ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

終戦記念日に戦争とポテチとの関係に想いを馳せながら、カルビーの「絶品チーズバーガー味」と湖池屋プライドポテトの「海老のかき揚げ」を食べる

 

戦争とポテチ

今日は8月15日の73回目の終戦記念日。この日とその前後ばかりはテレビや新聞紙面は戦争を取り上げる。NHKも戦争に絡めたドキュメンタリーを放送する。とはいえ、戦争の記憶を風化させるべきではない、という主張に共感はしつつも、私を含めてリアルに戦争をイメージできる人はほとんどいない。右も左も平和ボケから逃れられる人はいるまいが、ボケられるほど平和が長続きしたことは明らかにいいことだと思う。暢気にポテチを食べられるのは平和だからに他ならない。

 

だが、今日のポテチの隆盛と戦争は少し関係している。

 

日本にポテチが持ち込まれたのは戦後のことだが、アメリカではすでに定番のスナック菓子であった。定番とはいえ、生きる上でポテチは必需品ではない。ということで、第2次世界大戦がはじめるとアメリカでポテチは不要食品に認定されてしまう。だが、アメリカのポテチ製造業社たちの熱心な陳情の成果により、不要食品指定は取り下げられた。他方、戦争によって砂糖やチョコレートは配給制になって入手困難になった。結果、ポテチは原材料のジャガイモが配給制にはならなかったため、戦争中にポテチの売り上げはむしろ拡大する結果となったのである(アンドルー・F・スミス(竹田円訳)『ジャガイモの歴史』原書房、2014年、116頁)。その意味で、ポテチは戦争の恩恵を受けたお菓子であった。

 

日本にポテチをはじめて持ち込んだのは濱田音四郎氏。現在でも一部コンビニやスーパーで売られていてポテチストの間で人気の「フラ印」は、彼が創業したアメリカン・ポテトチップス社の手によるものである(今ではカルビー傘下のソシオ工房が作っている)。彼は太平洋戦争が勃発した当時、ハワイに住んでおり日本人としてアメリカの強制収容所に入れられた経験を持つ。

戦争終結後、濱田氏は日本に帰国する。米国進駐軍が日本に到着すると通訳としてハワイ在住の日系二世が来日、その中には濱田氏の友人もいた。その友人に誘われ東京に行き、進駐軍の米兵と交流を持つようになる。彼らから勧められたのがポテチの販売だったのである。当初は、進駐軍相手にポテチを販売し、彼らが撤退した後は、ホテルのビアガーデンなどに営業して徐々に販路を拡大していったのであった(「フロンティアスピリット~異文化体験とビジネス成功法~」『海外移住』第605号、2002年、3頁)。

 

ポテチも戦争とは無縁ではなかったのである。

 

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カルビーロッテリアとのコラボ「絶品チーズバーガー味」を食べる

それはそうと、ロッテリアとコラボした「絶品チーズバーガー味」を食べた。

 

カルビーロッテリアはいろいろコラボしていて、件の絶品チーズバーガー味ポテチも2015年にすでに発売されている。私は食べそびれたのか、わずか3年前にもかかわらず記憶がおぼろげだが、当時も人気だったとのこと(湖池屋や山芳はともかく、自ら不人気とは言うまいが、実際不人気だったらもう一回出そうとはいないだろうから、やはり人気だったのだろう)。

 

ニュースリリース 『ポテトチップス ロッテリア絶品チーズバーガー味』 | カルビー株式会社

 

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絶品チーズバーガーとドリンクSセットが割引されるクーポン付き、というお得なコラボ商品。

 

