ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

菊水堂のポテトチップスしお味を食べる

私は偉大だ。そして美しいモハメド・アリ

 

 

菊水堂のポテトチップスしお味を食べる 

さて、今回は菊水堂のポテトチップスしお味である。菊水堂は言わずと知れたこだわりポテチの雄である。

 

kikusui-do.jp

 

基本的に通販でしか購入できないのだが、一部の店舗では店頭販売されている。私も偶然に職場近くのスーパーで見つけたのである。こだわった物を扱ってますよ的なオーラを漂わせているスーパーだから、菊水堂が販売を許可したとしても納得である。

 

www.fukushimaya.net

 

ポテチ男を名乗るならば、そろそろちゃんと菊水堂のポテチを食べる必要があろうと思っていたが、こんなかたちでご対面になるとは想像していなかった。

 

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実食である。結論から言おう。

 

美味すぎる。

 

話題になるだけはある。話題の商品に対してはどうしても期待値が高くなる。そして期待値が高くなればなるほど、満足を得るのが難しくなる。なぜなら満足度とは期待値と現実の評価との差であって、この差が大きければ大きいほど不満が高くなるからである。話題の商品だと期待値が著しく高くなるため、それだけ満足を得るのが難しくなってしまう。

 

が、菊水堂のポテチはいとも容易くそのハードルを超えてきた。というよりも、まったく想定してなかった方向から攻め込まれたといったほうが適切であろう。

それが具体的に何なのか、といえば、すなわちそれはじゃがいもの美味さである。

 

ポテチというのは袋を開けたときにまず油の香りが前面にくるものである。それは当然だ。ポテチとはじゃがいもを揚げた食べ物なのだから。

しかし、菊水堂ポテチの袋を開けたときにまず鼻を襲ったのは、じゃがいもの甘い香りであった。

 

食べてもじゃがいもの味がしっかりしている。 最近は塩のみで味付けし、じゃがいもの味の引き出していると謳うポテチも増えてきたが、菊水堂のポテチはその中でも群を抜いていると言えるだろう。

 

食感もほのかにじゃがいものしっとりさが残っているように感じた。

ポテチはじゃがいもを揚げた食べ物であることをわれわれはしばしば忘れてしまう。しかし、菊水堂の作品は、ポテチはじゃがいもで出来ていることを改めて思い出させてくれる。

 

偉大で美しいポテチ。脱帽。その一言に尽きる。

 

余談:ポテチのお供

ところで余談だが、私はアイスボックスを三ツ矢サイダーまたはキリンレモンで割って飲むのが大好きである。すでにまとめサイトでも広く宣伝されている割り方だが、本当に美味しくて、ポテチの最高のお供だと私は思っている。まだ試したことのない方は、早急に試していただきたい。それだけの価値がある割り方だと思う。

 

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matome.naver.jp

 

 

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イケアのPotatischips Saltade(ポテトチップス塩味)を食べる

 郷に入れば郷に従え(ことわざ)

 

 

イケアのPotatischips Saltade(ポテトチップス塩味)を食べる

今回はイケアのポテチである。味は塩味。もう一つサワークリームオニオン味があり、その実食談は後日アップしたい。

 

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味付けは塩だけという海外でよく見かける塩味ポテチである。量は150グラム、厚切りポテチ。袋の大きさだけを見ると150グラムも入っているように見えないが、持ってみるとズッシリと重い。

 

で、味はどうかと言えば、かなり塩味を効かせてある。というか、かなりしょっぱい。150グラム一気に食べると相当ノドが渇くと思う。攻撃的な塩味というべきか。さすがの私も一気喰いを躊躇う。

 

油が少し酸化しているように感じるのはパッケージの性能のせいかもしれない。パッケージの性能が悪いと中身が酸化しやすいからだ。

 

原材料名によれば添加物は使用されていない。その意味では添加物が苦手な人には支持されるかもしれないが、果たしてこのポテチが健康的かと言われればかなり疑問だ。添加物を入れずに味が物足りなくなって、それを補うために塩味を強めに効かせるとしたら、もはやどっちが健康的か判別不能だろう。私はポテチに健康を求めていないからどちらでもいいのだが、反対に健康重視派からすれば、どちらも食べるべきではないという結論にたどり着きそうだ。

 

ポテチは日本的な進化を遂げたのか?

