ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

湖池屋の幻の今金男しゃく北海道の塩を食べる

 

湖池屋プライドポテトの幻の今金男しゃく北海道の塩味を食べる 

今回は、湖池屋プライドポテトの「幻の今金男しゃく北海道の塩」味を食べた。

 

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基本的にシンプルな塩味ながら、ブドウ糖とバターが入っていて、それもあるのかほんのり甘みを感じる。そして噛みしめていると遠くにバターがいる、ようにも思える。わずかだから原材料名を見たことによるプラシーボ効果かな、と思う程度のレベルであるが。

 

気持ち厚めにスライスされたポテチを頬張り、舌で転がせば、第一陣の塩味が訪れる。さらに転がし塩味が薄まってくると、今度は第二陣でジャガイモの甘みがやってくる。目隠しされてどれが今金男しゃくポテチですか?と問われて当てる自信はまったくないが、いつも食べているポテチよりも芳醇な感じもする。それにいつものポテチよりもそこにジャガイモが存在するような気がする。うむ、美味なり。

 

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そもそも今金男しゃくとは

そもそも今金男しゃくとは、ジャガイモの町として知られる北海道今金町でしか生産されていない希少なジャガイモである。『日本農業新聞』によると、今金男しゃくは、「でんぷん質が多く、甘くてほくほくした食感が楽しめる。土壌が肥えた今金町だから栽培できる、ジャガイモのトップブランドの一つ*1」とのこと。ただ、美味しいのだが栽培に手間がかかるため生産量が限られるようで、だからこそ「幻の今金男しゃく」というわけなのだ。

 

男しゃくいも自体、ポテチで使われることはほぼない。ジャガイモは生食用、加工用、デンプン用と種類が分かれていて、それぞれ向き不向きの品種がある。生食用では男しゃくやメークインなどが有名だが、糖度が高いがでんぷん量が少なくお菓子作りには向いていない。糖度が高いと美味しいのだが、その分焦げやすく、品質を安定させるのが大変。そのため、通常ポテチには加工用のジャガイモが使われる。具体的にはトヨシロやスノーデン、きたひめがあり、特にトヨシロが多用されている。これらの品種はくぼみが少なくて皮が向きやすく、糖質が抑えられているため油で揚げても焦げにくい、水分が少ないので薄くスライスしやすいといった特徴を持っている。

 

トヨシロなどでも美味しいポテチが作れる。さりとて、ポテチ職人なら生食用の超絶美味しいジャガイモでポテチを作ったらどうなるか挑戦したいと思うものではなかろうか。いや、もちろん今金男しゃくを使うのは希少性が売りになるというマーケティング的発想が根底にあるのはわかっているが、この希少ジャガイモでポテチ作りを厳命された湖池屋のポテチ職人たちは難題に頭を悩ませながらも、美味しいジャガイモでポテチ作りに挑戦できる千載一遇のチャンスに奮い立ったに違いない。

プライドポテトシリーズが登場したのは2017年2月。「秘伝濃厚のり塩」、「松茸香る極みだし塩」、「魅惑の炙り和牛」の三種類が第一弾として発売されて1年半以上が経過した。相変わらずプライドポテトシリーズはこだわってんなー、と感じさせる逸品であった。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

 

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*1:「コラボで伸ばせ希少食材」『日本農業新聞』2018年1月1日。

セブンプレミアムの石垣の塩味、ハロウィンバージョンを食べる

渋谷を中心に日本各地を騒乱に陥れたハロウィンが終わった。私はハロウィンとは無縁の生活を送っているが、仕事帰りにはちらほらハロウィン関係者と思しき人たちを見かけたし、近所のインターナショナル系幼稚園では仮装して子供たちが通園していた。子供たちの仮装姿は微笑ましいが、今年はいつになくハロウィンの弊害が目立つ年だった印象があり、今年を節目にハロウィンを容認する人たちは減るかもしれない。みんなが騒げるお祭りの存在の意義は否定しないが、何事も度が過ぎてはなるまい。

 

さて、ハロウィンが終わって世の中が落ち着きを取り戻したところで、私なりのハロウィン、すなわちハロウィンポテチを振り返りたいと思う。

 

