ポテチ猫

ポテチのネタを中心としたブログです。

フクハク祭り③コンソメと大人のコンソメ&ブログ勉強会に参加した話

 

コンソメ味と大人のコンソメ味を食べ比べる

フクハクのコンソメ味と大人のコンソメ味である。どちらもコンソメ。何が違うのか、原材料を比較してみよう。

 

コンソメ 大人のコンソメ
じゃがいも じゃがいも
植物油脂 植物油脂
チキンコンソメパウダー 黒胡椒
食塩 コンソメパウダー
調味料(アミノ酸等) 食塩
香料 調味料(アミノ酸等)
酸味料 香料
パプリカ色素 酸味料
甘味料(ステビア パプリカ色素
香辛料抽出物 甘味料(ステビア
  香辛料抽出物

 

大人のコンソメには黒コショウが含まれている。恐らくこの黒コショウが大人風味を演出しているのだろう。黒コショウのピリっと感がビールを飲むピッチを高め、ポテチ、ビール、ポテチ、ビールと人間に永久運動を強いるに違いない。もっとも私は酒が弱いのでそういう楽しみ方はせず、純粋にポテチだけを食べるか、炭酸水ないし清涼飲料水とともに食す。

したがって、本当にビールに合うかは未検証。だが、フクハクのポテチは福岡は中洲の屋台文化が育んだポテチ。きっとビールに合うはずだ。

 

さて、まずはコンソメ味から。王道のコンソメから食べて、その次に変わり種の大人のコンソメ味を食べ、その違いを楽しもうという狙い。ただのコンソメ味が大人なのか子供なのか定かではないが、生物の成長プロセスとしても大人を後にするほうが理に適っていよう。

 

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味は王道のコンソメ味。一口目からコンソメのそれとわかる美味しさが口の中に広がる。カルビー等に比べると味の濃さは控えめか。カルビーコンソメは粒子のようなフレーバーの粉が全体にまぶされている感じとすれば、こちらは比較的粗めの粉がはらりとまぶされている感じだ。

 

次は大人のコンソメ味。見た目は通常のコンソメ味よりも黒っぽい。黒コショウの仕業だろう。

 

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が、見た目ほど強いコショウのピリっとした香りがするわけではない。食べてみても、そこまで黒コショウが強いわけでもない。やや意外。大人と言っても酸いも甘いも噛み分けてきた壮年親父というよりは、成人式を迎えたばかりの初々しく、これからきっといい感じに熟されていくであろう若者といった具合だ。大人と呼ぶにはやや熟成度が足りないか。

 

というのが、半分くらいまで食べた感想。先日のブログにも書いたが、フクハクの粉は袋の下に沈殿していることが多く、ポテチに味のばらつきがあるのだ。そして、下にいくほど粉がしっかりついてくる傾向がある。

 

実際下のほうのいくにつれて、ポテチの味が強くなってきて、コンソメ感や黒コショウ感が存在感を示すようになる。どうやらここからがフクハクの大人のコンソメ味の本領というわけだ。

 

黒コショウとコンソメのハーモニー。

 

ハーモニーとはどういうことかと言えば、黒コショウがコンソメの味をかき消さず、それでいて存在することでノーマルなコンソメとの違いを生んでいるということだ。

黒コショウの味が強くなった、といっても劇的にピリっとするほどではない。だからこそコンソメの味がかき消されないのだ。大人のコンソメは、様々な調味料が入っているが、基本的には黒コショウとコンソメによって味が構成されている。シンプルだけど、厚みのあるフクハクのポテチから滲み出る油分と相まってコクのある味になっている。やっぱりポテチは油で揚げてこその美味しさであり、分厚くて重厚なフクハクのポテチは、ポテチの特長をよく伝えている。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

塩味やゆず七味味などはこちら。

 

 

