャカルタは日本のサードウェーブコーヒーのようなオシャレカフェが続々と誕生しており、ポテチあり、美味しいコーヒーありとカウチポテチスト(?)にはなかなか悪くない環境だ。ただし酒は少ない。そこまで厳格ではないとはいえ、イスラム教の国だからだ。そういう意味ではおつまみ系のポテチの出番は限られそうだ。

 

Mikesell'sという会社

で、このMikesell'sという会社、アメリカのオハイオ州デイトンに本社を構えるポテチやスナック菓子メーカーである。創業はなんと1910年。100年以上の歴史を持つ老舗スナック菓子メーカーである。カルビーが1949年の創業だから、Mikesell'sがいかに古いかがわかるだろう。ポテチ発祥国の貫禄たっぷりだ。

創業者のダニエルは、安価な植物油があるにもかかわらず、こだわって高価な植物油を使ったらしい。洋の東西を問わず、こだわって作られたものは支持される。価格にもよるが、どこにでもあるものよりも、希少なもののほうがお金を支払うインセンティブがあるというものだ。美男美女を求めてしまうのも同じようなもの。希少だからこそ価値があり、誰もが欲し、運良く獲得した人は他人に見せびらかすのである。

Shortly thereafter, he began producing "Saratoga Chips," named for the place they were discovered. Instead of standard inexpensive vegetable oil, Daniel was committed to preparing his potato chips in premium oil — giving them a unique taste and texture.*1


主に流通しているのは、オハイオ州ケンタッキー州インディアナ州イリノイ州。たびたびアメリカに出張に行ったことはあるが、これまであまり見かけたことがなかった。これらの州に行く機会はあまりなく、行ったとしてもわずかの滞在でポテチを物色している時間はほとんどなかった。どうりでこれまで見かけたことがなかったわけだ。

 

今回食べたOriginal(塩味)のほかには、ピリ辛バーベキュー味、ハニーバベーキュー味、グリーンオニオン味、チーズ&サワークリーム味など多種多様な味がある*2

 

実食

で、肝心な味であるが、典型的なアメリカの塩味ポテチ。すなわち、味付けは基本的に塩のみというあれである。しかしながら、最近は以前より味を意識して食べるせいか、以前はかなり物足りなく感じた塩だけ味付けにも慣れてきて、これはこれでシンプルでいいなぁ、と思うことも増えた。

 

遠くインドネシアまで運ばれたせいか、やや酸化しているような気がしなくもなかったが、口に入れるとパサっと軽やかに崩れる。脆いわけではなく、(風の谷のナウシカの登場する)腐海が汚染された土を無毒化する過程で生成された結晶がパリンって割れるように、清らかに崩れる。

これまた海外のポテチらしく大容量の170グラム。アメリカ人がどのくらいのペースで一袋を開けるのか私はわからないが、こんなのをしょっちゅう食べてたらそりゃ太るよなぁ、と再認識させられたのであった。

 

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山芳のピリッと辛口!大人向け辛い梅味を食べる

 梅干しと友は古い程良い(ことわざ)

 

 

ピリッと辛口!大人向け辛い梅味を食べる

今回は山芳のピリッと辛口!大人向け辛い梅味である。梅味のポテチはカルビーにもあるが、梅味+ピリ辛はありそうでなかった斬新な味。以前から発売されているが、今回はリニューアルしての発売だそう。

 

www.8044.jp

 

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味はけっこう濃いめ。まず前面にくるのが梅味で、その後しばらくしてピリ辛味が追っかけてくる感じだ。ピリ辛具合は思ったよりも強くて、辛いものがニガテな人にはちょっとキツイかもしれない。

 

カルビーの梅味に比べるとかなり味が濃いめである。味付けのパウダーがふんだんに使われているような感じだ。量は60グラムと標準的なサイズで薄味のポテチだと私的には物足りないのだが、この味の強さなら60グラムぐらいが最適と言えそうである。

 

梅干しを知るわれわれ日本人は、梅味と聞いただけであの酸っぱさが脳内で再生され、口の中に唾が溢れるのを止められない。この感覚は梅干しという食べ物がある日本人ならではのものかと思いきや、実はそうでもないらしい。

 

梅を望んで渇きを止む

三国志が好きな人ならほぼ間違いなく知っているエピソードの中に、曹操の「梅を望んで渇きを止む」というものがある。行軍の最中、兵士たちが喉が渇いて水が欲しいと言う。しかし、手元に水はない。当時の君主と兵士たちの統率関係がどのようなものだったかは歴史家でない私にはわからないが、近代的な軍隊のように上意下達が明確ではなく、兵士たちの安全を保障しないリーダーからは逃亡することがわりと当たり前の時代であれば、兵士たちの渇きを放っておけば軍隊の離散につながったであろう。下手したら反乱くらい起きたかもしれないし、そうでなくても兵士たちの士気に関わる。

 

そこで曹操は頓知を利かせ、この先に梅園がある、そこに到着したら好きなだけ梅を食べて渇きを癒せ、と言うのである。梅の酸っぱさを頭に浮かべた兵士たちの口に唾が溢れ、かくして喉の渇きは癒された。統率者として曹操としても兵士の士気低下、離散を防止できたのである。

 

この話は曹操ではなく晋の初代皇帝司馬炎のエピソードという説もあるが、曹操の知恵者としての一面を示すエピソードとして三国志ファンの間でよく知られている。

 

年を経るにつれて酸味に敏感になる

ところで、歳をとるにつれて以前よりも酸味に敏感になっているような気がする。それでも梅干しは好きだ。和食系の居酒屋に行って梅茶漬けがあれば食べたくなる。食べれば、口の中から脳みそに酸味の電気信号が伝わり、身体がゾクゾクっと震え上がる。私は決して自分を痛めつけてヨロコビを感じるタイプではないのだが、梅干しだけなら彼奴らの攻撃性も甘受できるというものだ。

 

さすがに山芳のピリ辛梅味は身体がゾクゾクっとするほどの酸味ではない。だが、ゾクっとするくらいのパンチのある酸味になっている。味が濃いめなあたりも上品なカルビーに対抗して、あえてB級感や遊び心を前面に出しているようでもあり、なんとも小気味好いポテチなのであった。

 

ごちそうさまでした。

 

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カルビーの梅味の話はこちら。

 

mtautumn.hateblo.jp

   

 

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