ポテチ猫

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湖池屋の幻の今金男しゃく北海道の塩を食べる

 

湖池屋プライドポテトの幻の今金男しゃく北海道の塩味を食べる 

今回は、湖池屋プライドポテトの「幻の今金男しゃく北海道の塩」味を食べた。

 

koikeya.co.jp

 

基本的にシンプルな塩味ながら、ブドウ糖とバターが入っていて、それもあるのかほんのり甘みを感じる。そして噛みしめていると遠くにバターがいる、ようにも思える。わずかだから原材料名を見たことによるプラシーボ効果かな、と思う程度のレベルであるが。

 

気持ち厚めにスライスされたポテチを頬張り、舌で転がせば、第一陣の塩味が訪れる。さらに転がし塩味が薄まってくると、今度は第二陣でジャガイモの甘みがやってくる。目隠しされてどれが今金男しゃくポテチですか?と問われて当てる自信はまったくないが、いつも食べているポテチよりも芳醇な感じもする。それにいつものポテチよりもそこにジャガイモが存在するような気がする。うむ、美味なり。

 

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そもそも今金男しゃくとは

そもそも今金男しゃくとは、ジャガイモの町として知られる北海道今金町でしか生産されていない希少なジャガイモである。『日本農業新聞』によると、今金男しゃくは、「でんぷん質が多く、甘くてほくほくした食感が楽しめる。土壌が肥えた今金町だから栽培できる、ジャガイモのトップブランドの一つ*1」とのこと。ただ、美味しいのだが栽培に手間がかかるため生産量が限られるようで、だからこそ「幻の今金男しゃく」というわけなのだ。

 

男しゃくいも自体、ポテチで使われることはほぼない。ジャガイモは生食用、加工用、デンプン用と種類が分かれていて、それぞれ向き不向きの品種がある。生食用では男しゃくやメークインなどが有名だが、糖度が高いがでんぷん量が少なくお菓子作りには向いていない。糖度が高いと美味しいのだが、その分焦げやすく、品質を安定させるのが大変。そのため、通常ポテチには加工用のジャガイモが使われる。具体的にはトヨシロやスノーデン、きたひめがあり、特にトヨシロが多用されている。これらの品種はくぼみが少なくて皮が向きやすく、糖質が抑えられているため油で揚げても焦げにくい、水分が少ないので薄くスライスしやすいといった特徴を持っている。

 

トヨシロなどでも美味しいポテチが作れる。さりとて、ポテチ職人なら生食用の超絶美味しいジャガイモでポテチを作ったらどうなるか挑戦したいと思うものではなかろうか。いや、もちろん今金男しゃくを使うのは希少性が売りになるというマーケティング的発想が根底にあるのはわかっているが、この希少ジャガイモでポテチ作りを厳命された湖池屋のポテチ職人たちは難題に頭を悩ませながらも、美味しいジャガイモでポテチ作りに挑戦できる千載一遇のチャンスに奮い立ったに違いない。

プライドポテトシリーズが登場したのは2017年2月。「秘伝濃厚のり塩」、「松茸香る極みだし塩」、「魅惑の炙り和牛」の三種類が第一弾として発売されて1年半以上が経過した。相変わらずプライドポテトシリーズはこだわってんなー、と感じさせる逸品であった。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

 

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*1:「コラボで伸ばせ希少食材」『日本農業新聞』2018年1月1日。