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おまけ:ブログ勉強会に参加する

ところで、ポテチとはまったく関係ありませんが、先日、ブログ勉強会に参加してきました。勉強会といってもかっちりとしたセミナー的なものではなく、オフ会と言ったほうが丁度いい感じくらいの、和気藹々とした楽しい会でした。 

 

mika-ishii.hatenablog.com

 

作曲や執筆活動をしている鈴木ミカさん主催で、そのほか、フォトグラファーやアーティスト、そしてポテチスト(?)の私という顔ぶれ。

鈴木ミカさんが参加者募集、日程調整、場所選び、当日のアジェンダセッティングまで完璧にアレンジしてくれました。好きな本などブログ以外の話でも盛り上がりましたが、ブログについて言えば、コツコツがんばっていこうというモチベーションを新たにする機会が持てた、という感じでしたね。

 

こういうオフ会的なイベントに参加するのははじめてだったのですが、多くの人と同様、普段出会う人は仕事絡みの人に偏ってくるわけで、こうしたイベントで普段出会わない人と話す機会をもてるのは、とても楽しく、そして新たな視点を提供してもらったり、学びも多かったです。ブログをやっているという共通項があるから、単に初対面の人と話すよりも共通の話題があったりと盛り上がれる要素があるように思えますが、鈴木ミカさんの勉強会に参加した人は、好奇心旺盛かつ話題豊富で、時間があっという間に過ぎていきました。ブログを通じて知り合った人と実際に会うのは面白いと思いました。PVという観点からは弱小な私のブログですが、ブログやっている人と出会うとコツコツ書いていこうってモチベーションも湧いてきましたね^ ^

 

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フクハク祭り②ー無添加磯の味と明太味ー

今回はフクハクの無添加磯の味と明太味。明太味をラインナップに加えるのは、福岡企業の矜持だろうか。

 

無添加磯の味ってどんな味だろう、と思っていたら、昆布系の味である。のりしお的な味かとも想像していたが、のりしお味はすでにあるわけで、なるほどこういう方向性できたか、という感じだ。なかなか美味い。

昆布エキスがしっかり効いている。香辛料が含まれているとはいえ、かつお系の原材料は含まれていないから、まさに昆布、なのだ。昆布味にしても良さそうだが、磯の味のほうが風情があっていい。奇跡のスパイス味とか、フクハクってさりげなくネーミングにこだわる。

 

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次は明太味。見た目はけっこう赤い。が、味から明太子を想像するのはちょっとわかり難しい。唐辛子は効いている。しかし、明太子を見つけられない。フクハクのポテチは粉のまぶされ具合にムラがあるから、たまたま明太成分が少なかったのかもしれない。そう思い最後まで食べ進めてみたが、最後まで明太子を発見することはできなかった。福岡企業としての矜持がかえって気負いを生んだか。

 

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繰り返しになるが、磯の味や明太味に限らず、フクハクのポテチはフレーバーの粉のまぶされ具合にけっこうムラがあって、味が濃いポテチもあれば、薄いポテチもある。このムラによって手作り感が倍増しているように思う。だから、1枚目に粉が少ないポテチを選ぶと、あれっ、そんなに味がしないなー、ということになるだろう。自分一人で食べる場合はいずれ粉が濃いポテチに巡り会えるから問題ないが、人に勧めるとき、特にフクハクのポテチの魅力を伝えたいときは、あげるポテチを厳選しなければならない。見れば何となく粉がたくさんかかっているポテチを識別できるから、そういったポテチを勧めよう。もっとも一袋100グラムとわりに量は入っているから、1枚と言わずに何枚もあげればいいのかもしれないけれど。

 

ポテチ好きは概してしょっぱ口であるように思うが、例に漏れず私もしょっぱ口である。だから、粉が多めにふりかかったポテチを食べたときは当たりを引いた気持ちになるのだ。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

塩味と奇跡のスパイス味、ゆず七味味はこちら。

 

 

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フクハク祭り①ー「ゆず七味」味を食べるー

 