食べたのはセブンプレミアム石垣の塩味のハロウィンバージョン。普段の石垣の塩味と同じだが、ハロウィンだけあってサイズが大きい。一袋で210グラム、総カロリー約1100キロカロリーという猛者である。要するにパーティーサイズ。パーティーサイズだがハロウィンで騒ぐ予定もパーティーをする予定もない私は、当然一人でハロウィンポテチを平らげた。210グラムとなれば、かなりの食べ応えである。

 

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味はベーシックな塩味であるが、個人的にはカルビー湖池屋の定番うすしお味に比べると味は濃い目に感じる。厚切りだし、今日はちょっと味濃いめの食べ応えあるポテチを食べたい、という気分のときに私はセブンプレミアム石垣の塩味をよく食べる。通常は150グラム。それでもコンビニの通常サイズが85グラムだから約1.8倍。満足感を得るには十分なサイズだ。

 

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ポテチはジャガイモ、油、粉が織りなす総合芸術とはめしばな刑事タチバナの弁だが、厚切りポテチは厚切りなだけに、油の存在感が増す。だから油っぽくてやだという人もいるだろうし、もちろん私だってライトなポテチを食べたいときもある。

 

 

だが、逆にパンチ力あるポテチを食べたいときもあるわけで、そういうときは厚切りのポテチに染みた油を想像するだけで、口の中に唾液が溢れる。すぐに喉の奥に押し込むようなことはよくない。噛み砕いたポテチを口の中で転がしながら、濃いめの塩味と多めの油のハーモニーを楽しむ。唐揚げを食べたときのジュッと油と旨味が口に広がるのに近い感覚が口の中に訪れる。これが厚切りポテチの醍醐味だ。210グラムもあれば満足度も約1.5倍。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

ちなみにポテチ入門書を書いたので、ご関心のある方は是非。

表紙とかもっとこだわるべきだったのでしょうが、ポテチについて最も体系的に整理された本だと自負しています(Kindle Unlimitedならタダです)。

 

  

 

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湖池屋の新ジャガ工場直送便を食べる

さて、かれこれひと月前のことだが、我が家に荷物が一つ届いた。差出人は湖池屋

届いたのは湖池屋の工場直送便である。

 

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工場直送便は以前にも食べたことがあるのだが、今回はさらに特別。

それは、年に一度しか楽しめない新ジャガを使った特別中の特別な工場直送便。なんたる贅沢であろうか。8月下旬にメルマガの通知がGmailの着信を告げたとき、瞬時に私は購入手続きを終えていた。購入手続きをしたあとにじっくりメールを読むと、

 

揚げたてのポテトチップスは油が新鮮なので、じゃがいも本来の味がストレートに味わえますが、北海道産新じゃがを使う事で、力強い旨み・甘みが口の中いっぱいに広がります♪

まさに"最強のポテトチップス"と言ってもいいかもしれませんね!(゜Д゜ノ)ノ

 

とある。実際、工場直送便は本当に美味しい。ただでさえ美味しい工場直送便が今回は新ジャガなのだ。これは期待しかない。工場直送便を最近食べていなかったので、工場直送便を再び食べられる事自体楽しみ。購入手続きに何の迷いもなかった。

 

購入手続きをしても工場直送便はすぐに届かない。

メルマガ通知がきたのは8月23日、発送の通知があったのは9月19日。工場直送便は受注生産のため、われわれは発送日を選べない。ただ、メールに「9月第3週(9/17週)生産分のご予約になります」と書いてあるとおり、およその発送日はわかる。

 

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枕崎産鰹節と有明海初摘焼き海苔を使ったこだわりトッピングも同封されている。特別なポテチだけあって特別なトッピングではあるが、正直そんなものはいらない、とさえ思う。なぜなら、ポテチ自体がとても美味しいから。

 

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以前食べたときも思ったが、やはり油が軽い。サクッと、パリっと口の中で工場直送便がほどける。通常の湖池屋ポテチも美味しいが、鮮度がよいとこれほどまで口当たりが変わるのか、と驚かされる。一袋80グラムなので、通常のコンビニサイズとほぼ一緒。それも私は開ければすぐに食べ終えてしまうが、工場直送便だとさらにそのピッチが早まる。なんせ、口当たりがとても軽いのだ。パクパクパクパク、ポテチに伸びる手が止まらない。