味はピザポテトに肉感をプラスした感じ。しかし、全体の印象としてはあっさり系ピザポテト。ただし、ピザポテトのようにメルト・フレーク製法によってチーズがポテチの表面に融かしつけられてはいない。あっさり系ピザポテトと感じる理由はそこにあるのだろう。メルト・フレーク製法のほうがチーズ感は増すだろうが、ピザポテトと区別できなくなるのは間違いない。カルビーもそれを恐れてメルト・フレーク製法の秘技を使わなかったのやもしれぬ。ピザポテトを食べたいけど、ピザポテトはちと重い、というときにぴったりのフレーバー。期間限定だが、定番商品であれば定期的に購入するだろう。「家族が友人と集まる機会が多いお盆の需要に合わせて内容量を増量」して一袋100グラムだが、私は一人でぺろりと平らげた。

 

湖池屋プライドポテト「海老のかき揚げ」味を食べる

パッケージの裏に「創業当時、湖池屋が追い求めていた職人がつくる天ぷらのような食感」とあるように、日本ではじめてポテチを量産化した湖池屋は、天ぷらをカラッと揚げるように、ジャガイモの素材を引き出すことをイメージしてポテチを作っていた(佐藤章「これからは『第3の創業期』鍵は日本的な世界観の再提案」『Monthly BOSS』2017年12月号、11頁)。

 

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その意味で、海老のかき揚げ味は湖池屋のメンタリティど直球のフレーバーと言ってもよい。

 

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開封した瞬間に海老の香りがあたりに立ち込める。これ以上ないほどの幸先よい滑り出し。これは期待が持てそうだ。

食べるとまさに海老のかき揚げ。通常のポテチよりもふわっ、さくっ、という食感。かき揚げ感が出ている。どうやって揚げ加減を調整しているのだろうか。海老は甘えびエキスパウダーとオキアミエキスパウダーで出し、海老の甘みは砂糖やぶどう糖で再現しているのだろう。絶妙な調合。脳裏に浮かぶのは桜エビのかき揚げを食べたときの海老の香ばしさと甘さ。ポテチでここまで再現できるとは。湖池屋のプライドポテトはさすがであった。脱帽。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

  

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コメ油で作られたノースカラーズの純国産ポテチを食べる

 

ノースカラーズの純国産ポテチを食べる

めしばな刑事タチバナ曰く、ポテチとは「イモと油と粉がおりなす食欲喚起の総合芸術」である*1私も激しく同意である。

 

で、今回はポテチの三位一体の構成要素の一つである油にコメ油を使用したノースカラーズの純国産ポテトチップスうすしお味。油は国産のコメ油を使用という徹底ぶり。コメ油のポテチと言えば深川油脂工業だし、ノースカラーズという会社名は不勉強ながら聞いたことがなかった。販売者だから、OEMで別の会社が作っているのかな、と思いつつもこのノースカラーズ社は菓子の製造販売を生業にしているようだから、この会社が製造までやっている可能性がある。

 

会社概要 | 株式会社ノースカラーズ | ノースカラーズは、安全な北海道の美味しさをお届けするお菓子会社です。

 

ポテチはジャガイモをスライスして揚げるだけ、という単純極まりないお菓子ながら、原材料であるジャガイモの貯蔵管理が必要だったり商品として安定的に生産するのは存外大変であり、それゆえ日本にはポテチメーカーは10社もいない状況にある。ノースカラーズ社は2011年に第一弾商品として純国産ポテチを発売したそうだから、とすれば久々の新興勢力ということになる。OEMの可能性もあるが、ウェブ検索で見る限り現時点では確認できなかった。

 

コメ油で揚げると軽い仕上がりになると言う。実際食べてみると確かに軽い。

 

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コメ油ポテチに思う

とはいえ、守旧派と呼ばれたとしても、まだ従来のポテチのほうがいいなぁ、と思ってしまう。

 

ノースカラーズは、安心安全な国産原料の普及と、食料自給率の向上を目指しています。

ノースカラーズの純国産シリーズは、化学調味料人工甘味料・合成保存料・着色料・香料を一切使いません。原料の全てが国産の贅沢なシリーズです。

 

アブラヤシから採れるパーム油は、日本でも大量に使用されています。その結果、原産国ではプランテーションが拡大し、深刻な熱帯雨林の破壊に繋がっています。急激な環境の変化は、先住民族を苦しめ、ゾウやトラなどの野生生物の生息地を奪っています。