フクハクのポテチを取り寄せた。塩味と奇跡のスパイス味は会社近くのナチュラルローソンで買えるため、それ以外の味全部である。

 

すなわち、

 

 

すべて|ポテトハウス

 

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ポテチ好きとはいえ、さすがに一日ですべてを食べきるのは大変だし、なによりせっかく手に入れたフクハクのポテチ。しっかり味わって食べたい。もちろん、あんまり大事にしすぎると酸化してしまって台無しになるから、適度に急ぎつつしっかり味わいたい。ポテチは「生鮮食品」なのだ。

 

どれから食べるかとても迷うが、福岡っぽいゆず七味から食べることにした。福岡っぽいというのは、柚子胡椒のイメージに引っ張られただけだが、ゆず七味も福岡名産なのだろうか?ざっと検索しただけではその真偽はわからなかった。

 

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で、食べたゆず七味味。これが美味い。一袋目から飛ばしてくるフクハク。柑橘系の爽やかな酸味を七味の辛さが追いかける。ゆずと七味で使用される原材料のみの潔い味付け。だが、酸味系爽やかさと七味の辛さ、そしてフクハクのポテチはとても厚みがあって食べ応え抜群なのだが、その油で揚げたこってりさが混ざり合って、絶妙なハーモニーを奏でているのだ。ポテチの油気をゆずの爽やかと七味の辛さが洗い流してくれて、でもその油が爽やかさと辛さには足りない「重さ」を足している。互いが存在感を示しつつ、互いを邪魔しない。フクハクポテチの傑作だと私は思った。

 

めしばな刑事タチバナ曰く、ポテチはジャガイモ、油、粉がおりなす食欲喚起の総合芸術なわけだが、その表現はこのフクハクのゆず七味にこそ相応しい(『めしばな刑事タチバナ(6)』Kindle版174頁)。

さらに言えば、特にちょっと焦げたやつが香ばしくてめちゃくちゃ美味しい。ジャガイモ、油、粉の総合芸術はお焦げの香ばしさが加わることで四重奏に昇華する。

 

 

会社近くのナチュラルローソンさん、フクハクを入荷するなら、ゆず七味も入荷してほしい。

 

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ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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深川油脂工業の無添加うすしお味を食べる

 

 

私の無添加に対する逆こだわり

あらかじめ言明しておきたいことがある。それは、私は食べ物に対して健康やオーガニック、化学調味料食品添加物の不使用といったことを求めていない、ということである。私にとっての食べ物の評価基準は、唯一私の舌がそれを美味しいと感じるか否か。だから、仮にその食べ物がとても健康によかったとしても、私が美味しくない、と感じたらその食べ物は私にとって「悪」だし、昨今嫌われ者の化学調味料が入っていたとしても、それによって私が美味しく感じられるのであれば、その食べ物は「善」なのである。

 

もちろん私だって健康は気にする。いや、ポテチを愛好する者、ポテチストだからこそ、健康を気にするといえようか。自明の理であるが、健康でなければポテチは食べられない。不健康になったときに真っ先に食べてはならないものリストに掲載されるのは、ポテチを筆頭とするスナック菓子である。

 

それに私が勝手に感じている使命感がある。

 

すなわち、ポテチは不健康かつ不必要な食べ物だと思われている、不健康かつ不必要なものを食べるのは理性が快楽に敗北するだらしない人間である、という先入観を打破する人間でありたいのだ。

私は30代後半だが、痩せ型で人間ドックも優良な結果を叩き出している。ご飯は毎日朝昼晩三食食べる。どれもこれもポテチを愛するがゆえの努力、というわけではさすがにないが、それでも健康であることは私がポテチを楽しむ上で欠かせない要素には違いない。

 