味付けは食塩+アミノ酸調味料とシンプルで、ジャガイモの香りと風味が活かされているから、それもポテチを食べる回転数を速くさせるのだろう。

 

ちなみに新ジャガかどうかを判別するのはさすがに困難。味付けがされているし、食べ比べてみればわかるかもしれないが、今回の工場直送便を食べずにとっておいて、次回の工場直送便と食べ比べる、というわけにもいかない。長時間保管しておいては、新鮮さが失われてしまい工場直送便の意味がなくなってしまう。こういうのは今年も新ジャガの季節がきたなー、と季節の移り変わりに想いを馳せながら食べるのが乙というものだろう。 

 

ごちそうさま。さて、次は何味を食べようか。

 

ちなみにポテチ入門書を書いたので、ご関心のある方は是非。

表紙とかもっとこだわるべきだったのでしょうが、ポテチについて最も体系的に整理された本だと自負しています(Kindle Unlimitedならタダです)。

 

  

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↑これは深川油脂工業のポテチを取り寄せたときの箱。なぜかネコがとても気に入ってしまい、捨てることができない。

 

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深川油脂工業ののり南蛮味を食べる

今回は深川油脂工業ののり南蛮味である。こちらも先日の国産こめ油だけで揚げたポテチと同じタイミングで同社のウェブサイトで購入した。

 

kumachan.co.jp

 

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そもそものり南蛮とはどういう味なのか、私はなんとなく宮崎名物のチキン南蛮的な、根拠なくタルタルソース+海苔的なものを想像していた(チキン南蛮発祥も諸説あり、元祖はタルタルソースを使っていないという説もあるようだが)。しかし、正解は南蛮漬けの南蛮、すなわち唐辛子(南蛮辛子)のことであった。唐辛子はポルトガルから伝来した野菜だったため、南欧西洋人や東南アジアを指す南蛮という語が用いられたわけで、その唐辛子と海苔を合わせたのがポテトチップスのり南蛮味なのである。

 

海苔と唐辛子の組み合わせは珍しくない。カルビーのり塩にも湖池屋のり塩にも唐辛子または香辛料が入ってる。ちよっとしたピリッと感がのり塩のアクセントになるのだ(実際に唐辛子や香辛料の風味を感じるのは難しい。あくまで隠し味として)。その意味で海苔プラス唐辛子は一般的な組み合わせといえる。いや、でもフクハクののりしお味には唐辛子は含まれていなかったか。まぁ、それでもなお珍しい組み合わせではないとはいえるだろう。

 

違いを挙げるならば、深川油脂工業ののり南蛮は原材料が少ないこと。塩と海苔とあおさと唐辛子だけだ。とてもシンプル。酵母エキスパウダーやアミノ酸系の調味料は入らない。カルビーのり塩のようにごま油も入っていない。湖池屋カルビーは塩とのりとあおさと唐辛子だけではコクや旨味が足りない、という判断やポテチの品質の安定化(収穫時期や地域、品種の違いによって味に差が出ないように)のために、他の調味料を加えているのだろうと想像する。

 

深川油脂工業 湖池屋 カルビー
じゃがいも 馬鈴薯 じゃがいも
植物油脂 植物油 パーム油
食塩 食塩 米油
焼海苔 青のり 食塩
唐辛子 あおさ 青のり
あおさ 香辛料 唐辛子
  酵母エキスパウダー ごま油
  調味料(アミノ酸等) 調味料(アミノ酸等)

 

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で、深川油脂工業ののり南蛮味を食べる。食べるとあおさの存在が際立つ。唐辛子のピリッと感もある。他社ののり塩味にも唐辛子は入っているが、唐辛子は隠し味程度で、ポテチを食べても唐辛子が入っているとはまず気づかない。だが、のり南蛮は唐辛子がしっかり存在する。ピリッとする。唐辛子の量が他社よりも多いのだろうが、調味料の数が少ないから、相対的に唐辛子感が際立つ。塩も効いていてシンプルながらなかなか切れのある味だ。

 

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のり塩味は日本のポテチの定番だから、これまでもけっこう食べている。そういえば、ロサンゼルスではカラムーチョ Hot Chili with Seaweed味も食べていて、これがのり南蛮味に一番近そうだが、その実、Hot Chili with Seaweed味には砂糖が入っていてのり南蛮味とはまったく違う出来になっていた。日本ののり塩味には通常砂糖は入らないから、同じ湖池屋ブランドであっても日本のポテチと海外のポテチではけっこう違う味に仕上がるものだ、と感心したことを思い出す。

