ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

深川油脂工業の国産米油だけで揚げたポテトチップスを食べる

深川油脂工業のウェブサイトから国産米油だけで揚げたポテトチップスを購入した。

深川油脂工業は米油の製造販売をする米油の専門家。その深川油脂工業が自信をもって世に送り出すのが国産米油100パーセントポテチである。このポテチは、国産農産物・食品のプロモーション事業であるフード・アクション・ニッポンで、2014年に審査員特別賞を受賞している。フード・アクション・ニッポンは、農水省が2008年に推進本部を設置したことによってスタートし、日本の食料自給率向上を目的とし、2018年3月23日現在で、10,192社・団体が推進パートナーとなっている。

 

syokuryo.jp

 

国産米油100パーセントポテチが国産にこだわるのは米油だけではない。このポテチはシンプルな塩味で、原材料はジャガイモと植物油(米油)、塩のみ。で、この3つの原材料すべてが国産なのである。まあ、多少冷めたことを言えば、日本は「衛生植物検疫措置」(SPS)のもと生鮮ジャガイモの輸入を制限しているから、そもそも輸入ジャガイモでポテチを作るメリットがほとんどないわけだが。それゆえ、ただいま中国をはじめ世界中を相手に貿易戦争を繰り広げているトランプ政権は、日本のポテチ用ジャガイモに関連する規制を貿易障壁だと槍玉に挙げて批判している*1

一方、熱めのことを言えば、そうした貿易政策を差し置いても、日本のポテチ用ジャガイモは品質的に優れている。制限されているとはいえ生鮮ジャガイモは輸入されていて、そのほとんどはポテチ生産で使用される。じゃあ、日本のポテチメーカーはもっと輸入ジャガイモを増やして欲しいと思っているかといえば必ずしもそうではなさそうだ。日本のポテチメーカーが使うジャガイモであるトヨシロやスノーデンなどは国内調達が可能で、他方輸入ジャガイモは不良率が高く、輸送費を考慮するとコスト的にも割高という声もあるのである*2

 

余談が長くなったが、国産米油100パーセントポテチに話を戻すと、国産とアピールしてわれわれの愛国心を頼みに買わせようとしているわけではなくて、ちゃんとポテチとして美味しい。米油100パーセントだから軽いかと思いきや、意外に油で揚げたしっかりとした重厚感がある。かねてより私はポテチには油で揚げたことによる中毒性が必要だと思っていたが、このポテチにはそれがある。

 

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以前食べた米油で揚げたポテチはもっと軽くあっさりしていた。それはそれで美味しくはあるが、物足りなさを感じたのも事実。だが、国産米油100パーセントポテチはパーム油で揚げた一般的なポテチにとても近い。これなら今までのポテチに慣れ親しんだ伝統的なポテチストも満足するだろうし、私も大満足であった。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

 ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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*1:USTR, 2018 National Trade Estimate Report on Foreign Trade Barriers, p.265, https://ustr.gov/about-us/policy-offices/press-office/fact-sheets/2018/march/ustr-releases-2018-national-trade.

*2:「ポテチショックー原料調達手広く」『日本農業新聞』2017年10月2日。