ところで話の方向性が少し変わるのだが、このブログを書くようになってからポテチの原材料名なんかも意識するようになった。健康のためというよりは、各ポテチの特徴を知るのが面白くなったからである。正直それによってこれといった分析が出来ているわけでもないのだが、これまでこのブログで紹介したポテチを振り返ると、海外勢より日本勢のほうが添加物が多く含まれているように思える。加えて、昆布パウダーとか鰹節パウダーなんかも含まれている。

 

あくまで思いつきなのだが、この傾向の背後には日本食の出汁文化が関係しているように思えるのだ。何をもって日本食というかの定義はいろいろあろうが、出汁は日本食の象徴と言っても過言ではなかろう。

出汁がないと何だか物足りなく感じてしまう。われわれ日本人は塩胡椒だけの味付けには満足できないのである。料理の前面には出てこないが、それでいて料理のベースとなる深みを加える出汁の存在が、われわれがものを食べたときに美味い!と感じられるかどうかを大きく左右するのである。だからこそ単に塩味ポテチを作るにしても、塩だけでは美味しいセンサーが刺激されないのではなかろうか。

 

とすれば、出汁的要素を加えている日本のポテチは日本食化したポテチと言ってもあながち間違いではない。さすがにポテチを日本食と言うつもりはないが、日本の風土に合うようメーカーの方々による努力の結果、日本独自の進化が加味された食べ物と言ってもいいと思うのである。

 

 

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カルビーのピザポテトを食べる

しばしの別離は再会をいっそう快いものにするジョン・ミルトン) 

 

今回はカルビーのピザポテトである。ついに復活である。

ピザポテトの販売休止は、じゃがいも不足によるポテチの一部生産停止の象徴でもあった。

 

4月10日(月)にポテトチップス一部商品の販売休止を発表して以来、お客様から「早く販売を再開してほしい」「販売再開を待っています」といったお声が相次ぎ、お客様相談室には2ヶ月間で1000件を超えるお問い合わせをいただきました。お客様のご要望にお応えするため、一刻も早い販売再開を目標に、関係各所含め最優先事項として取り組みました。このたび府県産の馬鈴薯収穫も開始し、原料供給に関して一定の目処が立ちましたので、『ピザポテト』および『堅あげポテト ブラックペッパー』『ポテトチップス しあわせバタ~』の販売を再開する運びとなりました*1

 

私はお客様相談室に問い合わせはしなかったが、再開、いや再会を心待ちにしていた人間の一人である。

ちなみに上記のニュースリリースは6月15日だが、私が購入したピザポテトの製造日は6月7日(購入日は6月20日か21日だったと思う)。今までポテチが工場から店頭に出荷されるまでの時間を気にしたことはなかったが、だいたい2週間くらいかかるのか。それとも満を持しての再開だから、供給体制にしっかり目処がついてからのニュースリリースだったのだろうか。

 

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久しぶりに食べるピザポテトはとても美味しかった。いや、久しぶりでなくても前から好きではあったが、店頭で見たときは旧知の友に会ったようで、実際はたかが2ヶ月の出来事に過ぎないのであるが、じゃがいも不足で店頭からポテチがなくなるなんてことは想像もしなかったから、感慨深くなるのも無理はないというものだ。

 

ピザポテトの醍醐味はところどころでポテチをまとうチーズの固まりではないだろうか。それに出会ったときは「当たり!」を引き当てた気持ちになる。この気持ちは多くの人がわかってくれるはずだ。

 

原材料名を見ると調味料のオンパレード。サラミ風チップなんてものもある。サラミのチップではなく、サラミ風チップとは一体なんであろうか?