 

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ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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 ↑五島列島のお土産「島わんこ」(猫も食べられる)を食べている。

 

 

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深川油脂工業の国産米油だけで揚げたポテトチップスを食べる

深川油脂工業のウェブサイトから国産米油だけで揚げたポテトチップスを購入した。

深川油脂工業は米油の製造販売をする米油の専門家。その深川油脂工業が自信をもって世に送り出すのが国産米油100パーセントポテチである。このポテチは、国産農産物・食品のプロモーション事業であるフード・アクション・ニッポンで、2014年に審査員特別賞を受賞している。フード・アクション・ニッポンは、農水省が2008年に推進本部を設置したことによってスタートし、日本の食料自給率向上を目的とし、2018年3月23日現在で、10,192社・団体が推進パートナーとなっている。

 

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国産米油100パーセントポテチが国産にこだわるのは米油だけではない。このポテチはシンプルな塩味で、原材料はジャガイモと植物油(米油)、塩のみ。で、この3つの原材料すべてが国産なのである。まあ、多少冷めたことを言えば、日本は「衛生植物検疫措置」(SPS)のもと生鮮ジャガイモの輸入を制限しているから、そもそも輸入ジャガイモでポテチを作るメリットがほとんどないわけだが。それゆえ、ただいま中国をはじめ世界中を相手に貿易戦争を繰り広げているトランプ政権は、日本のポテチ用ジャガイモに関連する規制を貿易障壁だと槍玉に挙げて批判している*1

一方、熱めのことを言えば、そうした貿易政策を差し置いても、日本のポテチ用ジャガイモは品質的に優れている。制限されているとはいえ生鮮ジャガイモは輸入されていて、そのほとんどはポテチ生産で使用される。じゃあ、日本のポテチメーカーはもっと輸入ジャガイモを増やして欲しいと思っているかといえば必ずしもそうではなさそうだ。日本のポテチメーカーが使うジャガイモであるトヨシロやスノーデンなどは国内調達が可能で、他方輸入ジャガイモは不良率が高く、輸送費を考慮するとコスト的にも割高という声もあるのである*2

 

余談が長くなったが、国産米油100パーセントポテチに話を戻すと、国産とアピールしてわれわれの愛国心を頼みに買わせようとしているわけではなくて、ちゃんとポテチとして美味しい。米油100パーセントだから軽いかと思いきや、意外に油で揚げたしっかりとした重厚感がある。かねてより私はポテチには油で揚げたことによる中毒性が必要だと思っていたが、このポテチにはそれがある。

 

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以前食べた米油で揚げたポテチはもっと軽くあっさりしていた。それはそれで美味しくはあるが、物足りなさを感じたのも事実。だが、国産米油100パーセントポテチはパーム油で揚げた一般的なポテチにとても近い。これなら今までのポテチに慣れ親しんだ伝統的なポテチストも満足するだろうし、私も大満足であった。

 

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 ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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*1:USTR, 2018 National Trade Estimate Report on Foreign Trade Barriers, p.265, https://ustr.gov/about-us/policy-offices/press-office/fact-sheets/2018/march/ustr-releases-2018-national-trade.

*2:「ポテチショックー原料調達手広く」『日本農業新聞』2017年10月2日。

新潟自慢味わいポテト塩味を食べる

夏休みを取って、秘湯を守る会会員で新潟県にある貝掛温泉に宿泊。目に良いとされる37度のぬるま湯で有名な温泉で、文字通りの山間の一軒宿。料理も美味しく、夜は露天風呂に浸かって、満天の星空と天の川を堪能できた。

 

www.kaikake.jp

 

JRの最寄は越後湯沢駅。そのお土産コーナーで購入したのが、今回の新潟自慢味わいポテト塩味である。佐渡風塩釜で作られたおけさ花塩が使われている。特段アピールはされていないが、米油を使っているのも新潟らしさへのこだわりかもしれない。

 

www.sadotokusen.jp

 

