松浦食品のかつお節ポテトチップスを食べる
松浦食品のかつお節ポテトチップスを食べる
今回は松浦食品の「かつお節ポテトチップス」である。静岡市に出張する予定があり、帰りがけにお土産屋に寄ったところ松浦食品のポテチがたくさん並んでいた。そのうちの一つがこのかつお節ポテチだったのである。
販売元は、かつお節を製造する昭和10年創業の新丸正だが、ここではポテチの製造元である松浦食品にスポットを当てる。
「マツコの知らない世界」や「NIKKEI STYLE」で絶賛されているから、ご存じの読者諸賢もさぞ多かろうと推察する。私もその噂はかねがね聞き及んでいるところであり、以前よりいつかは食べたい憧れのポテチであった。
添付されているかつお節を混ぜて食べるという珍しいポテチである。後から振りかける系では、以前激辛カレー味ポテチを食べたことがあるが、激辛ポテチがある種のイロモノであるとすれば、かつお節ポテチはそれに比べると味への期待値がはるかに高い。
松浦食品有限会社
かつお節ポテチを製造しているのは松浦食品有限会社。静岡県榛原郡(はいばらぐん)に所在する会社である。榛原郡は静岡市と隣接しているから、それで静岡駅のお土産屋でたくさん取り扱われていたのだろう。同社自体もポテチを製造し、お取り寄せもできるのだが、OEMも数多く手がけており、同社名でなかったとしても実は松浦食品が製造している、ということはよくあるのだ。パッケージではOEMの会社が表記されないことが多いが、松浦食品が製造したポテチは実は見分けるのは簡単。パッケージ上部のかたちがよくあるギザギザではなく、水平になっているのが松浦食品製造の証である(ota25著、大谷さん編『ジャガイモ学 日本ポテトチップス史』大谷号、2016年、45頁)。
当時は未熟ゆえにこの見分け方を知らなかったが、以前食べて美味しかった浜名湖産ののりしお味ポテチも松浦食品が製造していたのであった。
↑パッケージの上部が水平でギザギザになっていない。
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実食
さて、実食である。
かつお節を振りかける前のポテチを一枚食べてみたが、この時点でしっかりかつお節風味の味付けがなされている。
すでにして美味い。
NIKKEI STYLEは塩味が控えめと書いてあるが、個人的には味付けはしっかりついている気がした。
上述のとおり松浦食品は数多くのOEMを手がけており、なかにはXX味なのにXXの味がしなくない??みたいな商品があったりして(恐らく予算や納期の都合があったのだろう)、かつお節をかけるポテチなんていうなんかイロモノなんじゃないの〜という疑いが胸の奥の片隅にあったのは否めなかったのだが、これは相当に「アリ」だ。「大アリ」だ。
↑抹茶ポテチは抹茶の味はあまりしなかった。
しかし、本番はこれから。かつお節振りかけの儀式に入る。
シャカシャカ、シャカシャカシャカ。
ポテチにかつお節がまぶされる、というあまり目にすることのない光景。互いにどこにでもある食べ物であり、日本のポテチの味付けとしてかつお節が使用されるのは珍しくないのだが、パウダーになることなく物理的に結合している様は希少である。
かつお節がまぶされることで、(当たり前だが)かつお節の旨味がさらに増幅される。ポテチに付着するかつお節が最初に舌に接触、かつお節それ自体の風味が口の中に広がったところに、かつお節の味付けがなされたポテチが後を追う。
NIKKEI STYLEが大人のポテチ10選のうち、第1位に選ばれたのは納得。味もかつお節をふりふりするというプロセスも楽しめる、一袋で二度おいしいイベント向けのポテチでもある。
おやつとして秀逸ながら、子供向けというよりは大人こそ満足できる逸品。ポテトチップス73グラム+かつお節1グラムはあっという間に私の胃袋の中に収まった。
ごちそうさま。次は何味を食べようか。
↑かつお節が入っているだけに、興味津々。
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