 

これだけの添加物の一覧を見るとドン引きする人もいることだろう。見慣れないカタカナがたくさん並んでいるのだ、その気持ちはわからなくはない。しかし、完全にポテチの中毒者になっている私などからすれば、一つの味を生み出すのに積み重ねた苦労の軌跡に思えてくる。これだから中毒者というのは本当に始末が悪い。

 

よくよく考えてみれば、なぜに生産停止になったのがピザポテトだったのだろうか?レギュラーの味だし、人気商品だと思ってきたのだが、統計上は違う結果なのかもしれない。うす塩、コンソメ、のり塩という面々と比較すれば、多少奇をてらった味だからだろうか。

しかし、今から振り返ってみれば、新製品の投入をやめるとか、各フレーバーを一律に生産量を減らす、内容量を減らすといった措置よりも、定番の味が一つ完全に消えるほうが衝撃度が大きかったようにも思える。特にピザポテトのように一部のマニア層がいるような商品であればなおさらである。

 

その意味で、今回の生産停止はカルビーとしては苦渋の決断だっただろうが、結果としてかなりの宣伝効果があっただろう。私も含めて、人というのは大切なものがなくなって、はじめてその有り難みがわかるものであるから。

 

 

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アメポテ・ウェーブカット・サワークリームオニオン味を食べる

ポリビウス、今われわれは、かつては栄華を誇った帝国の滅亡という、偉大なる瞬間に立ち会っている。だが、この今、私の胸を占めているのは勝者の喜びではない。いつかは我がローマも、これと同じときを迎えるであろうという哀愁なのだ スキピオエミリアヌス)

 

アメポテ・ウェーブカット・サワークリームオニオン味を食べる

さて、今回はアメポテのサワークリームオニオン味である。先日のブログに書いたとおり、サワークリームオニオン味と言えば、のプリングルスの味が落ちてしまったため、この味の後継者を早急に探さなければならない。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

というわけで、というわけでもないのだが、近所のスーパーで見つけたこのアメポテにその役割を期待したい。実際、アメポテは以前しお味を食べているのだが、塩味が効いていてなかなか美味しかったので、こいつにも期待が持てるというわけである。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

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実際のお味であるが、プリングルスの後継者を担うに足るけっこうなクオリティ。味のパウダーもしっかりかかっているが、厚切りのウェーブカットであるため、ポテチ自体からじゃがいもの風味を感じられる。プリングルスは成形タイプのポテチだから、噛めば口の中で粉になっていく感じに近いが、こちらはバリバリと噛み砕いていく感じだ。味付けはアメポテのほうが濃い。二つを食べ比べた場合、アメポテを先に食べると、プリングルスの味が薄く感じる。 

 

どちらが好きかは嗜好の問題だが、サワークリームオニオン味にはやはりそれなりに味の濃さを期待する私個人としてはアメポテに軍配を上げたい。

 

サワークリームについて

件のサワークリームオニオンであるが、日本ではポテチのフレーバー以外としてはやや知名度に低い調味料といえる。しかし、海外ではよく見かける味である。サワークリームオニオン味は、日本人からすればのり塩味のような存在なのかもしれない。日本人にとっては海苔は馴染みの食材だから。

 

そんな中で日本でのサワークリーム認知度を上げようと頑張っている企業がある。生クリームやヨーグルトといった乳製品を製造する中沢グループである。

日本でのサワークリームの認知度を上げるべく、中沢グループは3月8日を「サワークリームの日」に制定したそうだ。3=サ、8=ワー、ということだろう。単純明快、非常にわかりやすい語呂合わせである。

 

www.nakazawa.co.jp

 

もっともこのサワークリームの日自体の認知度はいかほどだろうか。私自身、このブログ記事を書くためにネットで検索したらたまたま見つけて知ったくちであるから。

 