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販売者は越後湯沢のお土産コーナー「ぽんしゅ館」だが、製造元はどこだろうか。ぽんしゅ館が作っているはずはないから、どこかにOEMで委託しているはず。賞味期限欄の書き方やパッケージで判別できることがあるが、湖池屋や山芳、松浦食品、菊水堂のそれとは違う。深川油脂工業か?それとも、例外的な賞味期限欄記載方法もあるのかもしれないが。

 

おけさ花塩による味の違いがわかるかと言えば、答えは「ノー」だ。このポテチに限らず、日本のポテチメーカー各社は塩の出自にもこだわる。カルビーは「石垣の塩」、湖池屋は「赤穂の天塩」を使っている。各社いろいろなこだわり塩を使っているが、多くの塩味ポテチには鰹節やアミノ酸系調味料も入っているから、味の違いがわかっても、それが塩による違いかどうか判別は不可能である。件の新潟自慢味わいポテチも鰹節やアミノ酸系調味料が入っているから、舌でおけさ花塩の存在を探し当てるのは至難の技であろう。

 

めしばな刑事タチバナ曰く「国内ブランドの"塩"への求道がすでにここまで繊細かつ抽象的な領域にまで到達してるって事実」*1こそが大事なのであって、われわれは、各社の常人にはわかりえない超次元的なレベルの闘いをただただ傍観するより他ない。誰にも伝わらないんじゃ意味ないじゃん!と呆れてためいきをつく人もいるかもしれない。そもそも完成品を食べ比べたとき、各社の開発者は塩の違いを識別できるのだろうか?日本らしいこだわりと言えばそのとおりだし、過剰品質だと言われたら、それもまた誤りとはいえないだろう。

 

塩を含めた全体的な味の印象は、典型的な塩味ポテチ。カットは厚切りギザギザ。鰹節やアミノ酸系等の調味料が入っているが、それらの存在感はあまりなく、米油をブレンドした植物油で揚げられてきることもあいまって、軽い出来に仕上がっている。際立った特徴はないが、その分誰もが受け入れられる味で、もちろん私も美味しく受け入れた。

量は70グラムで、こうしたご当地ポテチとしては良心的な量だ。ご当地ものは100グラムを超えるビッグサイズは珍しくない。ポテチ好きやグループ旅行ならいいが、興味があっても量が多くて購入を躊躇する人もいることだろう。70グラムはコンビニポテチよりもやや少なめの量だから、余ったらどうしよう、という心配と無縁だ。越後湯沢の土産コーナー「ぽんしゅ館」では新潟の地ソーダが買えるから、宿で新潟スナックを楽しむもよし、帰りの新幹線のお供とするもよし。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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*1:坂戸佐兵衛(原作)・旅井とり(作画)「ポテトチップス紛争(その1~4)」『めしばな刑事 タチバナ』第6巻(Kindle版)No.175。

終戦記念日に戦争とポテチとの関係に想いを馳せながら、カルビーの「絶品チーズバーガー味」と湖池屋プライドポテトの「海老のかき揚げ」を食べる

 

戦争とポテチ

今日は8月15日の73回目の終戦記念日。この日とその前後ばかりはテレビや新聞紙面は戦争を取り上げる。NHKも戦争に絡めたドキュメンタリーを放送する。とはいえ、戦争の記憶を風化させるべきではない、という主張に共感はしつつも、私を含めてリアルに戦争をイメージできる人はほとんどいない。右も左も平和ボケから逃れられる人はいるまいが、ボケられるほど平和が長続きしたことは明らかにいいことだと思う。暢気にポテチを食べられるのは平和だからに他ならない。

 

だが、今日のポテチの隆盛と戦争は少し関係している。

 

日本にポテチが持ち込まれたのは戦後のことだが、アメリカではすでに定番のスナック菓子であった。定番とはいえ、生きる上でポテチは必需品ではない。ということで、第2次世界大戦がはじめるとアメリカでポテチは不要食品に認定されてしまう。だが、アメリカのポテチ製造業社たちの熱心な陳情の成果により、不要食品指定は取り下げられた。他方、戦争によって砂糖やチョコレートは配給制になって入手困難になった。結果、ポテチは原材料のジャガイモが配給制にはならなかったため、戦争中にポテチの売り上げはむしろ拡大する結果となったのである(アンドルー・F・スミス(竹田円訳)『ジャガイモの歴史』原書房、2014年、116頁)。その意味で、ポテチは戦争の恩恵を受けたお菓子であった。

