カルビーポテトチップスの鯛めし味を食べる
災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。
死ぬ時節には、死ぬがよく候。
是(これ)はこれ災難をのがるる妙法にて候。ー良寛ー
じゃがいも不足でポテチ生産が難しくなり、特にピザポテトが全サイズで生産停止になるというニュースは、ポテチ男子としてはけっこうな衝撃であった。
実際コンビニに行けば、多くのポテチは相変わらず普通に買えるようだからそれほどの焦りはないとしても、今年のじゃがいもの出来も悪ければ、いずれはじゃがいも不足の大波が他のポテチ生産に影響を及ぼすのであろうか??
しかし、この災難を憂いてもしょうがない。受け入れることが災難から逃れる一番の方法である。
スポンサーリンク
さて、このニュースが世に出る少し前、カルビーから発売されていたポテチの鯛めし味を食べた。
ニュースリリース 『ポテトチップス ポテトチップス 鯛めし味』 | カルビー株式会社
鯛めしとはなかなかニッチなところを攻めてきたものである。そもそも鯛めし自体、さして味の濃いものではなく、自己主張の強い料理とはいえない。たとえば麻婆豆腐と言われれば、味を頭の中でイメージ出来る人は多かろうが、鯛めしだとそこまでではないのではないか?ちなみに麻婆豆腐をたとえに出したのには深い意味はない。単に食べた日のランチが麻婆豆腐だったに過ぎない。
もともとの鯛めしに自己主張するほどビビッドな味がないということは、ポテチになったときにその再現性の判定が難しいということだ。
実食してみると、なるほどほんのり鯛っぽい、という味がした。
しかし、しばらく食べてると舌がボケてきて、今自分がはたして何味を食べているのか判断ができなくなってくる。
カルビーの飽くなき挑戦に敬意を表しつつも、鯛めしは失敗とも成功とも言い難い、やや不明瞭な味だったような気がした。
じゃがいもが貴重なこのご時世、やや複雑な気持ちで鯛めし味を思い返すことになった。
スポンサーリンク