 

これらは、純国産ポテチのパッケージの裏側に記されているノースカラーズがコメ油でポテチを作る理念だ。この理念は素晴らしい。ただ、ポテチ愛好家とすれば、コメ油のポテチはやや物足りない。私とて健康や環境の大事さは理解するが、食べ物を評価するときの基準は、兎にも角にも「味」であり「美味しさ」であるべきだと思っている。理念で美味しさは補えない。

 

一部の意識高い人々を除けば、多くの人はいかに環境が大事でも美味しさに劣るポテチを食べたいとは思わない。ポテチストとて同様。

とすれば、理念で訴えるのもいいけれど、コメ油で重めの中毒性のあるポテチを作ってみるのもありではないだろうか。コメ油の軽さをアピールするよりも、コメ油でもこんなに中毒性のあるポテチを作れるんです、という方向性のほうがポテチストには受けると思うのだ。

 

実のところ私は別にコメ油ポテチを否定しているわけではない。私もそうだがポテチを食べる人の多くは、パーム油で揚げられているかどうかはさして気にしないだろう。パーム油に優位性があるとすれば、それはコメ油やアボカドオイルで揚げられているポテチよりも美味しいと感じているからだ。そして、その美味しさは油の重さと中毒性にあると思う。

なので、もしパーム油の使用を問題視しているのであれば、コメ油で軽さや健康、自然保護を訴えるよりも、パーム油で揚げたのと同レベルの再現性があったほうがいいのではないか。そのほうがパーム油のポテチからコメ油のポテチに乗り換えるポテチストが増えるように私は思うのである。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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*1:坂戸佐兵衛(原作)・旅井とり(作画)「ポテトチップス紛争(その1〜4)」『めしばな刑事 タチバナ』第6巻(Kindle版)、174頁

群馬県ご当地ポテチ正田醤油使用ポテトチップスを食べる

 さて、今回は群馬県ご当地ポテチ。県所在の正田醤油を使ったしょうゆ味。製造メーカーはパッケージに表示されていないが、とあるウェブサイトを見ると、お取り寄せポテチで有名な菊水堂製造とのこと。OEMで製造しているポテチということか。菊水堂のポテチは「ポテトチップ」で「ス」が入らないのだが、この商品は「ポテトチップス」になっている。自社製品とOEMでそこらへんは使い分けているようだ。自社製品を差別化させるためなのか、OEMの発注者からの要望なのかはわからないが。

 

www.bunkashinbun.co.jp

 

菊水堂は、「マツコの知らない世界」で紹介されて注目度が急上昇、2015年の「Yahoo!検索大賞 2015【お取り寄せ部門賞】」を受賞するまでに至ったから、知っている人も多いだろう。番組が放送された当日は、21時30分ごろから注文が殺到し、1セット1,800円の商品が23時間で2万セット売れたそうだから、テレビの影響力は本当にすごい(岩井菊之「ポテトチップのネット販売状況とニューヨーク事情」『いも類振興情報』132号、2017年、22頁)。

 

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145グラムとビッグサイズながら、値段は約400円というリッチポテチである。もっともご当地ポテチとしては標準的な量と価格なのだが。ロットが小さいため、一袋あたりの値段が上がってしまうのだろう。

 

ご当地ポテチたる所以は、群馬県館林市にある創業1873年の老舗醤油メーカーの「正田醤油」の醤油が使用されているからである。パッケージには、「まろやかで味わい深い醤油」とある。小さいながらも地域に根ざした会社なのかと思いきや、ザスパクサツ群馬のホームグラウンドである群馬県敷島公園ネーミングライツを取得するほどの大きな会社なのであった。ネーミングライツを取得して地域のスポーツ文化を後援していこうというくらいだから、正田醤油は群馬愛が非常に強い会社であるとお見受けする。

 

www.shikishima-park.org

 

