ヤマザキビスケットのアツギリ贅沢ポテトしお味を食べる
今回はヤマザキビスケットの「アツギリ贅沢ポテトしお味」を食べた。
ヤマザキビスケットといえば「チップスター」。一般的な感覚からすればチップスターはポテチなんだが、チップスターのようなポテチは統計上は成型ポテト(ファブリケートポテト)という違うジャンルに分類されることもある。成型ポテトとはジャガイモを粉末にして味付けし、それを型に入れて揚げて造られるポテチを指す。ジャガイモをスライスして揚げる通常のポテチとは作り方が違うのである。成型だから同じ形にできるというメリットがある。
我が国を代表する成型ポテトといえば「チップスター」。舶来勢なら「プリングルズ」。そして、実は「じゃがりこ」や「サッポロポテト」、「おっとっと」もジャンル的には成型ポテトなのだ。分類は統計によって変わりうるが、見た目はチップスターもプリングルズもポテチっぽいのに分類的には別。見た目も名前もカニなのに、生物学的な分類上はヤドカリの仲間、というタラバガニみたいなものか。タラバガニがカニだろうがヤドカリだろうがわれわれ一般人にとって美味しければどちらでもいいのと同様に、統計的な分類がなんであれ美味しければチップスターがポテチだろうが成型ポテトだろうがどっちでもいい話ではある。
とはいえ、ヤマザキビスケットといえばチップスターである。それゆえ、ヤマザキビスケットのポテチ(実際はポテチではなく成型ポテトだが)を食べる、といえばそれはイコール、チップスターを食べるということであり、ピロータイプの袋を開封してヤマザキビスケットのポテチを食べることはまずない。
そんなヤマザキビスケットのポテチの中でも比較的コンビニやスーパーで目にするのが、このアツギリ贅沢ポテトだろう。デザインもシックでおしゃれ。ブルーのプレートにポテチが映える。このデザインは美しいなぁ。ブルーが差し色として効いている。
パッケージの裏面には、
フランス産岩塩を使用し、隠し味にマッシュルームエキスの旨みを加えました
とある。マッシュルームエキスとはまた意外な組み合わせではないか。
どんな味になるのだろうかと胸を期待で膨らませて、実食。
おお、塩味なんだけど、単なる塩味じゃなくて、なんというか塩味+コンソメ味というか、控えめなんだけどなかなか個性的な味ではないか。これはなかなかに美味しいぞ。
原材料名を見れば、マッシュルームエキスパウダーに加えてチキンブイヨンパウダーが入っている。おそらくこれらが私がコンソメっぽいと感じる風味を加えているのだろう。はじめは塩味だと思って食べているんだけど、マッシュルームとチキンブイヨンを意識し始めるとやがてこれがコンソメ味であるかのように錯覚してくる。ただし、本家のコンソメ味ほどその成分が強いわけではない。でも、マッシュルームとチキンブイヨンが存在することで、単なる塩味とは確実に違う仕上がりになっている。厚切りだから噛み締めていくうちにジャガイモの味が顔をのぞかせるのもいい。
この組み合わせ考えた人、すごいと思う。塩味にマッシュルームとチキンブイヨンもってくるかー。普通の塩味と違うとはいえ、両者が脇役的な立ち位置を守っているから、コンソメ味にはなっていない。絶妙なバランスだ。コンビニで見かけてもカルビーや湖池屋や山芳を優先することが多かったけど、これは十分スタメンを張れる美味しさだ。
ヤマザキビスケットのポテチってあんまりないんだよね。チップスターがあるから別にそれでもいいし、チップスターもたしかに美味しいんだけど、これだけ美味しいのを作れるんだったらもっともっとポテチを出して欲しいとも思ってしまうのである。
ごちそうさま。次は何味を食べようか。
スポンサーリンク