ついでに中沢グループの紹介をもう少し続けたい。同社の沿革を見ると、新橋駅付近で開始した牧場事業がはじまりという。今日の新橋駅を知る身としては、あんなところに牧場があったとは俄かに信じがたい。もっとも品川そばの芝浦には大きなと畜場があるから、そのあたりに畜産業や関連施設があるのは実は不思議なことではないとも言える。

 

www.nakazawa.co.jp

 

プリングルスの栄華は過ぎ去り、サワークリームオニオン味の後継者を探す旅は続く。アメポテはなかなかのレベルであった。これを超えるものは現れるだろうか。

 

 

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プリングルスのサワークリーム&オニオン味を食べる

祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる者も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ平家物語

 

プリングルスサワークリーム&オニオン味を食べる


超が付くほどど定番な味である。30代後半の私からすれば、プリングルスと言えばサワークリーム&オニオン味(以下、サワークリーム)である。成城石井とか一部の高級スーパーはともかく、普通のスーパーやコンビニでは基本的にサワークリームくらいしか見かけなかったような気がするのだ。その後マイルドソルト味(最近見ないな)とか他の味を見かけるようになった。個人的にはオリジナルが一番好きだが、とはいえサワークリームプリングルスの象徴である。

たまに他のポテチでもサワークリーム的な味が出ていたりするが、カルビーうすしお湖池屋ののりしお、山芳のわさビーフのごとく、こればっかりはプリングルスに軍配を上げざるを得ない。

 

とまぁ、長々と前書きを書いたが、サワークリームを食べるのはけっこう久しぶりだ。数年ぶりといってもいい。

 

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久しぶりに買ってみると、パッケージが変わっている。ふたは以前は銀紙っぽかったが、カラフルなデザインになっている。

 

プリングルスは成形タイプのポテチだから、原材料名はポテトフレークになっている。比較的珍しい原材料として小麦でんぷんが入っている。成形するために必要なのだろうか。気になって調べてみると、なんでも製造元のP&Gはイギリスで低い税率を適用してもらうためにプリングルスをビスケットと主張し、かつそれが認められたというまとめサイトを見つけた。イギリスだとプリングルスはポテチにならないのかぁ。タラバガニが実はヤドカリだった的な感覚か。関税分類でポテチとビスケットが同じなのかどうか知らないが、海外からの輸入品の場合、ポテチなのか他のお菓子なのかで関税も変わりうるのかもしれないし、だとすれば、企業もあの手この手でこれはポテチじゃないって主張するなんてことになるのやもしれん。価格が少しでも安いほうが売れるわけで。

 

味変わった? 悪いほうに。。。

さて、肝心のお味のほうは相変わらず美味しいと思うんけど、以前に比べてサワークリームのパウダーが減ったような気もする。食感もなんか厚ぼったい気もする。こんなんだったかな〜と思いつつ、小型缶だからだろうかとも思ったりもして、大きな缶で再検証が必要な気がした。

 

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というわけで、110グラム缶も食べてみたが、当然といえば当然ながら特に53グラム缶との違いはなかった。栄養成分表示の数値も比率もほぼ内容量の増加に比例した値である。ゆえに材料はほぼ同じと考えてよい。

 

私がサワークリームを食べたのは数年ぶりだが、この間何があったかをまとめサイトを参考にしてみると、そもそも輸入者がP&Gから日本ケロッグ合同会社に変わった。そして原産国もアメリカからマレーシアに変わった。このわかりやすい変化が味の変化に影響を与えたと考えるのが一番納得できる答えだろう。

 

matome.naver.jp

 

それにしてもまとめサイトでは前からこの事実への指摘があるようだから、私はむしろプリングルス味変わったくね?ブームに乗り遅れたといえそうだ。

 

他国のプリングルスがどこで製造されているかわからないが、日本がアジアだからマレーシア原産のプリングルスだとすれば、たとえばアメリカなら未だにアメリカ原産のプリングルスだったりするのか。それとも全世界的にマレーシア生産に移管しているのか。だが、輸送コストを考えれば地域ごとに生産拠点を変えている可能性はある。これからプリングルスを食べるときはどこで生産されているかにも注意してみようと思う。

 

 

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湖池屋の魅惑の炙り和牛を食べる

 

第三者の目より恋をする男女を見れば、ひとつの痴態にすぎず、されど恋する男女にとりては、その痴態も真剣なり、真面目なり国木田独歩

 

じゃがいもで絶倫に?? 

