山芳の北海道サワークリームオニオン味を食べる
人生はタマネギに似ている。 一枚一枚皮をむいていくと中には何もないことに気付く(ジェームズ・ハネカー、米国の音楽評論家)
山芳の北海道サワークリームオニオン味を食べる
さて、今回は山芳のサワークリームオニオン味である。山芳といえばわさビーフが有名だが、サワークリームオニオン味も出しているのである。
サワークリームオニオンといえばプリングルスが有名だが、バージョン改訂によってむしろ味が落ちてしまったように思えるので、目下サワークリームオニオンの後継を探しているところである。私的に後継者争いのトップはアメポテのサワークリームオニオン味だ。
で、山芳のサワークリームオニオン味であるが、オニオンを強調した味付けだ。山芳のホームページにも、
北海道産サワークリームオニオンパウダーにこだわり、本物のおいしさを表現しました。
とあるが、なるほどたしかにオニオンが効いている。対象的にサワークリームはそこまで強く主張してこない。パウダーだけ舐めてみても、やはり前面に出てくるのはオニオンの風味だ。これはこれでなかなか独自路線でおもしろい。サワークリームオニオン味に期待する味の濃さはないものの、サワークリームオニオン味のなかでオニオン感は最も際立っているように思う。
主力製品がわさビーフ味という時点で山芳はカルビーや湖池屋といった大巨頭たちとは異なる方向を向いていることがわかるが、サワークリームオニオン味でもその独自路線が踏襲されていたといえるだろう。
山芳の創業は1953年(昭和28年)。1949年創業のカルビーよりは4年遅れるが、1958年創業の湖池屋よりは早くこの世に生まれた会社である。個性的なポテチを世に送り出しているから若い会社なのかと思いきや、意外にもけっこうな老舗製菓企業なのだ。カルビーや湖池屋が勢力を張るなかで遅れて参入してきた企業というわけではないのである。同社の製品開発戦略には機会を改めて触れてみたいが、いつから変わり種の味で勝負する企業になったのか、深掘りしたらとても面白そうだ。
スポンサーリンク