さらに言えば私がだらしのない人間だと、やっぱりポテチなんざ所詮二流の人間が食べるものなのさ、と私が愛好するポテチがとばっちりで風評被害を被ってしまうのではないか、と危惧しているのである。私は自分を一流の人間だと言うつもりはさらさらないが、見た目は小綺麗にしている(しかし、オフィスの私のデスクはお世辞にも綺麗とはいえないが)。それもこれもポテチを愛するがゆえ、ではやっぱりないのだが、見た目の小綺麗さは何かしら自分の人生にプラスの恩恵をもたらしていることだろう。

 

もっとも実際にそうした風評被害につながるような非難を受けたことはないし、今後もあまり受けそうにないので、これは完全に私の独り相撲であることは重々承知している。

 

最近は、食品添加物などが無添加のポテチも少なくない。しかし、私は無添加だから素晴らしい、と評価することはない。無添加だから(なのに)美味しいとか、その要素が美味しさに貢献して、はじめて私は無添加を評価する。

 

深川油脂工業株式会社

何の前触れもなくなぜ滔々と健康やら無添加やらについて熱く語ったのかといえば、今回食べたのが深川油脂工業株式会社(以下、深川油脂工業)のポテチだからである。同社のポテチは化学調味料・保存料不使用。

 

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深川油脂工業は、1941年に創業、米ぬかから搾油する事業を行っていた。本社所在地は、会社名が示すとおり深川であるが、深川めしで有名な東京の深川ではなく、北海道の深川市である。1971年にポテチ工場を落成、ポテチ市場に参入する。このポテチ市場参入が同社の食品加工事業のはじまりで、その後ポップコーン製造にも手を広げている。

 

なぜ食品加工事業としてポテチを選んだのか。

 

同社のウェブサイトによると、コメ油を使ってできることはないかと模索していたところ、当時の取引先からポテチ製造の提案を受けたことが契機となった。深川油脂工業のポテチは、「くまちゃんポテトチップス」のブランド名で販売されているが、これは北海道の企業なのでそれらしい愛称を付けたいという思いから生まれたものである。

 

kumachan.co.jp

 

こめ油の搾油事業として誕生した企業だけあって、深川油脂工業は、油に対する思いが強い。通常はパーム油を使用しているものの、期間限定でこめ油でポテチを製造している。

 

同社の社長曰く、こめ油は素材の味を引き出す特徴を持つとされ、ポテチ製造に際しては、原料であるジャガイモの味を大切にすることに配慮している(ota25(著)、大谷さん(編)『ジャガイモ学 日本ポテトチップス史』大谷号、2016年、39頁)。特にこめ油はポテチの大敵である酸化に強いという特徴を持つ。そのため、他社でもこめ油を配合した植物油を使ってポテチ製造をしており、こめ油を使用すること自体はさほど珍しくはないが、こめ油100%にこだわるのは深川油脂工業ならではこだわりといえるだろう。

 

実食

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味付けは塩のみ、というシンプルイズベストのうすしお味。厚さは馴染みのカルビー湖池屋で例えれば、厚さ薄めのカルビーに近い感じか。だから、 食感は軽く、口に入れるとパリッと小気味よく砕かれていく。シンプルだからこそジャガイモの風味がわかる。

これはパクパクいけてしまう。袋の中に手を突っ込む速度が衰えない。味付けの濃さは標準的か。菊水堂のような薄味ではない。今週の東京は暑かったから、適度な塩気がさらにポテチ食欲を刺激する。

 

化学調味料や保存料不使用が味や食感にどのような影響を与えるのか正直わたしはよくわからないのだが、もし、ジャガイモの風味や軽い食感につながっているとすれば、なるほど化学調味料・保存料不使用というのもなかなか悪くない。カルビー湖池屋のポテチも大好きだけど、化学調味料や保存料を使わないことにこだわる会社があってもいい。ダイバーシティ万歳だ。

 

