アメポテ・ウェーブカットしお味を食べる
同床異夢(同じ立場にありながら、考え方や目的とするものが違うことのたとえ)
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じゃがいも生産復調の兆し
すでにネットでもさかんに取り上げられているが、日本農業新聞によると、5月11日、農林水産省がポテチの生産量回復見通しを発表した。これによりじゃがいも生産が回復すれば、ポテチ消滅の悪魔のシナリオは回避されそうだ。
日本農業新聞 - ポテトチップス用芋 不足感解消へ 産地の作柄良好 農水省見通し
ところで、同紙によると2016年の北海道産じゃがいもの生産量は2015年比で1割減とのこと。量が多いだけに1割といっても大きな量なのだろうが、そうか減少したのは1割だったのか、という驚きもある。漠然ともっと減ったのかと思っていた。
また別に興味深いこともある。輸入品で代替できなかった理由だ。日本農業新聞は以下のように説明する。
菓子メーカーは国産の不足分を米国産で手当てしようと試みたものの、米国も既に収穫を迎えており、必要量を確保できなかった。同省は「品質やサイズがメーカーの基準を満たしていない物が多かったことも影響した」とみる。
要するに輸入しようにも輸入できるものがなかった、という説明の仕方だ。
他方、日本経済新聞は、国内の検疫措置により輸入が進まなかったと説明している。
各国が検疫措置のために輸入を制限するのはWTO上も認められている。しかし、科学的根拠を欠く行き過ぎた規制は非関税障壁として禁止される。
日本農業新聞はTPP反対の立場を取っていることからもわかるように、農業セクターの意見を代表する新聞であり、他方で日本経済新聞は自由主義経済、自由貿易を志向する立場だから、じゃがいもが輸入できない理由への着目点が異なるのは、そういった互いの思想的違いがあるんじゃないかと思う。両方とも正しいのだと思う。しかし、数ある輸入できない理由のうち、どれを重視して取り上げるかは、カラーの違いが反映されているようでおもしろい。
アメポテ・ウェーブカットしお味を食べる
今回食べたのは、アメポテ・ウェーブカットしお味である。化学調味料不使用を謳うポテチである。原産国はアメリカで、スイートボックスという会社が直輸入、袋詰めして日本で販売している。
以前食べた芋備えポテトチップスから想像するに、なんとなく芯のない物足りない味であるリスクがある。やや腰が引けながらも、久しぶりに化学調味料不使用ポテチを買ってみる。
いざ食べてみると、塩味が効いて美味しい。味が薄いどころか、むしろ塩味がしっかりとついている。無添加は味がボンヤリしがちだが、これは塩味を効かせていることで、その物足りなさを回避している。
それにしても、100グラムを一気に食べたせいかもしれないが、かなりノドが渇く。
正直こんなギモンも。化学調味料不使用にしているのは健康のためであろう。塩分量を調べたわけではないが、けっこう塩味が付いているとすると、塩分量が高まるわけで、それだと健康効果を期待して化学調味料不使用にしたのに、塩分量で結局チャラなんじゃかいかと。
最近はラーメンでも無添加をウリにしているお店も増えてきて、無添加なのにとても美味しいお店がある一方で(武蔵新城のシンジョーが美味しかった)、けっこう塩味が強いお店もあったりする。お店も無添加=健康的ってことでアピールしてたりするが、無添加で足りなくなる旨味は塩味で補っているような気がしないでもないな〜、と最近思ったりしているのである。
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