カルビーのポテリッチ絶品うま塩味を食べる
学べば学ぶほど何も知らないということが分かるようになる。何も知らないと分かるようになるほどもっと学びたくなる(アインシュタイン)
カルビーのポテリッチ絶品うま塩味を食べる
今回はカルビーのポテリッチ絶品うま塩味である。先日カルビーの味わいしお味を食べたところ、たくさんある塩味を食べ比べてみたくなったのである。
原材料名で判断すると、うすしおと比べて味わいしお味に足されたのはオニオンパウダーであった。ポテリッチ絶品うま塩味は名前からして塩味の頂点に君臨していそうだが、さて、原材料はどうなっているだろうか。
他の塩味との比較
通常のうすしおと夏ポテトの対馬の浜美塩味を含めた比較表が以下のものである。ポテリッチ絶品うま塩味は名前に恥じぬ圧倒的な原材料の投入である。こんなものポテチに混ぜるのかと若干の驚きを隠せないものも入っている。塩もフランス産岩塩だ。
ミルポワパウダーとはなんぞや、と思って調べてみれば、ミルポワとはフランス語でmirepoixと書き、スープやソースのベースとなる野菜を指すそうだ。素朴な疑問だが、野菜パウダーではだめなのだろうか?
うすしお | 夏ポテト対馬の浜美塩味 | 味わいしお | ポテリッチ絶品うま塩味 |
じゃがいも | じゃがいも | じゃがいも | じゃがいも |
植物油 | 植物油 | 植物油 | 植物油 |
食塩 | 食塩(対馬産浜美塩60%使用) | 食塩(石垣の塩60%使用) | 食塩(フランス産岩塩94%使用) |
コーンスターチ | コーンスターチ | コーンスターチ | |
こんぶエキスパウダー | こんぶエキスパウダー | こんぶエキスパウダー | |
調味料(アミノ酸等) | 調味量(アミノ産) | 調味料(アミノ産等) | 調味料(アミノ酸等) |
デキストリン | デキストリン | ||
オニオンパウダー | オニオンパウダー | ||
たんぱく加水分解物(大豆・豚肉を含む) | |||
マッシュルームエキスパウダー(小麦を含む) | |||
酵母エキスパウダー | |||
白ワインパウダー | |||
ミルポワパウダー | |||
チキンエキスパウダー | |||
粉末オリーブオイル | |||
魚醤パウダー | |||
バターパウダー | |||
香料 | |||
酸味料 |
調合師に敬意を
先日のブログにも書いたのだが、私のようなポテチ愛好家はこの原材料名のオンパレードを見ると調合の苦労に思いを馳せてしまう。よくこんな配合考えついたなぁ、と。
新商品は名称が先に決まるのか?それとも配合が決まった後にそれに相応しい名前が決まるのか?最終的な名前の決定は最後の最後だろうが、味の方向性が定まっていなければ、配合が向かうべきゴール地点がわからないから、おおまかな味のイメージが最初に決められるのだろう。そうでなければ、ある時点の配合が上手くいっているのか、それともダメなのか判断が出来なくなってしまう。
さて、で、その味なのだが、なるほど、これはただの塩味ではない。原材料名を先に見たことによって惑わされているのかもしれないが、リッチというか複雑な味わいである。魚醤パウダーが入っていると聞かされれば、口の中で魚醤パウダーの面影を探してしまうが、この複雑な配合の中から魚醤パウダーを探し出すのはほぼ不可能であるし、ここまで凝ったものになると、もはやこれを塩味の範疇に入れていいのか悩んでしまう。
この配合にたどり着くために何度試作品が作られ、そして試食会が重ねられたのだろうか。いきなり魚醤パウダーは混ぜまい。混ぜていたとしたらその調合師は天才といえようが、さすがにいかなる天才であってもいきなり塩味ポテチを作るために魚醤は入れないだろう。たかが塩味といえど奥が深い。さらなる探求が必要と決意を新たにしたのである。
スポンサーリンク