正田醤油使用ご当地ポテチの厚みは薄い。カルビー湖池屋ならカルビーと同じくらいか。しかし、カルビーほど硬度はない。パリッではなくサクッという噛み砕き感。

菊水堂のポテチを最近食べてないが、そう言われてみれば菊水堂のポテチのような食感のような気がする。菊水堂という先入観があるからでしょ、と言われればまさしくその通りなのだが、記憶の奥底から菊水堂のポテチの食感の記憶を掘り返せば、やっぱりこんな感じの食感だったような気がするのである。

 

それはさておき、肝心な味はと言えば、味は濃くなく、醤油の味も強くない。菊水堂は味付けあんまり強くしないからなー、と妙な納得感はある。ほんのりと醤油味がまとわれていることで、塩味とは違うちょっとコクのあるポテチに仕上がっている。ただ、味付けが濃くないから、そのぶん量が多くても食べられる、というメリットもあるが、個人的には醤油味がもう少し効いているほうがいいと思ったのであった。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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湖池屋のムー超系ポテチとジャパンプライドポテトの九州焼きのり醬油味を食べる

 

 

カラムー超「濃厚ビーフ煮込みXO醬仕立て」とすっぱムー超「トリュフ香るホタテのカルパッチョ」を食べる

今更ながらの感もあるが、湖池屋のカラムー超「濃厚ビーフ煮込みXO醬仕立て」とすっぱムー超「トリュフ香るホタテのカルパッチョ」。なぜにこのタイミングでカラムー超とすっぱムー超なのかといえば、私は湖池屋オンラインショップの登録をしており、5月下旬にお得価格で2つのポテチを箱買いできるというメールを受け取ったからである。50%オフなので、一箱959円という激安プライス。一袋58グラムと小ぶりながら、それぞれ12袋ずつの計24袋も入っている。これを買わずにいられるか。

 

koikeya.co.jp

 

合計24袋もあるとさすがに長持ちする。もちろん、その間に他のポテチを食べているので、毎日この二つを食べているわけではなかったが。

二つとも美味しくて私は両方とも好き。だからそれぞれ12袋ずつあって、まだあるぞーっていうのはけっこうな幸福感なのだ。安く買えた上に長く続く幸せ。湖池屋に感謝。

 

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どちらも秀逸な出来栄えだが、どちらがより好きか、と言えばすっぱムー超。すっぱムー超のほうがよりすっぱムーチョからの変貌ぶりに驚いたからだ。おっ、こうきたかー、という驚きと感心。まず何より、しっかりトリュフの味がする。開封した瞬間からトリュフの香りがする。トリュフポテチと言えばスペインのトーレス社の黒トリュフポテチがあるが、トリュフ感はすっぱムー超のほうが上のように感じた。

そして後から追いかけてくる酸味。本家のすっぱムーチョよりも酸味は抑えめか。得てして男性のほうが酸味を苦手にしているものだが、私もビネガー系フレーバーにときどき参ってしまうことがある。とはいえ、別に酸味がキライなわけではない。酸辣湯も好きだし。その点、すっぱムー超はすっぱすぎないから安心であった。このくらいの酸味が好きだ。

 

カラムー超は濃い味。もともとカラムーチョは濃い味なわけだが、そこにビーフ系フレーバーが追加されたことで、より濃厚さが増しているのは道理。粉の粒子がしっかり感じられる。出し惜しみしない感じ、「超」というだけあって豪華である。XO醬のXOは最高等級を意味する。XO醬を謳いながら、粉をケチってパンチ不足では羊頭狗肉もいいところ。その点、粉を惜しまない湖池屋はさすがに抜かりない。カラムーチョはカラムーチョ自体の完成度が高すぎるがゆえに派生品はどうしても本家を超えられない宿命を持つ。濃厚ビーフ煮込みXO醬仕立てをもってしても、やはり本家のカラムーチョに軍配が上がるのだが、カラムー超はなかなかの好敵手のように思う。粉がふんだんに使われているのが満足度をさらに高めてくれる。

