プリングルスのサワークリーム&オニオン味を食べる
祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる者も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ(平家物語)
プリングルスのサワークリーム&オニオン味を食べる
超が付くほどど定番な味である。30代後半の私からすれば、プリングルスと言えばサワークリーム&オニオン味(以下、サワークリーム)である。成城石井とか一部の高級スーパーはともかく、普通のスーパーやコンビニでは基本的にサワークリームくらいしか見かけなかったような気がするのだ。その後マイルドソルト味(最近見ないな)とか他の味を見かけるようになった。個人的にはオリジナルが一番好きだが、とはいえサワークリームはプリングルスの象徴である。
たまに他のポテチでもサワークリーム的な味が出ていたりするが、カルビーのうすしお、湖池屋ののりしお、山芳のわさビーフのごとく、こればっかりはプリングルスに軍配を上げざるを得ない。
とまぁ、長々と前書きを書いたが、サワークリームを食べるのはけっこう久しぶりだ。数年ぶりといってもいい。
久しぶりに買ってみると、パッケージが変わっている。ふたは以前は銀紙っぽかったが、カラフルなデザインになっている。
プリングルスは成形タイプのポテチだから、原材料名はポテトフレークになっている。比較的珍しい原材料として小麦でんぷんが入っている。成形するために必要なのだろうか。気になって調べてみると、なんでも製造元のP&Gはイギリスで低い税率を適用してもらうためにプリングルスをビスケットと主張し、かつそれが認められたというまとめサイトを見つけた。イギリスだとプリングルスはポテチにならないのかぁ。タラバガニが実はヤドカリだった的な感覚か。関税分類でポテチとビスケットが同じなのかどうか知らないが、海外からの輸入品の場合、ポテチなのか他のお菓子なのかで関税も変わりうるのかもしれないし、だとすれば、企業もあの手この手でこれはポテチじゃないって主張するなんてことになるのやもしれん。価格が少しでも安いほうが売れるわけで。
味変わった? 悪いほうに。。。
さて、肝心のお味のほうは相変わらず美味しいと思うんけど、以前に比べてサワークリームのパウダーが減ったような気もする。食感もなんか厚ぼったい気もする。こんなんだったかな〜と思いつつ、小型缶だからだろうかとも思ったりもして、大きな缶で再検証が必要な気がした。
というわけで、110グラム缶も食べてみたが、当然といえば当然ながら特に53グラム缶との違いはなかった。栄養成分表示の数値も比率もほぼ内容量の増加に比例した値である。ゆえに材料はほぼ同じと考えてよい。
私がサワークリームを食べたのは数年ぶりだが、この間何があったかをまとめサイトを参考にしてみると、そもそも輸入者がP&Gから日本ケロッグ合同会社に変わった。そして原産国もアメリカからマレーシアに変わった。このわかりやすい変化が味の変化に影響を与えたと考えるのが一番納得できる答えだろう。
それにしてもまとめサイトでは前からこの事実への指摘があるようだから、私はむしろプリングルス味変わったくね?ブームに乗り遅れたといえそうだ。
他国のプリングルスがどこで製造されているかわからないが、日本がアジアだからマレーシア原産のプリングルスだとすれば、たとえばアメリカなら未だにアメリカ原産のプリングルスだったりするのか。それとも全世界的にマレーシア生産に移管しているのか。だが、輸送コストを考えれば地域ごとに生産拠点を変えている可能性はある。これからプリングルスを食べるときはどこで生産されているかにも注意してみようと思う。
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