ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

新潟自慢味わいポテト塩味を食べる

夏休みを取って、秘湯を守る会会員で新潟県にある貝掛温泉に宿泊。目に良いとされる37度のぬるま湯で有名な温泉で、文字通りの山間の一軒宿。料理も美味しく、夜は露天風呂に浸かって、満天の星空と天の川を堪能できた。

 

www.kaikake.jp

 

JRの最寄は越後湯沢駅。そのお土産コーナーで購入したのが、今回の新潟自慢味わいポテト塩味である。佐渡風塩釜で作られたおけさ花塩が使われている。特段アピールはされていないが、米油を使っているのも新潟らしさへのこだわりかもしれない。

 

www.sadotokusen.jp

 

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販売者は越後湯沢のお土産コーナー「ぽんしゅ館」だが、製造元はどこだろうか。ぽんしゅ館が作っているはずはないから、どこかにOEMで委託しているはず。賞味期限欄の書き方やパッケージで判別できることがあるが、湖池屋や山芳、松浦食品、菊水堂のそれとは違う。深川油脂工業か?それとも、例外的な賞味期限欄記載方法もあるのかもしれないが。

 

おけさ花塩による味の違いがわかるかと言えば、答えは「ノー」だ。このポテチに限らず、日本のポテチメーカー各社は塩の出自にもこだわる。カルビーは「石垣の塩」、湖池屋は「赤穂の天塩」を使っている。各社いろいろなこだわり塩を使っているが、多くの塩味ポテチには鰹節やアミノ酸系調味料も入っているから、味の違いがわかっても、それが塩による違いかどうか判別は不可能である。件の新潟自慢味わいポテチも鰹節やアミノ酸系調味料が入っているから、舌でおけさ花塩の存在を探し当てるのは至難の技であろう。

 

めしばな刑事タチバナ曰く「国内ブランドの"塩"への求道がすでにここまで繊細かつ抽象的な領域にまで到達してるって事実」*1こそが大事なのであって、われわれは、各社の常人にはわかりえない超次元的なレベルの闘いをただただ傍観するより他ない。誰にも伝わらないんじゃ意味ないじゃん!と呆れてためいきをつく人もいるかもしれない。そもそも完成品を食べ比べたとき、各社の開発者は塩の違いを識別できるのだろうか?日本らしいこだわりと言えばそのとおりだし、過剰品質だと言われたら、それもまた誤りとはいえないだろう。

 

塩を含めた全体的な味の印象は、典型的な塩味ポテチ。カットは厚切りギザギザ。鰹節やアミノ酸系等の調味料が入っているが、それらの存在感はあまりなく、米油をブレンドした植物油で揚げられてきることもあいまって、軽い出来に仕上がっている。際立った特徴はないが、その分誰もが受け入れられる味で、もちろん私も美味しく受け入れた。

量は70グラムで、こうしたご当地ポテチとしては良心的な量だ。ご当地ものは100グラムを超えるビッグサイズは珍しくない。ポテチ好きやグループ旅行ならいいが、興味があっても量が多くて購入を躊躇する人もいることだろう。70グラムはコンビニポテチよりもやや少なめの量だから、余ったらどうしよう、という心配と無縁だ。越後湯沢の土産コーナー「ぽんしゅ館」では新潟の地ソーダが買えるから、宿で新潟スナックを楽しむもよし、帰りの新幹線のお供とするもよし。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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*1:坂戸佐兵衛(原作)・旅井とり(作画)「ポテトチップス紛争(その1~4)」『めしばな刑事 タチバナ』第6巻(Kindle版)No.175。