 

すっぱムー超とカラムー超に次作があるのか。次作あってほしい。

 

ジャパンプライドポテト九州焼きのり醬油味を食べる

 近所のスーパーに売っていたのが、プライドポテト九州焼きのり醬油味。こちら、コイケヤプライドポテトと思いきや、ジャパンプライドポテト。

湖池屋 JAPAN PRIDEプロジェクト」第2弾商品として、2017年に世界遺産登録された「神宿る島」 宗像・沖ノ島と関連遺産群を祝福・応援する意味を込め誕生した商品とのこと。

 

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九州の醬油は甘みが強い。その意味でクセがあるから好き嫌いが分かれるかもしれないが、私はとても好き。あの甘い醬油で刺身や馬刺しを食べると、なんとも言えない幸福感に満たされるのである。旅行であれば、九州に来たぜーって実感できるし。

 

で、この九州醬油がポテチと融合すると、すなわちそれは最強となる。カルビーも九州しょうゆ味を出しているが、あれもとても美味い。ネットで検索すると、九州しょうゆ味をカルビーで最も美味いポテチに挙げる人もいる。その気持ち、よくわかる。基本的に九州エリア中心で販売されているようだが、関東でもスーパーなどで見かけることがある。

ジャパンプライドポテト九州焼きのり醬油もカルビーの九州しょうゆも出汁系の旨味調味料まで付加されているから、鬼に金棒である。ジャパンプライドポテトは九州醬油と焼きのりの合わせ技だが、味への貢献という意味では九州醬油のほうが存在感は大きいか。湖池屋のプライドポテトシリーズは全体的には素材のよさを引き出す薄味上品系が多いように思うが、この九州焼き海苔のり味はけっこう濃いめの味付けで美味しかった。

 

ごちそうさま。さて、次は何味を食べようか。

 

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フクハク祭り③コンソメと大人のコンソメ&ブログ勉強会に参加した話

 

コンソメ味と大人のコンソメ味を食べ比べる

フクハクのコンソメ味と大人のコンソメ味である。どちらもコンソメ。何が違うのか、原材料を比較してみよう。

 

コンソメ 大人のコンソメ
じゃがいも じゃがいも
植物油脂 植物油脂
チキンコンソメパウダー 黒胡椒
食塩 コンソメパウダー
調味料(アミノ酸等) 食塩
香料 調味料(アミノ酸等)
酸味料 香料
パプリカ色素 酸味料
甘味料(ステビア パプリカ色素
香辛料抽出物 甘味料(ステビア
  香辛料抽出物

 

大人のコンソメには黒コショウが含まれている。恐らくこの黒コショウが大人風味を演出しているのだろう。黒コショウのピリっと感がビールを飲むピッチを高め、ポテチ、ビール、ポテチ、ビールと人間に永久運動を強いるに違いない。もっとも私は酒が弱いのでそういう楽しみ方はせず、純粋にポテチだけを食べるか、炭酸水ないし清涼飲料水とともに食す。

したがって、本当にビールに合うかは未検証。だが、フクハクのポテチは福岡は中洲の屋台文化が育んだポテチ。きっとビールに合うはずだ。

 

さて、まずはコンソメ味から。王道のコンソメから食べて、その次に変わり種の大人のコンソメ味を食べ、その違いを楽しもうという狙い。ただのコンソメ味が大人なのか子供なのか定かではないが、生物の成長プロセスとしても大人を後にするほうが理に適っていよう。

 

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味は王道のコンソメ味。一口目からコンソメのそれとわかる美味しさが口の中に広がる。カルビー等に比べると味の濃さは控えめか。カルビーコンソメは粒子のようなフレーバーの粉が全体にまぶされている感じとすれば、こちらは比較的粗めの粉がはらりとまぶされている感じだ。

 

次は大人のコンソメ味。見た目は通常のコンソメ味よりも黒っぽい。黒コショウの仕業だろう。

 

