ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

湖池屋プライドポテトの芳醇重ね茶塩味を食べる

湖池屋プライドポテトの芳醇重ね茶塩味を食べた。

袋を開けた時点でほのかに漂うお茶の香り。天ぷらを抹茶塩で食べたようなフレーバーだ。湖池屋プライドポテトの食感の天ぷら感が最近とみに増したように思う。見た目もなんというか、気泡みたいな空気感がある。このさくっと感はどうやって出しているんだろう。原材料にある米粉か?

もともとプライドポテトは普通のポテチと一線を画したポテチを目指したものだったわけだが、特に和風のフレーバーだと天ぷらっぽいなって感じることが増えてきた。ポテチというよりもプライドポテトという独自のジャンルを構築しつつある。プライドポテトを食べているとポテチを食べてるって感じなくなってきたな、そういえば。もちろんいい意味で。

 

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天ぷらっぽいというのは、湖池屋のポテチ作りの歴史を顧みればなんら不思議なことではない。湖池屋は日本の老舗ポテチメーカーだが、ポテチ作りを始めた頃、天ぷらを参考にして美味しいポテチを作れるよう努力していたというのだ。だから、湖池屋がポテチのクオリティをさらに進化させたいと思ったとき、天ぷらを目指す、というのは同社の歴史からすれば至極当然のゴール設定だといえる。

 

それから(CIロゴ変更の際に:引用者注)意識したのは、創業者に学べ、創業の原点に学べということ、どういう気持ちで最初、ポテトチップスを作ったのかといえば、実は天ぷらだったのです。天ぷらをカラッと揚げるように、じゃがいもの素材がジューシで、かつ旨味を損なわないうちに揚げ切るんだと。そこからポテトチップスが始まったということを聞いて、その継承技術をいまの時代、あるいは未来に向けてどうやったら活かせるかなと、そんな発想をしてきました*1

 

さて、茶塩味、ほんのりとわさびのような風味も感じる。原材料名にはわさびとは明記されていないが、香辛料の中に含まれているのかもしれない。和のポテチ、ここに極まれり。

 

米国生まれのポテチは、日本でも根付いた。根付いた、というよりも本国以上に発展しているように思う。すべてのスナック菓子の販売額のうち3割以上を占めるのがポテチだ*2。さらにいえば、こんなに短期間に新しいフレーバーが開発されるのは日本くらいだ。商品企画はどう工夫しているんだろう。次から次に新しい、それでいて売れるフレーバーを考えるなんて相当の難題だ。やりがいもあろうが、苦労も多いに違いない。どんな味でもいいってわけにはいかないのだから。「鼻くそ味」なんておとぎ話の世界だからこそ許されるのであって、現実の世界でそんなものを作ったら売れないばかりか炎上必至だ(と思ったら、なんと百味ビーンズは実在するではないか!無理して食べたいとは思わないが、再現度の感想は聞きたい)。

 

 

で、最近のプライドポテトを見てるとポテチの和風化を極めようとしているように思う。プライドポテトは完全に日本のポテチだ。海外でこんな食感のポテチはない。発売当初から美味しかったプライドポテトの進化がすごいことになっている。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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*1:佐藤章「これからは『第3の創業期』鍵は日本的な世界観の再構築」『Monthly BOSS』2017年12月号、10頁。

*2:富士経済『2016年食品マーケティング便覧No.1』155頁。