ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

カルビーのピザポテトを食べる

しばしの別離は再会をいっそう快いものにするジョン・ミルトン) 

 

今回はカルビーのピザポテトである。ついに復活である。

ピザポテトの販売休止は、じゃがいも不足によるポテチの一部生産停止の象徴でもあった。

 

4月10日(月)にポテトチップス一部商品の販売休止を発表して以来、お客様から「早く販売を再開してほしい」「販売再開を待っています」といったお声が相次ぎ、お客様相談室には2ヶ月間で1000件を超えるお問い合わせをいただきました。お客様のご要望にお応えするため、一刻も早い販売再開を目標に、関係各所含め最優先事項として取り組みました。このたび府県産の馬鈴薯収穫も開始し、原料供給に関して一定の目処が立ちましたので、『ピザポテト』および『堅あげポテト ブラックペッパー』『ポテトチップス しあわせバタ~』の販売を再開する運びとなりました*1

 

私はお客様相談室に問い合わせはしなかったが、再開、いや再会を心待ちにしていた人間の一人である。

ちなみに上記のニュースリリースは6月15日だが、私が購入したピザポテトの製造日は6月7日(購入日は6月20日か21日だったと思う)。今までポテチが工場から店頭に出荷されるまでの時間を気にしたことはなかったが、だいたい2週間くらいかかるのか。それとも満を持しての再開だから、供給体制にしっかり目処がついてからのニュースリリースだったのだろうか。

 

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久しぶりに食べるピザポテトはとても美味しかった。いや、久しぶりでなくても前から好きではあったが、店頭で見たときは旧知の友に会ったようで、実際はたかが2ヶ月の出来事に過ぎないのであるが、じゃがいも不足で店頭からポテチがなくなるなんてことは想像もしなかったから、感慨深くなるのも無理はないというものだ。

 

ピザポテトの醍醐味はところどころでポテチをまとうチーズの固まりではないだろうか。それに出会ったときは「当たり!」を引き当てた気持ちになる。この気持ちは多くの人がわかってくれるはずだ。

 

原材料名を見ると調味料のオンパレード。サラミ風チップなんてものもある。サラミのチップではなく、サラミ風チップとは一体なんであろうか?

 

これだけの添加物の一覧を見るとドン引きする人もいることだろう。見慣れないカタカナがたくさん並んでいるのだ、その気持ちはわからなくはない。しかし、完全にポテチの中毒者になっている私などからすれば、一つの味を生み出すのに積み重ねた苦労の軌跡に思えてくる。これだから中毒者というのは本当に始末が悪い。

 

よくよく考えてみれば、なぜに生産停止になったのがピザポテトだったのだろうか?レギュラーの味だし、人気商品だと思ってきたのだが、統計上は違う結果なのかもしれない。うす塩、コンソメ、のり塩という面々と比較すれば、多少奇をてらった味だからだろうか。

しかし、今から振り返ってみれば、新製品の投入をやめるとか、各フレーバーを一律に生産量を減らす、内容量を減らすといった措置よりも、定番の味が一つ完全に消えるほうが衝撃度が大きかったようにも思える。特にピザポテトのように一部のマニア層がいるような商品であればなおさらである。

 

その意味で、今回の生産停止はカルビーとしては苦渋の決断だっただろうが、結果としてかなりの宣伝効果があっただろう。私も含めて、人というのは大切なものがなくなって、はじめてその有り難みがわかるものであるから。

 

 

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