ポテチ猫

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カルビーVS湖池屋 サワークリーム&オニオン対決 in May 2021

 

 

サワークリーム&オニオン普及の功労者プリングルズと日本ポテチのフレーバーの変遷

サワークリーム&オニオンは今では日本でもポテチの定番フレーバーだが、日本でこのフレーバーを広めた功労者はプリングルズに違いない。

 

ちゃんと調べたわけではないから間違っているかもしれない。だが、僕のようなアラフォー世代や30代にとって、サワークリーム&オニオンといえばプリングルズではじめてその美味しさを知った人がほとんどではないだろうか。

プリングルズのフレーバーでどれが一番好き?とアンケートを取れば、絶対にこの味が頂点に輝くはずだ。プリングルズサワークリーム&オニオンは最強であり、それゆえ約10年前にP&Gからケロッグプリングルズの所有権が移り、アジア版プリングルズの生産がマレーシアの新工場に移管されたときはフレーバーが変わった(口さがない言い方をすればまずくなった)と話題にさえなったのである。

 

コロナですっかり海外出張はご無沙汰だが、僕はアメリカに行ったときに必ず現地のスーパーでサワークリーム&オニオンを買い、あーやっぱこれだよねーとノスタルジアと変わらぬ美味しさを堪能しているのである(そこまでせずとも輸入雑貨店などではアメリカ版が買えるのだけどね)。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

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プリングルズが日本で販売されるようになったのは1990年代前半のことである。ソニープラザ(ソニプラ、現プラザ)やカルディなど輸入食品を扱うちょっと洒落たお店の棚に並んでいて、価格はロング缶がだいたい300円〜400円と少しリッチなお菓子だった。僕はサワークリーム&オニオンももちろん大好きだが、赤いパッケージのオリジナルが一番好きだ。

 

日本でもサワークリーム&オニオン的な味が受け入れられる土壌はあったと思う。日本のポテチのフレーバーの多様化は1980年代に進む(もちろんそれ以前にも複数のフレーバーはあったけど)。

カラムーチョが湖池屋から発売されたのが1984年。塩、コンソメのり塩の御三家を除くと、1980年代半ばには、カルビーからフレンチサラダやフォンドボー、チリ、エスニカン、湖池屋からガーリックやバーベキュー、ビーフカレー、チキン&オニオン、不二家フリトレーから四川風味、オニオンマヨネーズ、ドレッシング味、ヤマザキナビスコからブイヨン味、東京スナック食品のサワーオニオンなど多様なフレーバーが発売されていた。

カルビーのフレンチサラダや湖池屋のチキン&オニオン、不二家フリトレーのオニオンマヨネーズとドレッシング味、東京スナック食品のサワーオニオンあたりは、サワークリーム&オニオンに通じそうだ。

 

カルビー湖池屋サワークリーム&オニオンを食べ比べる

今では、サワークリーム&オニオンはプリングルズに限られない。折しも5月、カルビーからスーパーデリシャスフレーバー・サワークリーム&オニオン味、湖池屋から特濃サワークリームオニオンが発売されており、日本のポテチ界の二大巨頭のサワークリーム&オニオン味の対決が実現したのである。

 

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単体ではわからなかったであろうが、食べ比べてみると両者けっこう違いがある。カルビーのほうがクリームの甘みやコクを感じさせる仕上がりになっている。対して、湖池屋カルビーより酸味やオニオン感が出ている。ただ両者ともクリーム感はあって、これに比べるとプリングルズサワークリーム&オニオンはクリーム感はあまりなくて、サワー感のほうが前面に出ている印象だ。サワークリーム&オニオンは濃い味付けなので、一見どれも似たような味に感じられるが、あえて食べ比べてみると特徴が各社顕著に分かれている。

 

各社共通するのは味の濃さ。プリングルズからしてそうだったが、サワークリーム&オニオンは味が濃いほど美味しく感じるフレーバーだと思う。特濃を謳う湖池屋サワークリーム&オニオンの味付けが濃いのは言うまでもなく、カルビーのだってなかなか濃い目に仕上がっている。サワークリーム&オニオンはジャンクフードのポテチの中でもひときわジャンクなフレーバーなのだろう。

 

みんなちがって、みんないい。