それに、考えようによっては、この深川油脂工業のうすしおポテチが日本で食べられる最も王道のうすしおポテチであるように思う。

カルビー湖池屋は品質の安定のために意図的に旨味系調味料を使って味付けする。お取り寄せポテチの代表格、菊水堂のポテチはやや塩分が控えめでジャガイモの風味を際立たせる。九州の雄フクハクはかなり厚めの食べ応えのあるポテチ。とすると、厚さが薄く塩のみで味付けする深川油脂工業の無添加ポテチは、案外最もベーシックなポテチらしいポテチのような気がするのだ。

 

結局、化学調味料・保存料不使用のポテチも美味しい、そういう平凡だが深遠なる結論に到達したのであった。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。 

 

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松浦食品のかつお節ポテトチップスを食べる

 

 

松浦食品のかつお節ポテトチップスを食べる

今回は松浦食品の「かつお節ポテトチップス」である。静岡市に出張する予定があり、帰りがけにお土産屋に寄ったところ松浦食品のポテチがたくさん並んでいた。そのうちの一つがこのかつお節ポテチだったのである。

販売元は、かつお節を製造する昭和10年創業の新丸正だが、ここではポテチの製造元である松浦食品にスポットを当てる。

 

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マツコの知らない世界」や「NIKKEI STYLE」で絶賛されているから、ご存じの読者諸賢もさぞ多かろうと推察する。私もその噂はかねがね聞き及んでいるところであり、以前よりいつかは食べたい憧れのポテチであった。

 

surugayakahei.com

 

style.nikkei.com

 

添付されているかつお節を混ぜて食べるという珍しいポテチである。後から振りかける系では、以前激辛カレー味ポテチを食べたことがあるが、激辛ポテチがある種のイロモノであるとすれば、かつお節ポテチはそれに比べると味への期待値がはるかに高い。

 

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松浦食品有限会社

かつお節ポテチを製造しているのは松浦食品有限会社。静岡県榛原郡(はいばらぐん)に所在する会社である。榛原郡静岡市と隣接しているから、それで静岡駅のお土産屋でたくさん取り扱われていたのだろう。同社自体もポテチを製造し、お取り寄せもできるのだが、OEMも数多く手がけており、同社名でなかったとしても実は松浦食品が製造している、ということはよくあるのだ。パッケージではOEMの会社が表記されないことが多いが、松浦食品が製造したポテチは実は見分けるのは簡単。パッケージ上部のかたちがよくあるギザギザではなく、水平になっているのが松浦食品製造の証である(ota25著、大谷さん編『ジャガイモ学 日本ポテトチップス史』大谷号、2016年、45頁)。

当時は未熟ゆえにこの見分け方を知らなかったが、以前食べて美味しかった浜名湖産ののりしお味ポテチも松浦食品が製造していたのであった。

 

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↑パッケージの上部が水平でギザギザになっていない。 

 

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実食

さて、実食である。

 

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かつお節を振りかける前のポテチを一枚食べてみたが、この時点でしっかりかつお節風味の味付けがなされている。

 

すでにして美味い。

 

NIKKEI STYLEは塩味が控えめと書いてあるが、個人的には味付けはしっかりついている気がした。

上述のとおり松浦食品は数多くのOEMを手がけており、なかにはXX味なのにXXの味がしなくない??みたいな商品があったりして(恐らく予算や納期の都合があったのだろう)、かつお節をかけるポテチなんていうなんかイロモノなんじゃないの〜という疑いが胸の奥の片隅にあったのは否めなかったのだが、これは相当に「アリ」だ。「大アリ」だ。

 

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 ↑抹茶ポテチは抹茶の味はあまりしなかった。

 

 

しかし、本番はこれから。かつお節振りかけの儀式に入る。

 

シャカシャカ、シャカシャカシャカ。

 

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ポテチにかつお節がまぶされる、というあまり目にすることのない光景。互いにどこにでもある食べ物であり、日本のポテチの味付けとしてかつお節が使用されるのは珍しくないのだが、パウダーになることなく物理的に結合している様は希少である。

 

