Kettleのアボカドオイルで揚げたヒマラヤ岩塩味(Himalayan Salt)を食べる
今回はKettleのアボカドオイルで揚げたヒマラヤ岩塩味(Himalayan Salt)である*1。
日本のポテチより揚げている時間が長いのだろうか、袋を開けるとやや焦げの混じった、それでいて食欲をそそる香ばしい香りが顔を襲う。184グラム入り。たんまり詰まっているから香りの量も倍増。この香りが、さあ今からポテチを食べるんだ、という背徳感を沸き立たせる。
Kettleは成城石井など輸入食品を扱うスーパーなどでも買えるから、プリングルズやLay'sと並び日本でよく知られた舶来ポテチの部類に入ろう。日本製の一般的なポテチよりやや厚めの歯ごたえのあるポテチ。量が多いとはいえ、日本で買うと300〜400円くらいするから、ちょっと高級なポテチという印象である。少なくとも私はずっとそう思っていた。包装もシックに作られていて、それもまたリッチ感を演出している。
Kettleの創業は1978年。当初は自然食品を売っていたが、1982年にはじめてポテチを販売する。別に自然食品から180度転換したわけではなく、少しでも加工食品を減らす、という理念はそこから受け継がられているという。英語版Wikipediaの情報によると、新しいフレーバー開発のために(消費者からの応募による?)コンテストを開催しているそうだ*2。
私は一時期Kettleが好きで、でも高いし近所で売っているわけではないので、ご褒美的にたまにKettleを買っていた。TSUTAYAで映画のDVDを借りて、三ツ矢サイダーを買って、DVDをセットして、Kettleの袋を開ける。ポテチ&映画&三ツ矢サイダー。幸福の三位一体。これこそまさに学生時代の私の至福の時間であった。アメリカサイズの大容量だから幸せが長続きするのもうれしかった。食べても食べてもまだあるという幸福感。分厚くて一枚一枚に存在感があるのも、いかにもアメリカ的でなんて美味しいポテチなんだろうと当時とてもKettleを珍重していたように思う。舶来ポテチのなかで私はKettleを特別視していた。
就職してだいぶ気軽に買えるようになったから、あの頃の初々しさとありがたみはやや失われてしまったものの今でもKettleは好きだ。だからたまに米国に行くと、スーパーで必ずと言っていいほどKettleを買う。他のポテチも買うけれど、やっぱりKettleが一番美味しい気がするのだ。サワークリーム&オニオンやソルト&ビネガーなど様々なフレーバーがあるが、ほとんど塩味(sea salt)を食べる。
そんなわけで今回買ったのがアボカドオイルで揚げたヒマラヤ岩塩味というわけである。不勉強をそしりを免れないのだが、これまでアボカドオイルのKettleを知らなかった。
原材料は、
- ジャガイモ
- アボカドオイル
- ヒマラヤ岩塩
と超シンプル。
アメリカの塩味ポテチは本当に塩だけしか使わない。時にはそれが味の深みという点で物足りなさを感じさせるが、分厚く油を多く含んだボリューム満点のアメリカポテチは食べ応え抜群で満足度が高い。塩味もけっこうしっかり効いている。シンプルながら油と塩のコンビネーションは食欲を喚起するベストな組み合わせの一つだと思う。やっぱりKettleが好きなんだよなぁ。
ごちそうさま。次は何味を食べようか。
ちなみにポテチ入門書を書いたので、ご関心のある方は是非。
表紙とかもっとこだわるべきだったのでしょうが、ポテチについて最も体系的に整理された本だと自負しています(Kindle Unlimitedならタダです)。
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