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が、見た目ほど強いコショウのピリっとした香りがするわけではない。食べてみても、そこまで黒コショウが強いわけでもない。やや意外。大人と言っても酸いも甘いも噛み分けてきた壮年親父というよりは、成人式を迎えたばかりの初々しく、これからきっといい感じに熟されていくであろう若者といった具合だ。大人と呼ぶにはやや熟成度が足りないか。

 

というのが、半分くらいまで食べた感想。先日のブログにも書いたが、フクハクの粉は袋の下に沈殿していることが多く、ポテチに味のばらつきがあるのだ。そして、下にいくほど粉がしっかりついてくる傾向がある。

 

実際下のほうのいくにつれて、ポテチの味が強くなってきて、コンソメ感や黒コショウ感が存在感を示すようになる。どうやらここからがフクハクの大人のコンソメ味の本領というわけだ。

 

黒コショウとコンソメのハーモニー。

 

ハーモニーとはどういうことかと言えば、黒コショウがコンソメの味をかき消さず、それでいて存在することでノーマルなコンソメとの違いを生んでいるということだ。

黒コショウの味が強くなった、といっても劇的にピリっとするほどではない。だからこそコンソメの味がかき消されないのだ。大人のコンソメは、様々な調味料が入っているが、基本的には黒コショウとコンソメによって味が構成されている。シンプルだけど、厚みのあるフクハクのポテチから滲み出る油分と相まってコクのある味になっている。やっぱりポテチは油で揚げてこその美味しさであり、分厚くて重厚なフクハクのポテチは、ポテチの特長をよく伝えている。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

塩味やゆず七味味などはこちら。

 

 

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おまけ:ブログ勉強会に参加する

ところで、ポテチとはまったく関係ありませんが、先日、ブログ勉強会に参加してきました。勉強会といってもかっちりとしたセミナー的なものではなく、オフ会と言ったほうが丁度いい感じくらいの、和気藹々とした楽しい会でした。 

 

mika-ishii.hatenablog.com

 

作曲や執筆活動をしている鈴木ミカさん主催で、そのほか、フォトグラファーやアーティスト、そしてポテチスト(?)の私という顔ぶれ。

鈴木ミカさんが参加者募集、日程調整、場所選び、当日のアジェンダセッティングまで完璧にアレンジしてくれました。好きな本などブログ以外の話でも盛り上がりましたが、ブログについて言えば、コツコツがんばっていこうというモチベーションを新たにする機会が持てた、という感じでしたね。

 

こういうオフ会的なイベントに参加するのははじめてだったのですが、多くの人と同様、普段出会う人は仕事絡みの人に偏ってくるわけで、こうしたイベントで普段出会わない人と話す機会をもてるのは、とても楽しく、そして新たな視点を提供してもらったり、学びも多かったです。ブログをやっているという共通項があるから、単に初対面の人と話すよりも共通の話題があったりと盛り上がれる要素があるように思えますが、鈴木ミカさんの勉強会に参加した人は、好奇心旺盛かつ話題豊富で、時間があっという間に過ぎていきました。ブログを通じて知り合った人と実際に会うのは面白いと思いました。PVという観点からは弱小な私のブログですが、ブログやっている人と出会うとコツコツ書いていこうってモチベーションも湧いてきましたね^ ^

 

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フクハク祭り②ー無添加磯の味と明太味ー

今回はフクハクの無添加磯の味と明太味。明太味をラインナップに加えるのは、福岡企業の矜持だろうか。

 

無添加磯の味ってどんな味だろう、と思っていたら、昆布系の味である。のりしお的な味かとも想像していたが、のりしお味はすでにあるわけで、なるほどこういう方向性できたか、という感じだ。なかなか美味い。

昆布エキスがしっかり効いている。香辛料が含まれているとはいえ、かつお系の原材料は含まれていないから、まさに昆布、なのだ。昆布味にしても良さそうだが、磯の味のほうが風情があっていい。奇跡のスパイス味とか、フクハクってさりげなくネーミングにこだわる。

