ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

Whole FoodsのPBのSea Salt、湖池屋プライドポテトのうす塩味、そして菊水堂のしお味ポテチを再び食べる

 

Whole FoodsのSea Salt

最後に更新してから2週間以上が経過。その間、海外出張でアメリカに行ったりしていたわけで、せっかくなので当地で日本であまり見かけないポテチを食べようと思っていたが、読者諸賢の想像通り、アメリカのポテチは一袋のサイズが大きく、しかも日中は仕事なので言うほどたくさんのポテチを味わう時間もない。で、結局、当地で食べたポテチはWhole Foodsで購入したプライベート・ブランドの塩味ポテチのみ。

 

www.wholefoodsmarket.com

 

昨年、アマゾンが約140億ドルで買収したことでも話題となったが、Whole Foodsはオーガニック志向のちょっと意識高い系のお高めスーパーである。Whole Foodsではアメリカ出張のたびに買い物をしていたが、以前はなかったアマゾンの宅配ロッカーと思しきものが店内に設置されていて、アマゾン買収の影響が感じられた。ネット情報によるとEchoが販売されている店舗もあるようだが、私の行ったお店にはなかった。単に時期の問題だろうか。

 

店舗にもよるだろうが、品揃えも豊富でこだわりっぽい商品も置いてあり、質に厳しい日本人にも満足出来るスーパーである。日本で言えばクイーンズ伊勢丹明治屋といった水準の高級スーパーだが、そんなところでもレジ打ちのにーちゃん、ねーちゃんは、日本じゃかなり警戒されるであろうファンキーでクレイジーな髪型・服装でぺちゃくちゃおしゃべりしながら仕事していて、その光景はアメリカ的で、開放的で、なんだかいいなーって思った。仕事さえちゃんとしてくれれば、おしゃべりしようが、変わった服装だろうが、そんなことどうでもいいのである。日本のスーパーというか、サービス業全体というか、国全体というか、かなり堅すぎると思うのであって、もっと気楽でいいのにって思う。ただ、日本の製造業やサービス業が過剰な品質やサービスを提供しようとするのは、客がうるさいからであって、ちょっとの不具合やミスがあっただけでビービー言うからであって、15分遅れぐらいはon timeの気持ちでいられたらいいなあ、と思うのである。少なくとも自分はそうありたい。

実際、アメリカで15分遅れはon timeと言われたし(もちろん個人差はあるだろうけど)、アメリカに住んで長い日本人は、アメリカ人にミスを怒ったってまったく意味がなくて、むしろこっちが鷹揚かつ気さくに振舞って、いかに相手から質の高いサービスを引き出すかをゲームのように楽しむと自分もハッピー、相手もハッピーでウィンウィンになると言うのであった。至言なり。

 

さて、閑話休題

 

オーガニック志向の高級スーパーのプライベート・ブランドだけあって、塩味ポテチのクオリティはなかなか。ちょっと厚切りで、口に入れたときのバリっと感は張りがある。量は283グラム。日本では140グラムでビッグサイズだが、その2倍。買ったときはそこまで気にしなかったが、食べ進めても減った感じがしなかった原因がよくわかった。納得。

 

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菊水堂のしお味ポテチ

帰国してカルビーうすしお味などももちろん食べているが(なんせ私が一番好きなポテチはカルビーうすしお味なのだから)、ここでは菊水堂のしお味ポテチと湖池屋プライドポテトのうす塩味に触れておこう。

 

菊水堂のしお味ポテチは以前にも食べている。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

菊水堂のポテチといえば、基本的にはネット通販でしか購入できないとして有名だ。ネット通販を主にするのは同社がポテチの鮮度を重視するからだ。出来上がったら即配送するためである。一部の高級スーパーで見かけることはあったが、普通のスーパーやコンビニで見かけることはまずない。

 

が、あったのである。家の近所の文化堂に。文化堂は東京と神奈川に店舗を持つスーパーであるが、特段高級スーパーという印象はないし、実際商品の値段や内装のつくりからして文化堂自身としても高級スーパーというよりは地域に根付いた存在を目指しているようにも見える。さらにグーグルで文化堂、スーパーとキーワードを打ちこめば、「安い」という言葉が予測で表示される。このことから推測して、文化堂は高級スーパーではあるまい。

 

スーパーマーケット文化堂

 

にもかかわらず菊水堂のポテチが売っていたのである。相方がそれに気づき、私のために購入してくれた。

 

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日本にはこだわりポテチがたくさんあって、そして菊水堂の認知度が向上するにつれて、最近のポテチ特集では菊水堂以外のポテチが紹介されることも増えているように思う。私もいくつか食べたことがあるが、開封したときに漂うじゃがいもの芳醇な香りは菊水堂が随一だ。グランカルビーは厚切りにすることでじゃがいも感を演出していたが、菊水堂はうすぎりでも十分にじゃがいもである。こだわりポテチの盟主がつくるポテチはやはり素晴らしい。

 

mtautumn.hateblo.jp

 

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湖池屋プライドポテトのうすしお

 続いて湖池屋プライドポテトシリーズのうすしお味。

 

koikeya.co.jp

 

言わずと知れた大手ポテチメーカーが世に送り出すこだわりポテチシリーズ。さすがこだわりシリーズというだけあって、焼塩、藻塩、平釜炊きの塩の三種類の塩が使用されている。ただ、塩だけではなく昆布とまぐろ節も入っている。

 

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そのせいだろう、菊水堂のしお味ポテチの後に食べると、うすしお味というよりは出汁味に感じる。うすしお味に旨味系の材料を投入するのは多くの商品に見られる傾向。私が大好きなカルビーうすしお味もしかり。で、普段違和感なくそれをうすしお味として食べているのだが、完全なるしお味(塩しか入っていないやつ)を食べた後だと相対的に出汁のインパクトが強くなって、むしろ出汁味が前面に出てくる。

こんなふうに書くと湖池屋うすしおを批判しているように感じられようが、じゃあ、私は旨味系の原材料が入ったうすしお味が邪道、ニセモノと思うかといえば、そんなことは思わない。なんせ日本の食文化に出汁は欠かせないのだから。ポテチはアメリカで生まれた食べ物(違うという説もあるが)。当然アメリカのポテチには出汁風味は入っていないのだが、それが日本に入り普及していく過程で出汁的要素が加味されていく。それはあたかもハンバーガーにおけるテリヤキバーガーのようなもの。ポテチが現地化(日本化)していく過程で出汁的風味が重要だったとすれば、それは文化論的に捉えて非常に興味深い発展プロセスなのだろうと思う。むしろ胸踊る想像ではないか。

 

Whole FoodsのPBしお味ポテチ、菊水堂のしお味、湖池屋プライドポテトのうすしお味、同じ塩味ながら三者三様で非常に奥深いのである。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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