かつお節がまぶされることで、(当たり前だが)かつお節の旨味がさらに増幅される。ポテチに付着するかつお節が最初に舌に接触、かつお節それ自体の風味が口の中に広がったところに、かつお節の味付けがなされたポテチが後を追う。

NIKKEI STYLEが大人のポテチ10選のうち、第1位に選ばれたのは納得。味もかつお節をふりふりするというプロセスも楽しめる、一袋で二度おいしいイベント向けのポテチでもある。

 

おやつとして秀逸ながら、子供向けというよりは大人こそ満足できる逸品。ポテトチップス73グラム+かつお節1グラムはあっという間に私の胃袋の中に収まった。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

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かつお節が入っているだけに、興味津々。 

 

 

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カルビーのポテリッチ絶品うま塩味や新幹線限定チップスターを食べる

 

カルビーのポテチ増量 

カルビーのポテチが軒並み増量されている。うれしいことである。

会社で食べているポテチは写真を撮っていないが、当然ながら私はこの恩恵に浴してい て、会社でもポテチに手を伸ばしてしまう。20パーセント増量されていても、気づけば完食。ポテチストがこんなことを言うのは、踏み絵を踏まされたキリシタンのようでバツが悪いが、確かに健康にはよくなかろう。

実は当のカルビーだって、一日に一人で一袋食べることは推奨していない。カルビーは子供たちにスナック菓子に関する正しい知識と理解を深め、実践力を養ってもらうための「カルビー・スナックスクール」という活動を行ったりしている。
そのなかで、ポテチのおやつとしての適量や食べる時間などを考えてもらう授業を行っているのだが、カルビーは、1日に必要なエネルギーの10ー15%を小学校のおやつの目安量としている。なので、たとえば1日の消費カロリーが2,300キロカロリーとしたら、おやつの適量は230ー350キロカロリーということになる*1

 

ポテチ一袋は80グラムで400キロから500キロカロリーくらい。したがって、一人で一日に一袋は多すぎるのである。健康にいい食べ物でさえ食べ過ぎは禁物。いくら美味しいからといって無闇矢鱈に食べてはならない。それでも食べてしまう私の意志の弱さは始末に終えない。

 

で、カルビーのポテリッチう絶品うま塩味を食べているのである。絶品うま塩味については以前にブログで書いているので、こちらを読んでいただけるととてもうれしい。

 

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絶品うま塩味。旨味と塩味が並列にされているが、旨味系フレーバーのほうが存在感がある。塩味系のポテチとしてはかなり味が濃いほうだろう。

 

東海道新幹線限定チップスター「松坂牛ステーキ味」を食べる 

静岡に出張の予定があったため新幹線で移動。道中で食べたポテチがチップスターの「松坂牛ステーキ味」。ビーフエキスに松坂牛が使われている。しょうゆも三重県産を使用しているところにこだわりを感じる。

 

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味は松坂牛かと言われると、かなり困る。ほんのりとビーフの風味がする、という表現が適切か。

 

JR東海新幹線限定チップスターは他にもあって、私は以前二つの味(「伊勢えび味」と「海の精焼き塩使用しお味」を食べている。これで三つ目。新幹線に乗る楽しみがまた一つ増えた。

 

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ごちそうさま。さて、次は何味を食べようか。

  

 

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*1:カルビー・スナックスクール スナック菓子への誤解を理解へ」『漁協 : くみあい』第23巻、第2号、2006年、20頁。

湖池屋の塩味ポテチの食べ比べ〜プライドポテトの本格うすしお、平釜の塩、東急ストア限定のSalt Only〜

 

  

湖池屋の塩味系ポテチを食べる

地元の東急ストアで買ったポテチを食べた。東急ストアに限らず売られているプライドポテトの「本格うすしお味」と「長崎 平釜の塩」と、もう一つは東急ストア限定とされる「Salt Only」。原材料名を見ると、本格うすしお味と平釜の塩には昆布エキスパウダーなど塩以外の材料が使用されているのに対して、Salt Onlyは文字通り塩のみの味付け。パッケージはプライドポテトシリーズと同じ縦型タイプなり。一瞬プライドポテトシリーズの最新作かと思ったが、パッケージを見る限りそうではないようだ(パッケージの写真は本文の最後に掲載)。

 

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プライドポテトシリーズの裏面の料理人さんは誰? 

