ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

剛健エンタープライズの浜名湖産のりとしお味ポテトチップスを食べる

無知であることを自覚するのは、知識向上の大きな一歩である(ベンジャミン・ディズレーリ(イギリスの元首相)

 

 

剛健エンタープライズ浜名湖産のりとしお味ポテトチップスを食べる

今回は剛健エンタープライズの「浜名湖産のりとしお味ポテトチップス」である。同社のネットで注文できる。一袋120グラム5袋で1750円とポテチとしてはやや高めのお値段なり。

 

mikatahara-poteto.stores.jp

 

浜名湖産の海苔と焼津沖の駿河湾から汲み上げた海洋深層水から作られた塩で味付けされたこだわりポテチだ。パッケージには「静岡県西部の酒屋が中心となって、地場産品を中心にした、こだわりのオリジナル商品を企画・開発」しましたと書かれている。私は食べ損ねたがこの「のりとしお」味は同社が出したポテチの第2弾で、第1弾は「三方原男爵ポテチ」だったそうだ。

三方原浜松市北部の地域。戦国時代、徳川家康武田信玄が戦った古戦場として歴史好きの間では有名だ。家康は信玄に大敗北、命からがら浜松城に逃げ帰ることになったのだが、敗戦直後に描かれた「徳川家康三方ヶ原戦役画像」は家康が恐怖のあまり脱糞したという逸話ともあいまって歴史好きの多くが知る肖像画である。第2弾ののりとしおポテチが美味しかったから、第1弾の三方原男爵ポテチを食べられなかったのは私の人生の五指に入る後悔といえようか。

 

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実食

カットは厚切りタイプ。浜名湖産の海苔を使っているというだけあって、海苔の風味がしっかりしている。ポテチにまぶされている海苔粉末が私の味蕾に付いたとき、その海苔粉末から味蕾に海苔の味が直接伝わってくるのだ。海苔もどことなく本来海苔が持っているしっとりさが残っている感じさえある。塩味がほどほどに効いている。これまで食べたこだわりのりしおポテチといえば、菊水堂ののり味であったが、菊水堂ポテチよりは塩味が効いている。本ポテチは決して塩味が薄いわけではないが、かといって化学調味料無添加ポテチにありがちな塩っぱい感じでもない。私の味蕾は濃いめの味付けを好むが、私の味蕾には塩っぱくもなく、かといって薄くもなく、ちょうどよい塩加減に思えた。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

のりしお味はポテチの定番フレーバーの一つだ。私も40年弱の人生で数えきれないほどののりしお味を食べてきたし、とても美味しく食べさせてもらってきた。しかし、これまではフレーバーとしてのりしおを感じていたのであって、ポテチに付着した海苔から直接に海苔の風味を感じているとは考えてこなかった。極端に言えば、のりしおポテチに付着している海苔は黒い点であって、のりしお味であることを示す記号に過ぎないと思っていたのだ。しかし、のりとしお味の海苔粉末からは直接に海苔の存在を感じ取れた。今後、のりしお味を食べるときは、もっと海苔粉末に神経を集中させていこうと思う。

 

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剛健エンタープライズ

それにしても剛健エンタープライズとは聞かない会社名である。さらに言えば全くお菓子メーカーっぽくない。実際、同社の事業内容を見ると、一般貨物自動車運送事業、利用運送事業、軽貨物運送事業、一般労働者派遣事業、有料職業紹介事業、倉庫業となんら製菓事業と関係のない事業分野が続いた後に、ようやくフード事業が出てくるのである。ポテチ開発は同社の商品開発部の仕事のようで、

 

当社では春夏限定で、国産のじゃがいもを100%使用した、ちょっと贅沢なポテトチップスを販売しております。この商品は浜松商工会議所ブランド限定品で一般的なスーパーには出回っておらず、隠れた名品となっております。

《静岡産じゃがいも100%!海洋深層水の塩を使った一級品のポテトチップス》
春から夏にかけて収穫されたばかりのじゃがいもを丁寧に釜揚げし、豊富なミネラルを含む駿河湾・焼津の海洋深層水から採れた塩で味つけをしました。化学調味料を一切使っていないので、じゃがいも本来の味わいに塩の風味が加わり抜群の美味しさをお楽しみいただけます*1

 

と紹介されている。どういう経緯でポテチを作ることになったのかと気になって検索してみると、クラウドファンディングのページでポテチ開発の経緯が書かれていた。三方原はじゃがいも生産に向いているものの、かつて出荷規格に合わず捨てられてしまうじゃがいもが多く、そのじゃがいもの活用方法としてご当地ポテチが考案されたそうだ。もともとは別の会社が生産していたそうだが、経営事情の悪化によりポテチ生産の継続が困難となり、それでその会社にじゃがいもを出荷していた剛健エンタープライズがポテチ生産を引き継いだということらしい。

広島東洋カープを優勝に導いた黒田博樹に勝るとも劣らない男気ではないか。ただでさえ美味しいポテチ。このエピソードを聞かされれば第三弾への興味が否応なしに高まってくる。次はどんなポテチを開発してくれるのだろうか。来年のことを言うと鬼が笑うと言うが早くも来年のポテチ発売日が待ち遠しい。

 

readyfor.jp

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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