 

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次は明太味。見た目はけっこう赤い。が、味から明太子を想像するのはちょっとわかり難しい。唐辛子は効いている。しかし、明太子を見つけられない。フクハクのポテチは粉のまぶされ具合にムラがあるから、たまたま明太成分が少なかったのかもしれない。そう思い最後まで食べ進めてみたが、最後まで明太子を発見することはできなかった。福岡企業としての矜持がかえって気負いを生んだか。

 

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繰り返しになるが、磯の味や明太味に限らず、フクハクのポテチはフレーバーの粉のまぶされ具合にけっこうムラがあって、味が濃いポテチもあれば、薄いポテチもある。このムラによって手作り感が倍増しているように思う。だから、1枚目に粉が少ないポテチを選ぶと、あれっ、そんなに味がしないなー、ということになるだろう。自分一人で食べる場合はいずれ粉が濃いポテチに巡り会えるから問題ないが、人に勧めるとき、特にフクハクのポテチの魅力を伝えたいときは、あげるポテチを厳選しなければならない。見れば何となく粉がたくさんかかっているポテチを識別できるから、そういったポテチを勧めよう。もっとも一袋100グラムとわりに量は入っているから、1枚と言わずに何枚もあげればいいのかもしれないけれど。

 

ポテチ好きは概してしょっぱ口であるように思うが、例に漏れず私もしょっぱ口である。だから、粉が多めにふりかかったポテチを食べたときは当たりを引いた気持ちになるのだ。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

塩味と奇跡のスパイス味、ゆず七味味はこちら。

 

 

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フクハク祭り①ー「ゆず七味」味を食べるー

 

フクハクのポテチを取り寄せた。塩味と奇跡のスパイス味は会社近くのナチュラルローソンで買えるため、それ以外の味全部である。

 

すなわち、

 

 

すべて|ポテトハウス

 

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ポテチ好きとはいえ、さすがに一日ですべてを食べきるのは大変だし、なによりせっかく手に入れたフクハクのポテチ。しっかり味わって食べたい。もちろん、あんまり大事にしすぎると酸化してしまって台無しになるから、適度に急ぎつつしっかり味わいたい。ポテチは「生鮮食品」なのだ。

 

どれから食べるかとても迷うが、福岡っぽいゆず七味から食べることにした。福岡っぽいというのは、柚子胡椒のイメージに引っ張られただけだが、ゆず七味も福岡名産なのだろうか?ざっと検索しただけではその真偽はわからなかった。

 

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で、食べたゆず七味味。これが美味い。一袋目から飛ばしてくるフクハク。柑橘系の爽やかな酸味を七味の辛さが追いかける。ゆずと七味で使用される原材料のみの潔い味付け。だが、酸味系爽やかさと七味の辛さ、そしてフクハクのポテチはとても厚みがあって食べ応え抜群なのだが、その油で揚げたこってりさが混ざり合って、絶妙なハーモニーを奏でているのだ。ポテチの油気をゆずの爽やかと七味の辛さが洗い流してくれて、でもその油が爽やかさと辛さには足りない「重さ」を足している。互いが存在感を示しつつ、互いを邪魔しない。フクハクポテチの傑作だと私は思った。

 

めしばな刑事タチバナ曰く、ポテチはジャガイモ、油、粉がおりなす食欲喚起の総合芸術なわけだが、その表現はこのフクハクのゆず七味にこそ相応しい(『めしばな刑事タチバナ(6)』Kindle版174頁)。

さらに言えば、特にちょっと焦げたやつが香ばしくてめちゃくちゃ美味しい。ジャガイモ、油、粉の総合芸術はお焦げの香ばしさが加わることで四重奏に昇華する。

 

 

会社近くのナチュラルローソンさん、フクハクを入荷するなら、ゆず七味も入荷してほしい。

 

mtautumn.hateblo.jp

  

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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