カルビーの肉好きのための濃厚ビーフ味を食べる
牛に騎って牛を求む (ことわざ。身近な幸福に気づかないこと)
スポンサーリンク
カルビーの肉好きのための濃厚ビーフ味を食べる
今回はカルビーの肉好きのための濃厚ビーフ味である。ローソンの限定商品だ。
基本的にビーフ系ポテチに共通することであるが、ペッパーの風味がかなり効いている。湖池屋のプライドポテト魅惑の炙り和牛味もペッパー感が強かった。
ヨーロッパ人を大航海に駆り立てた一因が胡椒を含む香辛料とされている。昔は冷蔵庫なんてものはなかったから、香辛料は肉の保存に重要な役割を果たしていた。しかし、中東経由で流通される香辛料の値段は高く、だったら自分たちで直接買い付けてしまえというわけだ。
今日ではもはや保存を胡椒に頼る必要はない。胡椒は純粋に香りづけのために存在するといってよい。しかし、ビーフ系ポテチにはかつての大航海時代へのリスペクトでもあるのか?というくらい胡椒がしっかり効いている。
しかし、インド原産か南米原産かの出身地の大きな違いがあるとはいえ、よくよく考えてもみれば、胡椒もじゃがいもも大航海時代を経てヨーロッパに持ち込まれた食べ物だ。胡椒は肉の保存と味付けに貢献し、寒冷地でも育つじゃがいもはヨーロッパの栄養事情(時には性欲向上にも効果ありと言われながら)を飛躍的に向上させた。その両者が時代を超えたマリアージュによりポテチとなっていま目の前に存在し、われわれの舌を楽しませる。何とも壮大なスケールの話ではないか。となれば、肉好きのための濃厚ビーフポテチが大航海時代をリスペクトしたとしても何らおかしなことはないといえる。
さて、お味のほうは。。。
さて、肝心のお味のほうだが、濃厚かどうかは普通のビーフ系のポテチと実際に食べ比べてみないと判断が難しいものの、霜降りというよりは赤身のステーキを食べたような印象である。某立ち食いステーキ屋のステーキに近い。立ち食いだろうがなんだろうが牛肉には違いないから、その意味ではしっかりとビーフ感が再現されていると思う。酒好きならクラフトビールをグイッといきたくなるような味だ。要するに美味しい。
原材料名にはチキンパウダーが入っている。いくらビーフ感が再現されているとはいっても、ポテチが実物の牛肉でない以上、牛肉感を出すには他の肉の助勢が必要ということなのだろう。チキンパウダーで足されたのはどういった風味なのだろうか。チキンパウダーだけを味わってみたいものだ。
牛豚鶏ジビエ、お肉はだいたい何でも好きだけど、牛はその中でも高級なイメージがする。普段食べる肉は自ずと豚肉と鶏肉に偏る。100グラム1000円という価格が付けられていたら豚肉ならかなりの高級品だが、牛肉だと、それも特に和牛だと並のお肉になってしまう。同じ値段でも牛と豚では買えるクオリティに大きな差が出る。だからこその牛肉の高級感なのであり、肉好きなら牛でも豚でも鶏でもよさそうなものだが、カルビーが牛肉を選択したのは、牛肉が持つ高貴さゆえなのだろう。
ごちそうさま。次は何を食べようか。
スポンサーリンク