じゃがいもはとても栄養価の高い食べ物だ。ビタミンCやカリウムが豊富で、他方カロリーは低い。イメージからするとビタミンCが豊富という印象のないじゃがいもであるが、かつてはビタミンCの欠乏によって発生する壊血病から船乗りたちを救ったほどの実力の持ち主である。

 

緯度の高いヨーロッパは野菜作りに向いた土地ではない。そんな土地でも育ち、かつ栄養価の高いじゃがいもはとても重宝された。そうした野菜ゆえか、下半身にエナジーを与える食材としても認識されていたようだ。アンドルー・スミスの本からの孫引きになってしまうが、17世紀の料理本『家庭の辞書、あるいは家政の手引』という本に掲載されたじゃがいもの効用に関する説明を紹介しよう。

 

ジャガイモの調理法には、(1)ゆでる、焼く、ローストする方法と(2)ブイヨンにする方法の2種類がある。・・・・・・ジャガイモの料理には腹下しを止める働きがあり、栄養に富み、虚弱体質を回復させる。ゆでたり、焼いたりしたジャガイモは、良質のバター、塩、オレンジやレモンの果汁、精製糖をつけて毎日食べられる。精子を増やし、性欲を旺盛にするため、男女ともに子供を授かりやすい体質になる。どんな腹下しにも効く(下記書籍、76-77頁)

 

ジャガイモの歴史 (「食」の図書館)

ジャガイモの歴史 (「食」の図書館)

 

 

特に生のじゃがいもは栄養価がとても高いのだが、実際に生で食べることは少なく、皮をむいたりゆでたりする中で栄養成分が損なわれてしまう。ともすれば、ポテチのように植物油で揚げた製品は脂肪やトランス脂肪酸が多くなるとして、むしろ栄養的に問題の多い野菜とみなされてしまっている。ビタミンCの熱への耐性という意味では、じゃがいもはほうれん草なんかよりも壊れにくそうなのだが、なんせ色が緑や赤といったいかにも栄養がありそうな感じでないのが、ややハンディキャップなのかもしれない。

 

湖池屋の魅惑の炙り和牛を食べる

さて、今回は湖池屋プライドポテトの魅惑の炙り和牛味である。湖池屋プライドポテトシリーズはいずれも人気であるが、特に人気の高かったこの商品は一時商品棚から姿を消していた。先日、近所のコンビニに行ったら販売を再開していたので、ついに食べることができたのである。

 

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ちなみに和牛系のポテチを食すのはこれが初めてではない。先日滋賀に行ったときにご当地ポテチの近江牛焼肉味を食べていた。ところでそもそも論、ポテチでビーフ味を出すとして、それをさらに牛と和牛の差をつけることなんて果たして可能なのだろうか、と素朴なギモンを抱いたりもする。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

滋賀ぽてっちは近江牛乾燥牛肉を使用していたが、湖池屋の和牛味はビーフエキスパウダーだ。その意味では滋賀ぽてっちのほうが和牛を名乗る正統性を持っていると言えようか。

 

で、肝心の味のほうだが、和牛?って言われると、それなりに多方面から突っ込みを受けそうな面はあるものの、とはいえ、なかなか美味い出来栄えである。力の入った感じが伝わってくる。炙った感じの香ばしさや牛の旨味をどことなく感じさせ、そして、胡椒がけっこう効いている。個人的な感想としては、和牛を炙るときってそんなに胡椒って効かせていない感じがする。たとえば焼肉だったとして味付けで胡椒はそんなに前面には来ないように思う。醤油系の味付けと和牛の組み合わせもあるならば、そんな和牛系ポテチも食べてみたいとふと思ったりもした。

 

