山芳のピリッと辛口!大人向け辛い梅味を食べる
梅干しと友は古い程良い(ことわざ)
ピリッと辛口!大人向け辛い梅味を食べる
今回は山芳のピリッと辛口!大人向け辛い梅味である。梅味のポテチはカルビーにもあるが、梅味+ピリ辛はありそうでなかった斬新な味。以前から発売されているが、今回はリニューアルしての発売だそう。
味はけっこう濃いめ。まず前面にくるのが梅味で、その後しばらくしてピリ辛味が追っかけてくる感じだ。ピリ辛具合は思ったよりも強くて、辛いものがニガテな人にはちょっとキツイかもしれない。
カルビーの梅味に比べるとかなり味が濃いめである。味付けのパウダーがふんだんに使われているような感じだ。量は60グラムと標準的なサイズで薄味のポテチだと私的には物足りないのだが、この味の強さなら60グラムぐらいが最適と言えそうである。
梅干しを知るわれわれ日本人は、梅味と聞いただけであの酸っぱさが脳内で再生され、口の中に唾が溢れるのを止められない。この感覚は梅干しという食べ物がある日本人ならではのものかと思いきや、実はそうでもないらしい。
梅を望んで渇きを止む
三国志が好きな人ならほぼ間違いなく知っているエピソードの中に、曹操の「梅を望んで渇きを止む」というものがある。行軍の最中、兵士たちが喉が渇いて水が欲しいと言う。しかし、手元に水はない。当時の君主と兵士たちの統率関係がどのようなものだったかは歴史家でない私にはわからないが、近代的な軍隊のように上意下達が明確ではなく、兵士たちの安全を保障しないリーダーからは逃亡することがわりと当たり前の時代であれば、兵士たちの渇きを放っておけば軍隊の離散につながったであろう。下手したら反乱くらい起きたかもしれないし、そうでなくても兵士たちの士気に関わる。
そこで曹操は頓知を利かせ、この先に梅園がある、そこに到着したら好きなだけ梅を食べて渇きを癒せ、と言うのである。梅の酸っぱさを頭に浮かべた兵士たちの口に唾が溢れ、かくして喉の渇きは癒された。統率者として曹操としても兵士の士気低下、離散を防止できたのである。
この話は曹操ではなく晋の初代皇帝司馬炎のエピソードという説もあるが、曹操の知恵者としての一面を示すエピソードとして三国志ファンの間でよく知られている。
年を経るにつれて酸味に敏感になる
ところで、歳をとるにつれて以前よりも酸味に敏感になっているような気がする。それでも梅干しは好きだ。和食系の居酒屋に行って梅茶漬けがあれば食べたくなる。食べれば、口の中から脳みそに酸味の電気信号が伝わり、身体がゾクゾクっと震え上がる。私は決して自分を痛めつけてヨロコビを感じるタイプではないのだが、梅干しだけなら彼奴らの攻撃性も甘受できるというものだ。
さすがに山芳のピリ辛梅味は身体がゾクゾクっとするほどの酸味ではない。だが、ゾクっとするくらいのパンチのある酸味になっている。味が濃いめなあたりも上品なカルビーに対抗して、あえてB級感や遊び心を前面に出しているようでもあり、なんとも小気味好いポテチなのであった。
ごちそうさまでした。
カルビーの梅味の話はこちら。
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