Salt Onlyは63グラムで148円。スーパーではその量のポテチがセール品として100円未満で売られていることが多いから、この金額はスーパーのポテチとしては破格と言ってよい。

これは、湖池屋の戦略が奏功している証であろう。湖池屋のポテチに限らないが、ポテチというのはスーパーでの特番が常態化し、完全なるコモディティー商品となっている。それゆえ、われわれ消費者としては美味しいポテチを安価に食べられる恩恵に浴しているわけだが、売る方としてはもっと高い値段で売りたかろう。とはいえ、余程こだわりのある人でない限り、たとえばうすしお味を買う場合、湖池屋でもカルビーでもどっちでもいいという人が大半のはずだ。したがって、湖池屋が高く売りたいと思って値上げしても、カルビーが安い値段に据え置くと、客がカルビーに取られてしまう。

そこでカルビーとは差別化し、高価格でも売れるポテチとして発売されたのが、湖池屋のプライドポテトシリーズだったというわけである。

 

プライドポテトシリーズを買った人であれば気づいているだろうが、パッケージの裏側には料理人さんの写真が掲載されている。私自身、実在の料理人だと思っていたのだが、実は違って、湖池屋マーケティング本部商品開発部の部長である白井秀隆さんという方だそうだ(「ものつくるひと 第95回『KOIKEYA PRIDE POTATO』白井秀隆」『ダイヤモンド』2017年11月18日号、127頁)。

白井さん自身が望んだわけではなく、湖池屋品質の考え方のひとつに「料理人がいる湖池屋」という素材のうまさを引き出すという考え方があること、商品に携わった人の想いが宿っていなければならない、ということで、社長のアイデアにより白井さんがパッケージの裏面を飾ることになったのである(同上、127頁)。

 

こういう新しい発想を盛り込んでくるあたり、プライドポテトにかける湖池屋の熱い想いが伝わってくる。

 

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実食

それで、食べた感想であるが、Salt Only→本格うすしお→平釜の塩の順番で、まぐろ節や昆布といった旨み系に味が効いてくる。食べ比べでなければ、平釜の塩は、もっともポピュラーなうすしお系の味と感じるが、旨み系の原材料を含まないSalt Onlyと食べ比べると、むしろ「出汁味?」と感じるほど、旨み系の味が強くなっている。食べるにつれて舌が慣れるのか、平釜の塩味でも塩を感じられるようになる。平釜の塩は堅揚げほどではないが、やや厚みがあって食べ応えがある。

全体的に油切れがよく軽い口当たり。本格うすしおはほんのりとしたまぐろ節の風味。単独で食べればまぐろ節が入っていると気づかないくらいのほんのり加減。塩だけで味付けしたポテチは海外ではよく見かけるが、それらの海外勢に比べてSalt Onlyは、だいぶ油っぽくないように思う。じゃがいもを油で揚げるという単純極まりないお菓子。ノンフライポテチは物足りなく感じるが、さりとて油っぽい(もしくは酸化している)ポテチはポテチ本来の美味しさが損なわれている。だから、油っぽくなく軽い口当たりを実現するのは単純なお菓子だからこそ重要になるのであり、湖池屋のポテチのクオリティは同社がポテチ製造の工程をしっかり磨き上げたからこそ実現した成果なのである。

 

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今回食べた3つの中でどれが最も好みかと問われれば、私はしょっぱ口なので平釜の塩が一番好みである。

 

ごちそうさま。次は何味を食べようか。

 

ちなみに湖池屋のポテチといえば、こういった記事も書いているので、ご高覧いただきたい。

 

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