ちなみに同じプライドポテトシリーズの秘伝濃厚のり塩味を食べたときの感想はこちら。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

 

 

 

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トーレスのキャビア味を食べる

 

私がここに来たのは、皆と生死をともにするつもりであり、王国と国民の名誉のために命を捨てる覚悟だからですエリザベス一世、イギリスがスペイン無敵艦隊を破ったアルマダ海戦前の激励の言葉)

 

 

ポテチの歴史

さて、今更ながらポテトチップスの歴史を紐解いてみよう。

ポテトチップスを初めて作ったのは、ニューヨーク州サラトガにあったムーン・レイク・ハウスホテルでコックをしていたジョージ・クラム(1828-1914)と言われており、ポテチの誕生は1853年のこととされる。ウィキペディアでもそのように紹介されている*1

しかし、同じくウィキペディアでも英語版ではその歴史は1817年まで遡るとしている*2

 

The earliest known recipe for potato chips is in William Kitchiner's cookbook The Cook's Oracle, first published in 1817, which was a bestseller in England and the United States.

 

私が今読んでいる食の専門家アンドルー・スミス氏の『ジャガイモの歴史」では、広く流布するのはクラム発明説としつつも、生のジャガイモを油で揚げるシェービング(削くずという意味)のレシピは1824年頃からアメリカの料理本に登場し、件のムーン・レイク・ハウスホテルでもクラムが雇われる前から供されていたとする(p.114)。

 

 

ジャガイモの歴史 (「食」の図書館)

ジャガイモの歴史 (「食」の図書館)

 

 

スミスの原著の出版は2011年、ウィキペディアの出典元は2014年のテレグラフ紙の記事だから、この3年の間に新たな発見があったのかもしれない。

 

www.telegraph.co.uk

 

揚げ物の技術は18世紀後半にフランスで発明されたそうだ(スミス、p.84)。単に揚げるだけなら、16世紀以降のヨーロッパでは一般的な調理法というから(同上、p.80)、もしかしたらポテチの歴史をさらに遡る新たな発見が今後あるかもしれない。

 

 

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トーレスキャビア味を食べる

今回はトーレスキャビア味である。会社近くにあるドラッグストアに売っていたので買った。私は鼻炎持ちで、鼻炎薬を買うことがドラッグストアに行った目的であり、鼻炎のせいかやや頭が重たい中でなんとなくこのポテチを手に取っただけである。どこにでもあるチェーンのドラッグストアであり、名前も聞いたことなかったので、どこかのマニアックな企業がテキトーに作ったのだろうと、特に値段も気にせず購入したのである。

 

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 で、購入した日には食べずに自分のデスクにストックしておいたのだが、後日成城石井に行くと同じブランドのトリュフ味が売っているではないか。しかも40グラムしか入っていないのに値段は300円もする。ありゃ、これは意外にしっかりしたものかもしれんぞ、と思いネットで調べてみると、スペインはバルセロナのメーカーで、材料にこだわったポテチとのこと。とんだ舶来品(?)ということがわかると、現金なもので途端にありがたみが湧いてくるから不思議なものだ。にしても、なぜあのフツーのドラッグストアがこんなポテチを扱っていたのかはナゾである。

 

肝心の味であるが、確かにキャビアとわかる。乾燥キャビアが入ってるらしい。ぶっちゃけそこまでキャビアをしっかり堪能したことはないし、いくらも含め私は魚卵がそれほど好きではないのだが、とはいえ、数少ない経験をかき集めてキャビアの味を思い出せば、確かにこんな味だった。コレステロールが高そうなちょっと重たい感じというか。

 

やや厚切りながら、口に入れるとパリッと軽くくだける。少ししょっぱめの味付け。しかし、だからこそ40グラムという少量でも意外に満足感がある。海外のポテチって必ずしも日本人の口に合うわけではない。しかし、このトーレスのポテチはなかなかイケるのではないか。スペイン艦隊を破ったイギリスよろしく、残りの味も早く平らげたいものだ。

 

 

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