 

日本にポテチをはじめて持ち込んだのは濱田音四郎氏。現在でも一部コンビニやスーパーで売られていてポテチストの間で人気の「フラ印」は、彼が創業したアメリカン・ポテトチップス社の手によるものである(今ではカルビー傘下のソシオ工房が作っている)。彼は太平洋戦争が勃発した当時、ハワイに住んでおり日本人としてアメリカの強制収容所に入れられた経験を持つ。

戦争終結後、濱田氏は日本に帰国する。米国進駐軍が日本に到着すると通訳としてハワイ在住の日系二世が来日、その中には濱田氏の友人もいた。その友人に誘われ東京に行き、進駐軍の米兵と交流を持つようになる。彼らから勧められたのがポテチの販売だったのである。当初は、進駐軍相手にポテチを販売し、彼らが撤退した後は、ホテルのビアガーデンなどに営業して徐々に販路を拡大していったのであった(「フロンティアスピリット~異文化体験とビジネス成功法~」『海外移住』第605号、2002年、3頁)。

 

ポテチも戦争とは無縁ではなかったのである。

 

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カルビーロッテリアとのコラボ「絶品チーズバーガー味」を食べる

それはそうと、ロッテリアとコラボした「絶品チーズバーガー味」を食べた。

 

カルビーロッテリアはいろいろコラボしていて、件の絶品チーズバーガー味ポテチも2015年にすでに発売されている。私は食べそびれたのか、わずか3年前にもかかわらず記憶がおぼろげだが、当時も人気だったとのこと(湖池屋や山芳はともかく、自ら不人気とは言うまいが、実際不人気だったらもう一回出そうとはいないだろうから、やはり人気だったのだろう)。

 

ニュースリリース 『ポテトチップス ロッテリア絶品チーズバーガー味』 | カルビー株式会社

 

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絶品チーズバーガーとドリンクSセットが割引されるクーポン付き、というお得なコラボ商品。

 

味はピザポテトに肉感をプラスした感じ。しかし、全体の印象としてはあっさり系ピザポテト。ただし、ピザポテトのようにメルト・フレーク製法によってチーズがポテチの表面に融かしつけられてはいない。あっさり系ピザポテトと感じる理由はそこにあるのだろう。メルト・フレーク製法のほうがチーズ感は増すだろうが、ピザポテトと区別できなくなるのは間違いない。カルビーもそれを恐れてメルト・フレーク製法の秘技を使わなかったのやもしれぬ。ピザポテトを食べたいけど、ピザポテトはちと重い、というときにぴったりのフレーバー。期間限定だが、定番商品であれば定期的に購入するだろう。「家族が友人と集まる機会が多いお盆の需要に合わせて内容量を増量」して一袋100グラムだが、私は一人でぺろりと平らげた。

 

湖池屋プライドポテト「海老のかき揚げ」味を食べる

パッケージの裏に「創業当時、湖池屋が追い求めていた職人がつくる天ぷらのような食感」とあるように、日本ではじめてポテチを量産化した湖池屋は、天ぷらをカラッと揚げるように、ジャガイモの素材を引き出すことをイメージしてポテチを作っていた(佐藤章「これからは『第3の創業期』鍵は日本的な世界観の再提案」『Monthly BOSS』2017年12月号、11頁)。

 

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その意味で、海老のかき揚げ味は湖池屋のメンタリティど直球のフレーバーと言ってもよい。

 

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開封した瞬間に海老の香りがあたりに立ち込める。これ以上ないほどの幸先よい滑り出し。これは期待が持てそうだ。

食べるとまさに海老のかき揚げ。通常のポテチよりもふわっ、さくっ、という食感。かき揚げ感が出ている。どうやって揚げ加減を調整しているのだろうか。海老は甘えびエキスパウダーとオキアミエキスパウダーで出し、海老の甘みは砂糖やぶどう糖で再現しているのだろう。絶妙な調合。脳裏に浮かぶのは桜エビのかき揚げを食べたときの海老の香ばしさと甘さ。ポテチでここまで再現できるとは。湖池屋のプライドポテトはさすがであった。脱帽。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

  

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